昨年の白島と新稲の事例は、僕も就任させていただいたばかりの頃でしたが、反対を表明し、議会はもちろん本当にたくさんの方々のご支援をいただき、市役所職員の努力と地権者の方々の善意により、幸いにも中止に導くことができました(新稲の中止経過・白島の中止経過)。・・・でも、今のままであれば、これから先も起こりうる事象であることは否定できません。
そこで、とにかく同じトラブルを繰り返したくないとの一心から、新たな山なみ保全策と建築規制の検討に着手。その案がようやくカタチになり、先般、新たな建築規制案についての意見募集をスタートしました(詳しいパブリックコメントのページはコチラ)。
難題に取り組んでくれた“みどりまちづくり部”の職員には、よくぞまあ短期間でここまでまとめあげてくれたものだと、率直に感謝と驚嘆の気持ちしかありません。
さて、ここから先は資料(概要版・詳細版)を見ていただいた方がわかりやすいかもしれませんが、新しい“山なみ景観保全策”は、大きく2つの手法を組み合わせます。
1つは、今は山林だけど建設行為が起こりうる“いくつかの特定の場所”を、借地公園などの新たな仕組みを導入してダイレクトに保全しようという手法。
もう1つは、山すその市街地(山なみすぐ南側の東西7kmにわたる市街地)の全域を対象エリアに指定して、新たな建築規制を導入して抑止する手法。
前者は、地権者の方々と直接のご相談を進めようとしています。
後者が、今回の意見募集にかけているもので、職員の知恵と、審議会の先生方の協力により、カタチに仕上がってきた新たな建築規制案です。

この指定エリアでは、建物壁面の最大幅(50メートル以内)を設けたり、デザイン・色・意匠などのルールを定めたり、いくつかの“眺望点”からの建築シミュレーション(イメージ図)作成を義務づけたりと、新たな建築規制を導入。
このことにより、山なみ景観を阻害する建築行為を強力に抑制していこうというものです。
ちなみに、建物壁面の最大幅を数値設定するといった規制は全国的にも珍しく、かなり思い切ったルール。これは数年前に成立した「景観法」を活用することで実現しようとしています。
実は、箕面市は、建築規制について、かなり先駆的かつ強力な動きをしてきた自治体です。古くは昭和52年に人口密度規制と住宅画地規制(箕面市環境保全条例)を定めたり、近年では平成15年に建物の絶対高さ規制(大阪府内で初めて)を定めたり。・・・こうした、建築抑止策が、今の箕面の雰囲気をつくり出してきたことは間違いありません。
今回の新たな「山すそ景観保全地区」も、そうした積み重ねがあればこそカタチになった制度案です。そして、こうした思い切った動きができるのも、すべては市民の方々の山の景色への愛着に支えられてこそです。
新たな「山すそ景観保全策」は、来年4月以降のスタートを目指しています。箕面のシンボル“山なみ”を守るため、ご支援とご理解よろしくお願い申し上げます。
先日、子ども連れで近所を散歩してたら、農作業してるおっちゃんが子どもに「ボク、みかん食べる?」
そこの木になってたみかんをもらっちゃいました。帰って食べたらとっても美味しい。こんな箕面って最高。

そこの木になってたみかんをもらっちゃいました。帰って食べたらとっても美味しい。こんな箕面って最高。
