昨年は下止々呂美分団がポンプ車操法で優勝したので、優勝旗を返還。また、今年は、大阪府下の全消防団の式典の総指揮を、箕面市の豊田消防団長が務めました。・・・橋下知事の前を先導しているのが箕面市消防団の豊田団長。

さて、知事の顔を見て思い出したんですが、この9月、大阪府議会では大阪府庁のWTC移転が再提起されるとのこと。
僕にしてみると、大手前(今の大阪府庁の場所)にこだわりがあるわけでもありませんし、まあ、府庁がWTCに移転したら、仕事で大阪府に行くときに、電車や車での移動時間がちょっと長くなるくらいのものですので、箕面市長としての立場からは、直接的には「どっちでもいい」というのが率直なところ。
近くなる市町村もあるハズですので、まあ、多くの市町村長にとっては、同様に「どっちでもいいよ」という雰囲気だろうと思います。
というわけで、直接の影響がないので、ここからは無責任な評論家モードになるのですが・・・。
「ああ、大阪府議会はつまらない結論を出したんだなぁ。」
前回、WTC遷都について、大阪府議会が長時間すったもんだした挙句、「No!」という結論をだした際、僕の素直な感想はこうでした。
古くてボロボロの大阪府庁は、いずれかの時期には、何某かの対応をする必要がある。これは避けられないことです。WTC遷都(引っ越し)はその選択肢の一つにすぎず、同じ場所で建替えたり耐震化したりという選択肢もあるので、WTC遷都は“してもいいし、しなくてもいい”という話ではあります。
ただ、“してもいいし、しなくてもいい”というものならば、僕は、“WTC遷都すれば?”と思います。遷都によるメリットを積極的に選べばいいのに・・・と思うのです。コスト面についてはどの案も似たりよったりと聞いていますし。
それでは、建替え・耐震化にはなく、“WTC遷都”が有するメリットとは何か。
それは、移転に伴って、良くも悪くも周辺の街へ影響が波及することです。
同じ場所での建替え・耐震化は、せいぜい大阪府庁(職員)と工事受注企業にしか影響が及びません。まあ、100億円単位のお金をかけて、ちょっと綺麗な建物になる、ちょっと安全な感じになる。出入りする人はともかく、周りにしてみたら、どうでもいい話、知ったことではないです。
でも、たくさんの関係事業者が出入りする1500人規模の事業所(大阪府庁)が移転するとなれば、周辺の街の在り方そのものに影響が波及します。(・・・もちろん、影響範囲が広いので反対意見も増えるのだろうと思いますが。)
まず、移転先の大阪南港WTC周辺には、人の流入による新たなビジネスニーズが発生します。大阪府庁とそこに出入りする関係事業者の動きを一つの核として、街づくりがされていくだろうと思います。もちろん、大手前からの移転組も含めて。
一方、抜け殻となる大手前が大なり小なり衰退するのも事実だと思います。ですが、衰退しないための、または、抜けた穴を埋めるための新たな努力が自ずと発生してくることも間違いないです。
加えて、移転そのものがちょっとした一大事業ですから、直接的には引っ越し作業が、移行期にはそれをサポートするビジネスが、最終的には府庁が遠方になることを補完するビジネスなども含めて、移転に伴うニーズは発生します。
“移転先の街づくり”+“移転元の努力”+“移転に伴うニーズ発生”の3つあわせて、トータルでは波及効果はプラスだろうと推測します。・・・まあ、知事の言ってる関西州の州都だの、アジアの拠点だの、その辺はハナシ半分かな?と思うので、それらを除外して現実的なことだけ考えても経済効果はプラス。
ちなみに、かつて僕は、役人だった時代に、中央省庁再編を経験しました。
国の役所は、まさに「霞ヶ関」という地名で呼ばれるように、一つの建物に入っているのではなく、たくさんの建物にまたがっています。それが省庁再編で、最寄り駅が変わるくらいガラガラポンされました。僕もブツブツ言いながら引っ越し作業をしたのをよく覚えています。・・・ちなみに、引っ越し業者さんにとってはものすごい特需だっただろうと思います。
仕事の方は・・・といえば、なんの支障もありませんでした。省庁再編でも引っ越しでも、仕事はちゃんとまわる。そういえば、東京都庁もかつて移転したことがありますが、なんの問題もなく、つつがなく動いていました。
こうした経験からしても、大手前だろうと、WTCだろうと、大阪府庁の仕事そのものにはハッキリ言って何の影響もないと思います。・・・したがって、大手前とWTCの違いは、周辺の街への影響を“発生させる”か“発生させない”かに尽きます。同じ100億円単位のお金をかけて、波及効果を起こすか、起こさないか。
もちろん、波及効果によるリスクがあるのもわかります。でも、必ずしもかつての元気があるとは言い難い大阪。停滞し続けるくらいなら、前を向いて大きく変化してみた方がイイ。・・・それが、“してもいいし、しなくてもいい”なら、“WTC遷都を選べば?”と僕が思う理由です。
それにしても、こんなに早く、知事がWTC遷都の議論を再燃させるとは思っていませんでしたので、「大丈夫???」というのも正直なところ。
冒頭に書いたとおり、直接の仕事上の影響がないので、評論家モードに終始してしまいますが、そんな感想を持ちながら、WTC遷都を注視しています。

