大きく、
探し物は、社員の中にあります。そして、その下に、
彼らは、すでにアイデアを持っています。最新のテクノロジも、生産性アップの方法も、チームワークの育て方も知っています。探しものは、あなたの会社の中の、人の中にあるのです。・・・だから、それを情報化するマイクロソフトのシステムを買ってくださいよ、というアピールのCMなのですが、その宣伝の方はともかくとして、「探し物は、社員の中にあります。」というこのキーワード、まったくそのとおり。
私自身、組織の一員たるサラリーマンとして仕事をしてきた実感ですが、長年、仕事に携わってきている職員には、それぞれの担当分野について知恵も想いもあります。それら個々の職員の力が最大限に引き出され、有機的につながったときに、組織は底力を発揮します。
一方、それらが全然引き出されないようなら、それは、「ただ人がたくさんいる」というだけで、はっきり言って「組織」である意味すらありません。
そして、職員も人間です。その力というのは、思いつき程度の“かけ声”をかけられたくらいで引き出されるものではありません。いろんな仕掛けをして、終始一貫した姿勢があって、はじめて少しずつ、知恵や想いが表にでてきます。
それが育つことによって、知らず知らずのうちに、傍目には「組織変革」として見えることになります。だからこそ、「探し物は、社員の中にあります。」なのだと思います。
市役所もまったく同じこと。
重要なのは、個々の職員が前向きでいられるかどうか、そして、組織が一丸となって仕事にあたれるように、全体として機能するか否か。そのレベル次第で、市役所が市民に還元できる成果は、“天”と“地”ほど開きます。
小さな変化を随所に仕掛け、個々の職員の力が引き出されていくことで、結果として、より大きな「変革の波」が生まれていく。
もともと行政組織に「一職員」として身を置いていた者として、その経験と想いも活かして、粘りづよく、“天”の組織を目指したいですね。