締結は1995年(平成7年)・・・そう、2015年の今年はちょうど20周年にあたります。
このため、今年は箕面市とハット市のそれぞれで20周年記念の式典を開催するのですが、まずはハット市の式典参加のため、1月29日〜2月4日にかけてニュージーランド・ハット市を訪問してきました。
なお、箕面市での式典は9月(日程調整中)に計画しており、ハット市からレイ・ウォレス市長が来日参加する予定です。

ハット市にある「MINOH HOUSE(ハット箕面友好ハウス)」にてウォレス市長と
・・・さて、いわゆる姉妹都市提携ですが、正直な心境を吐露すれば、以前、僕は箕面市にどういうメリットがあるのか、ちょっと迷ってました。特に、7年前の市長就任当時の財政難のなかで、どれだけのリソース(税金)をそこに割くべきか、割いてどれだけのメリットを見出せるのか・・・と。
もちろん国際交流がマイナスとは思ってません。市民間交流も大歓迎です。でも、地方行政としてリソース(税金)を使ってどこまでやるべきか、となるとちょっと話は別です。おそらく、どの自治体も、多かれ少なかれ悩みもあると思います。・・・もともと国際交流に理解のある人には「なにを言ってるんだ」と怒られるかもしれませんが、納税いただく方すべてがそうではありませんので。
当初、そんな迷いを抱えていたのですが、方向性が定まる転機となったのは3年前。市民訪問団の皆さんと一緒にプライベートでニュージーランド・ハット市を訪れたときでした。
とてもラッキーだったのは、ニュージーランドが「日本と昼を共有する(=時差の少ない)英語圏の国」という希少価値を見出せたこと。3年前の訪問中に、ハット市のウォレス市長や市民訪問団の人たちと一緒にディスカッション(っていうか雑談ですけど)するなか、その着想に至ったのが転機でした。
昔はありえなかったけれど、今はインターネットがあります。20年前と違って、極めて低コストにリアルタイムのテレビ会議(テレビ電話)システムを組むことができます。
日本で見直しされつつある英語教育、なかでもコミュニケーション能力を育てていくことが喫緊の課題とされるなか、学校どうしをスカイプでつなごう。それも、授業で10分だけつなぐとかでなく、ロビーや廊下で大型ディスプレイをつなぎっぱなしにして、生々しくコミュニケーションする機会を作ろう・・・と。
これは、昼夜逆転しているアメリカやヨーロッパ諸国とは不可能。時差の少ないオセアニアの国でなければできない芸当。「日本と“昼”を共有する英語圏の国」という希少性が大きな意味をもちます。
これなら「国際協力都市」であることを最大限に活用できる。・・・そう確信して、帰国後、早速、ハット市と準備を進め、ようやく実現したのが昨年3月。
休み時間にキャーキャー言いながらカタコトの英語と身振り手振りで交流する小中学生の姿を目にして、ようやく僕の迷いも消えました。箕面市の提携先が、ほかでもないニュージーランド・ハット市であったことに感謝です。

昨年の箕面市の彩都の丘学園(小中一貫校)の様子
以来、彩都の丘学園、止々呂美の森学園と、小野原図書館(多文化交流センター)に、ハット市との「窓」が常時開放されています。
箕面市の設備は国のモデル事業として、ハット市の設備は企業寄付により実現できました。システムといっても、大型ディスプレイとPCを用意してスカイプでつないでるだけなので、ランニングコストはインターネット回線費用のみ。・・・画像の粗さを心配しましたが十分でした。

今回訪問したハット市のトゥイ・グレンスクールから彩都の丘学園を覗きこむ
こうして現代らしい新たなツールも得ながら、晴れて国際協力都市提携20周年を迎えることができて、本当によかったー!と思っています。
そして、今回は箕面市としてかなり久しぶりの公式訪問となりました。同行いただいた箕面市ハット市友好クラブ、箕面市美術協会、箕面市茶華道文化連盟ほか皆さんに感謝です。
ハット市では、20周年記念式典とあわせてHutt Minoh House Friendship Trustによる「Tomodachi Day」という親日イベントも開催されていました。また、市役所(耐震化工事中なので仮庁舎)での意見交換や学校見学などなど、かなりタイトに詰め込んだ濃いスケジュールでしたが、本当にあたたかく迎えていただきました。
僕は公式行事ではステージ上なので自分で写真が撮れず、どうしても公式行事以外のショットが中心になっちゃいますが、以下、雰囲気を。

市長室でミーティング後の記念写真

ハット市役所は耐震工事中で、移転先の仮庁舎だったんですが、カッコいいです。

親日イベント「Tomodachi Day」にて、空手のデモンストレーション

ハット市のトゥイ・グレン・スクールの子どもたち、とっても陽気

9000キロ離れた彩都の丘学園と「にらめっこ」で勝負中

ハット市のエプニ・プライマリー・スクールの先生たちにプレゼンテーションする具田教育長
今回の訪問は、外務省・総務省・文部科学省の派遣プログラムを活用した英語指導員の箕面市への派遣協力や、箕面市美術協会とハット市美術協会の新たな交流など、新たなテーマも生まれた非常に内容の濃いものになりました。
次は、9月頃、箕面市がハット市の訪問団をお迎えすることになります。
あたたかく歓迎して、日本と箕面の良いところを伝え、さらに交流を深められればと思っています。関心のある皆さんにも、ぜひご協力をお願いできれば幸いです!


