
箕面の防犯委員会の女性部有志の方々が結成しているチームで、お年寄りを騙す詐欺事件などを寸劇で紹介してまわっています。
結成して3年半が経つそうで、大阪府下や箕面市でお年寄りを騙すような事例が発生すると、それをいち早く寸劇シナリオに起こして、練習して、土日祝日休み関係なく、箕面市内のお年寄りの集まりなどを東奔西走し、披露してまわっているとのこと。
今日は、「あすなろ会」という地域のお年寄りが集まる自主的なサークル(今日は20人くらい)があり、そこに「防犯箕面なでしこ隊」が呼ばれて活躍すると聞いたので、お邪魔して見せていただきました。
いま大阪府下では、
・ 学校長家族詐欺
・ 空き巣狙い
・ 浄水器商法
・ 車上狙い
・ 竿竹商法
が多発しているとのこと。市内でもカーナビの車上狙いなどが一番多いそうで、「防犯箕面なでしこ隊」は、これらを一つ一つ寸劇にして披露していました。
みなさん女性ですが、カツラやサングラス、衣装なども多彩で、悪そうな泥棒親分に扮したり、訪問販売の制服姿になったり。そして、随所に笑いあり、時事ネタありで、ものすごく飽きさせず、楽しかったです。
実は、私も、学生時代の一時、コントをやっていたことがあり(あくまで学生の素人コントですが)、シナリオづくりや練習の苦労と楽しさ、自分が笑ってしまわないように演技することの大変さなどもわかるので、余計におもしろかったです。もちろん、会場が盛り上がってくれる楽しさも、そして、笑いをハズしたときのプチ焦りも(笑)。
でも、もう3年以上も活動している「防犯箕面なでしこ隊」の皆さんの演技は、素人コントとは違って堂々としたもので、楽しみながら演じられていました。
テーマごとに設定を変えた寸劇が披露されましたが、毎回、毎回の寸劇が終わる度に、観客からも「こうしたら騙されへんのになぁ」とか、「ああせんといたらよかったのに」「うちと同じや」と会場の随所で話に花が咲き、大いに盛り上がっていましたし、「防犯箕面なでしこ隊」と会場とのキャッチボールもありました。
(ところでみなさんは「御御御付け」って読めますか?)
お年寄りの方々が、とっても楽しみながら騙されないコツを会得されていました。これでまた、箕面に、簡単には騙されない手ごわいお年寄りが増えますね。
今日お邪魔させていただいた「あすなろ会」自体も、お菓子や食事を挟みながら、お年寄りが元気に楽しめる場所づくりに取り組んでいる自主的なサークルで、ボランティアの方の声かけで、長年、続いています。
「あすなろ会」も「なでしこ隊」も、こんな活動にまで市民の方々が活発に取り組んできている箕面。心から「さすが!」の一言です。