家庭に例えると・・・
貯金もある。借金も返済可能な範囲内。
でも、日々の生活費が収入をオーバーしていて赤字状態。
人間の体に例えると・・・
今は特に大きな病気は持っていない。
でも、生活習慣が祟っている兆候が顕著にでているメタボ状態。
2年連続で決算が経常赤字になった箕面市。財政課題は「最悪の“経常収支比率”」に尽きます。
でも、逆に言えば、そこさえ解決すればクリア・・・つまり財政は健全化します。
ただし、生活習慣を改善することは必ずしも容易ではなく、不断の努力がいるように、箕面市の財政課題が“経常”赤字・・・つまり、毎年当たり前のこととして支出している経費の赤字・・・である以上、今まで当たり前であったことを変えなければ改善しません。すなわち、人件費、補助金、サービス水準、料金設定などなど・・・これは関わっている人が多いだけに大変なことです。市民の皆さんのご理解なくしては前に進みません。
そのために、まずは議論のたたき台として具体案を提示させていただいているのが、「緊急プラン(素案)ゼロ試案」です。各方面から「厳しい!」とお叱りをいただいてはおりますが、具体的なたたき台がなければ、議論が始まらないと考えての、思い切っての提示です。
毎年、行っている市の活動について、全体にわたって少しずつ節約をする。
毎年、行っている市の活動について、全体にわたって少しずつ収入を伸ばす。
イニシャルコストよりも、ランニングコストの見通しがどうか。臨時的な支出よりも、経常的な支出の見通しがどうか。箕面市の課題はココにあります。この点にこだわって、財政バランスをとるための改革を進めていく必要がありますので、どうかご理解いただければと思います。
ちなみに、わかりやすくするために、上のメタボの例では、「今は特に大きな病気は持っていない。」と書きましたが、実は、箕面には大きな個別課題が2つあります。それは、市立病院の赤字と、国民健康保険の赤字。
経常赤字の課題に加えて、この2つの個別課題は、監査委員さんからもご指摘をいただいています。
今年の6月から市立病院に公営企業法を100%適用し体制を整えたこと。今期からの国民健康保険の保険料の改定や運営体制の強化。広報紙でもお知らせしましたが、市民の皆さんにもご負担をお願いしているこうした取り組みが、次年度決算で成果として顕れるものと思っています。
