
各ご家庭に門灯や玄関灯を灯していただき、市内の安全を高めるキャンペーン。毎日新聞も「コーヒー1本の値段以下で防犯力向上」と、わかりやすい見出しをつけてくれています。
実はこの「一戸一灯運動」。かなり昔に一度やったことのあるキャンペーンなのですが、2つのアプローチから、もう一度トライしています。
一つ目のアプローチとしては、先日、防犯灯・街路灯の設置要望があった市内のある地域を、夜間、実際に職員と一緒に歩きにいってみたのがキッカケでした。
その地域は、地図上で防犯灯・街路灯を数えてみると、数だけでみれば他の地域と遜色ないか、むしろ充足している地域でした。それでも増設の要望があがっているということは、なにか街路灯・防犯灯では解決できない“暗さ”や“不安”があるのではないか。そんな疑問から、実際に歩いてみたものです。
そんななかで感じたのは、門灯・玄関灯が灯っているか否かによって、道の明暗にかなりの差が感じられるということでした。
防犯灯や街路灯が高い位置から全体を薄く広く照らすのに対して、各家庭の玄関など低い位置についている門灯・玄関灯は、人の姿や足下を強く直接ライトアップします。“防犯灯・街路灯”と“門灯・玄関灯”では、それぞれにかなり異なる性質・役割があるというのを(今さらですが改めて)感じました。
このことから、防犯灯・街路灯だけでなく、門灯・玄関灯も一緒にたくさん灯っていてこそ、市内の防犯や安全、そして安心感につながると考え、再度「一戸一灯運動」を展開しようという話になりました。市民安全政策課・市民活動促進課の職員が中心となって頑張っています。
二つ目のアプローチとしては、以前から感じていた問題意識なのですが、箕面市は、広報誌やホームページはもちろんのこと、いろんなチラシ・ポスター・イベント案内など、市民の目に触れるたくさんの広報物・印刷物を常に発行しています。しかしながら、各部門別々に思い思いに作成しているため、たくさんのメッセージを伝える機会(いわば“メディア(=情報媒体)”)を有していながら、その総合力を発揮できていないのではないかと感じていました。
そこで、市役所という幅広い組織の特性を活かして、足並みを揃えた横断的なキャンペーンをはってみることができないだろうか?強い周知効果を出せないだろうか?と考え、“統一キャンペーン”というスタイルを始めてみたものです。その第一弾としての「一戸一灯運動」です。
統一のロゴ・マークをつくり、いろんな場面でPRをしながら、どこまで周知効果を高められるか。まだまだ改善の余地はあると思いますが、広報課の職員が中心となって試行錯誤を繰り返しています。(その甲斐あってか、毎日新聞が注目してくれました。周知効果もさらに高まり、ありがたいです。)
全部局統一キャンペーン、ほんの少しでもみなさんに届いていますか?
まだまだかもしれませんが、この記事を読んでいただいた方も、ぜひ、ご近所に「夜、門灯・玄関灯を点けてみない?」と広げていただければありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。