先般(7月頃)、三条市議会「新政クラブ」が箕面市に視察に来られました。
三条市は、僕もいろんなことを学ばせていただいている先進自治体の一つ。・・・ちなみに負けず嫌いで言うわけじゃありませんが(笑)、三条市も箕面市のことは参考にしてくれている模様。切磋琢磨です。
その三条市議会だからってわけじゃないのですが、箕面市としては、自分たちの取り組みが、より多くの市町村の参考になるならとの思いで、依頼があれば職員が時間を割いて視察対応しています。(箕面からもいろんな市町村に視察に行くのでお互い様です。)
そして、今回の三条市議会「新政クラブ」の視察テーマは小中一貫校・・・箕面市が誇る府内初の公立小中一貫校(施設一体型)「とどろみの森学園」でした。
箕面市は、大阪府で唯一&初めての公立小中一貫校(施設一体型)「とどろみの森学園」を擁しています。さらに現在は、箕面市で2校目(大阪府でも2校目)となる公立小中一貫校(施設一体型)を彩都に建設中。
そう、実は、公立小中一貫校(施設一体型)は大阪府では箕面市にしかありません。このため、名実ともに小中一貫教育の実践地・先進地である箕面市には、都道府県や市町村からたっくさんの視察団が訪れています。・・・こうした頻繁な視察対応は、「とどろみの森学園」の子どもたちや先生方の学校業務にも少なからず負担となりかねません。でも、世の中の参考になるならと先生方は一生懸命に時間を割いてくれています。
・・・ところが。今回の視察後に発行された三条市・島田伸子議員「島田伸子元気だより」には、ハッキリ言って怒り心頭。自らの主張ありきで、それを正当化するために事実を歪曲した記述には、視察を受け入れ、対応した側として心底アタマにきました。
「島田伸子元気だより」(2010年8月発行・NO.32)より引用現在、箕面市で建設中の2校目の公立小中一貫校(施設一体型)は、およそ1300人規模の大規模校。来年4月の開校を間近に控えて、カリキュラム編成はもとより生徒の制服のデザインに至るまで、今まさに準備の真っ最中です。
しかも、視察に対応した「とどろみの森学園」の教頭先生は、初代小中一貫校でリアルタイムに培っているノウハウを活かすため、2校目の準備にも関わるメンバー。・・・その先生が、三条市で検討中の同規模校(1500人規模)に対して、否定的な見解を述べることは状況からしてもアリエナイことはおわかりでしょう。
実際、先生に確認したところ、
- (三条市の計画について)素直に「すごいですね。」と応じたけれど、否定する発言なんてするわけがない。(うちも彩都でつくるわけだし)
- 「本校はきめ細かな異学年交流を行うことができている。」とは説明したけれど、「少人数でないとできない」「少人数ほど効果がある」などという説明はしていないし、するはずもない。
実はその日、新潟という遠方からのお客様でもあったため、僕も視察現場に顔を出して「新政クラブ」の議員さんたちにご挨拶させていただきました。そのときの穏やかな雰囲気も目にしているので、先生の憤る気持ちがよくよくわかります。
小中一貫教育について、肯定・否定を含め、それぞれの持論を展開することは、なんら否定されることではありません。議論のぶつかりあいのなかで最良の道を選択していくことは、僕たち政治に携わる者の責務です。
でも、今回のように「事実を捏造する行為」は、業務時間を割いて対応した職員はもちろん、小中一貫教育に真摯に取り組む箕面市の姿勢と視察対応の誠意を愚弄する行為ですし、失礼ながら三条市議会の品格を疑い、地方公共団体間の信頼関係をも失墜させかねない非常識な行為としか感じられません。
念のため、誤解なきよう。「視察に対応してやったんだから褒めろ」などという気はさらさらありません。批判していただくのも大いに結構。・・・でも自分の都合で事実を曲げちゃいけない。
三条市内で発行される印刷物なら、箕面市の関係者が目にすることもないし、適当に書いても問題ないだろう・・・そんな安易さや悪意すら疑ってしまうこのチラシ。
たとえ遠く離れた地域限定であったとしても、箕面市の努力が誤解されたり、職員の誇りを穢されたりすることを見過ごすことは、僕にはできません。三条市議会「新政クラブ」に強く抗議します。正直、視察対応した箕面市の人件費を返せと言いたい。
ちなみに、なぜ目にするはずのないチラシを僕が知ったか。それは三条市の担当者が事務レベルで箕面市に問い合わせしてきたからです。三条市の学校準備チームとしては当然ですよね。成功するよう、がんばってください!・・・ただし、うちの2校目も負けません。(いや、勝負じゃないですけど、まあ切磋琢磨!切磋琢磨!)
今日は楽しくない話題ですみません。・・・が、箕面市の誇りのためにご容赦を。