これは、2年前の試算から100億円以上の大幅圧縮。この最新の試算でいけば地方負担は200億円以内。箕面市は、鉄道延伸のために積み立ててきた基金(箕面市交通施設整備基金)があるので、これを差し引くと、残るはおよそ150億円以内。・・・財政難の大阪府がどこまで地方負担を按分してくれるのかという不確定要素があるので、そのリスクも頭に入れて厳しめに考えての数字です。
約150億円という規模は、平成23年4月に開校予定で(現在)建設中の彩都の市立小中一貫校の費用(約60億円)が2〜3校分くらい。箕面市の財政力は、つい3年前の平成20年4月にも箕面森町の小中一貫校「とどろみの森学園」を建設・開校させたことからもわかるとおり、短期間に学校2〜3校程度の財政支出ならば体力的に現実感があります。
もちろん、絶対額として決して小さい額ではありません。でも、つい先月に100周年を迎えた(たった3駅の)阪急箕面線が、100年以上もかけて箕面のまちをつくり、支えてきたように、「鉄道」は世紀を超えて桁違いのチカラを持つスーパー都市骨格。

さらに、箕面市の支出の責任範囲を確認してみると、箕面市は、整備主体となる法人(←線路を所有することになる会社)への出資金・補助金のみの一発払い切りであって、それ以降のランニング費用などの負担は、箕面市には一切なし。開通後は鉄道事業者が責任をもってコストを負担しながら運行していく制度(償還型上下分離方式)とのこと。
この負担規模ならば、そして未来の箕面市財政に禍根を残さないこの仕組みならば、財政面でもいける。・・・これが、僕のなかで前述の3つの判断要素(A:市民の意向、B:地域のメリット、C:財政負担の現実性)すべてが解消され、ようやく「腹を括って進めていくべき!」との確信に至った瞬間。
・・・平成21年11月。最初は懐疑的だった僕が、北急延伸の構想に出会ってから実に6年以上、市長就任してからも1年以上の時間が経っていました。
以来、今の僕は憂いなく納得して北急延伸に取り組んでいます。もちろん、ズルズル、ダラダラは性にあわないので、平成30年開通という目標年次に向けて、一歩一歩、転んでも少しは前に進むようなアクションを繰り返しています。
関係者(国・府・市・北急・阪急)が合意し、本当に事業化に持ち込めるかどうかは、僕の見立てではここ1〜2年が勝負。超気合いれてます。
なお、僕“だけ”が納得して勝手に進めてもダメなのはもちろんです。
このブログもそのためですし、なくてはなにもならず、あればあるほどありがたいのが市民の意向&合意(=前述A)・・・そこで、半年ほど前から、市役所として急激に説明に力を入れています。実は、これは説明すればするほど応援してくれる人が増えるだろうと信じてのことであったりもします。
(北急延伸その5“知れば知るほど賛同してくれると信じて”に・・・つづく)
【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
・2010.04.27 北大阪急行の延伸(その6)〜行財政改革と北急延伸は両立する?
・2010.05.11 北大阪急行の延伸(その7)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(上)
・2010.05.18 北大阪急行の延伸(その8)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(下)
・2010.06.23 北大阪急行の延伸(その9)〜市長に就任してから(上)
・2010.07.01 北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)
・2013.12.19 北大阪急行の延伸〜先行してちょっとだけ中間報告
・2014.02.12 北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて
・2014.03.31 決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意

