アンケート結果などを見ると、多くの方々は北急延伸に賛同されていますが、なかにはまちづくりや財政負担などの疑問を呈する方もいるようです。なぜ、僕がこんなに確信をもって進めることができているのか、たぶん長くなるので何回かに分けて、まとめておきたいと思います。
・・・なお、この連載(?)は、あくまで僕の視点から見聞きしてきた経過や理解で書くつもりです。古くからの関係者や職員にとって「何を今さら」と感じる(癇に障る)部分も出てくるかもしれませんが、そこは“僕にとっての経過”ということでご容赦を。

それは、実は、かつて僕自身が懐疑的だったことがあるから。そして、その疑問を一つ一つ解消して今に至る経験をしてきたからです。
できればこの経過をより多くの方に共有していただき、理解の一助としていただければ・・・と思います。
遡るのは平成15年8月頃。この時期から平成18年1月までの2年半、僕は箕面市役所で仕事をしていました。総務省からの出向という形で箕面市役所の職員となり、担当していたのは行財政改革。お金のかかる市の事業すべてが、いわば僕の仕事相手(ケンカ相手?)でした。
当時の北急延伸の総事業費(試算)は700億円超。これほどまでに大きなプロジェクトをどこまでホンキで進めるのか・・・「はぁ?ホンキですか?!」というのが僕の第一印象でした。
聞けば、構想の起こりは40年以上前。行政計画にハッキリ位置づいたのが確認できるのが約25年前(昭和61年)の「第3次箕面市総合計画」。運輸省(現:国土交通省)の運輸政策審議会答申に正式に位置づけられたのが約20年前(平成元年)。
歴史があるのはいいけれど、今の時代、これを本当にやるのかどうか、改めて真面目に考えてみないといけない・・・と思ったのをよく覚えています。
こうした大きなプロジェクトを、今の時代、進めるのか、進められるのか。
これを判断するためには、まず真っ先に「(A)市民の意向はどうか?合意が得られるのか?」が一つ。そして、「(B)本当に箕面のまちにメリットがもたらされるのか?どんなメリットがあるのか?」が一つ。そして、「(C)そもそも財政的に耐えうるのか?現実的な規模なのか?」が一つ。
判断要素として、大きくこの3点(A・B・C)を確実に押さえなおす必要がある・・・それができてこそ、前へ進めることができる。一つでも欠ければ実現はない。実際のところ、僕がこの3つの判断要素を確認し終えるには、5年以上の時間がかかったのでした。
(北急延伸その2“市民の意向はどうなのか?”に・・・つづく)
【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
・2010.04.27 北大阪急行の延伸(その6)〜行財政改革と北急延伸は両立する?
・2010.05.11 北大阪急行の延伸(その7)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(上)
・2010.05.18 北大阪急行の延伸(その8)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(下)
・2010.06.23 北大阪急行の延伸(その9)〜市長に就任してから(上)
・2010.07.01 北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)
・2013.12.19 北大阪急行の延伸〜先行してちょっとだけ中間報告
・2014.02.12 北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて
・2014.03.31 決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意

