商工会議所を中心として、農協、農業経営者連絡協議会、観光協会、箕面わいわい株式会社、NPO(ええ・みのお推進市民の会)が集い、一致団結しての“箕面の柚子”のプロモーション作戦スタートです。
昨日は、設立総会に加えて、初日として早速、箕面の柚子を使った試作品の試食会が開かれました。サイダー、地ビール、もみじの天ぷら、蒸しパン、飴、グミ、うどん、みたらし団子、和菓子、ケーキ、カステラ、ボディソープ、入浴剤・・・などなど。

一つの柚子をそのまま柚子として売るなら、一つ分の柚子代しか入りません。でも、一つの柚子から、少量の柚子を使った複数の製品をつくり、売ることができるならば、それ以上の経済効果を生み出します。
せっかく存在する農産物(特産品)から、地域として最大限の経済効果を生み出そうとするなら、そのまま売るよりも、多様な商品を展開させたほうが、地域全体としては潤います(同じ生産量であっても。そして、商業・観光も。)。また、特産品が注目されたならば、特産品そのものの価値(単価)も上がります。
当たり前のことなので、わざわざこんなブログに書くようなことではないのですが、現実には、箕面では必ずしもそういう地域の連携ができていない。だから、せっかくの特産品があまりにももったいないと感じています。こんなに良いモノがいくつもあるのに。箕面市民すら知らない方が多かったりします。
ちなみに、数多ある特産品のなかでも、シンボリックに“柚子”を選んだのは、最も商品展開がしやすいモノと感じたからです。食べ物だけでなく、石鹸とかにもなりますし。キャラクターにもなりやすそうだし。


世の中には、わざわざ新たに特産品を作り出さなければならない地域すら存在します。
人を呼ぶためにわざわざ観光の目玉になるようなものを創造しなければならない地域も存在します。
特産品を売るために、大都市圏に必死で売り込みをかけなければならない地域も存在します。
それに比べて、なんと箕面の有利なこと・・・。
なにせ、すでに柚子、山椒、栗、梅などなどの特産品があります。
箕面大滝をはじめとする景勝地が存在し、ハイシーズンには放っておいてもわんさか人が訪れます。
おまけに近所(?)には大阪という日本第2位の“超”消費地を擁しています。
でも、この一つ一つの要素が本当に活かされているか?連携できているか?です。
箕面が“特産品がなければ生きていけない”という地域ではないことが、(必死で町興しをしてきた)他の地域と比べると、ポテンシャルが発揮できていない原因ではないかと感じます。
ちなみに、“地産地消”“スローフード”“食の安全”の空気も、後押しになります。
大阪全域の地産地消というのもあると思いますが、特に、箕面には、箕面のことが好きな人が多いですから、たぶん、ただの“ゆずポン”と“箕面の柚子入りゆずポン”が並んでいたら、後者を買う人も多いのでは。ちなみに、僕は迷わず後者を買います。
今回は、農業・商業・観光業のチームワークで、どこまでいけるか。そのファースト・トライアルです。
僕も言いだしっぺの一人なので、先頭きってがんばります。