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2020年07月01日

引退表明

すでに新聞にも載ってますので、お聞きのかたも多いかと思いますが、先日6月24日の箕面市議会にて、今任期限りでの市長職の退任を表明しました。
今の任期は2020年8月26日までなので、初就任の2008年8月以来、3期12年も務めさせていただいたことになります。
これまで、多方面にわたって仕事をさせていただきましたが、自分一人でできたことなど一切ありません。たくさんのかたがたのお力があったおかげです。(少し早いですが)本当にありがとうございました。
箕面市役所

初めて箕面市長選挙にチャレンジした当初から、「街は10年単位で変化する」(逆に言えば、10年単位で腰を据えて取り組まないと変わらない)との思いがあり、その節目として「3期12年」と自らに課して臨んできました。
思い返してみると、自分のなかで期限を定めていたからこそ、全力を出しきってやってこれた、とも感じています。

当初は、悪化していた市の財政再建からのスタートでしたが、その後、子ども・子育て・教育分野への大幅な支援と投資、オレンジゆずるバスや箕面駅・桜井駅前のリニューアル、防犯カメラに象徴される治安対策、さらには、北大阪急行線の延伸実現などという大きな変化の先陣にまで立たせていただくこともでき、本当に充実し、燃焼しきった12年間でした。
ときどき、ゲリラ豪雨、大阪北部地震、そして吹田の拳銃事件など、肝を冷やす事象もありましたが、その都度(内心ではビビりながら)いろんな方々のお力添えをいただいて乗り切ってこれた感じでした。
職員からはよく「市長、こまかすぎ」と言われましたが、地域にお住まいの方々や、サービスの受け手の方々の感覚に(できる範囲でですが)添えるよう心掛けながら、そのときどきの課題解決にあたってきたつもりです。
住んでいることに(フワッとでいいので)誇りとか充足感とかを感じていただける箕面市となれるよう、また、少しでも箕面市で笑顔が増えるよう、街の成長の一助くらいにはなれていたらいいな、と思っています。

自分のなかで「3期12年」と定めてやりきってきた、ということが大きいです。
加えて、12年前にイメージしていた街の姿の多くがカタチとなり、今は、間近に控える新駅開業を契機に、この街が新たな展開を迎えるタイミングなので、次のまったく新しい10年は、また新しい視点でやってもらうのが良い、とも思っています。
このため、今期での終了を表明しました。

重ねてではありますが、これまでいただきました本当にたくさんのご厚情に心から感謝を申し上げます。

なお、自身の今後のことは決まってないのですが、少なくとも、第二の故郷となったこの箕面の地で、一市民として、家族とともに、皆さんとともに、街の四季折々を楽しみながら暮らしていくことだけは定まっています。(就職活動はこれからです(^^;))
とはいえ、8月末の現任期満了までは、気を抜かず十二分に職責を果たすつもりですので、いましばらく、引き続きよろしくお願いいたします。
posted by 倉田哲郎 at 00:00 | TrackBack(0) | 活動日誌

2016年07月21日

箕面市長選挙にむけて(その2)

「箕面市長選挙にむけて(その1)」に、来月の市長選挙にむけた政策集「倉田哲郎の約束《マニフェスト2016》」の問題意識を書きましたが、実は、さらにその前提として、市長としての2期8年間で醸成されてきた、僕のなかの大切な指針があります。
それは、「“箕面好きの箕面の人”を増やす」というテーマです。

今さらながらですが、僕は住んでいて「ホント箕面っていいところだな」ってよく思います。
都心部(梅田)から15キロ、新大阪からたった10キロという至近にありながら、山なみを背にする穏やかな低層の街並み、ところどころで視界に広がる田畑。昔の市長が「住んでよしの箕面」と言っていたそうですが、まさしくそのとおり。“便利さ”“環境の良さ”が絶妙なバランスで共存する街です。
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そして、箕面に住んでる人たちは、随所でボランタリーに動いている人が本当に多い。
今、僕は3人の子育て中なので、子どものために尽力してくれてる人の存在を特に感じますが、それだけでなく、山麓の保全活動、地域の福祉活動、はたまた趣味やスポーツの活動から国際交流まで、みんなスッゴク前向き。
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箕面で育った人が、一度は他所に住んだけれど、結婚などを機に箕面に戻ってきた、っていうケースもよく耳にしますが、さもありなんです。しつこいようですが、ホント箕面っていいところだなって思っています。
僕は箕面生まれではなく、箕面にご縁をいただいたのはまったくの偶然だったわけですが(13年前、前職の人事異動でたまたま「箕面市に行ってこい」と言われたのが縁)、その幸運には今でも感謝しています。

そして、箕面の人って(僕と同じように)箕面のことが大好きだったり、ちょっと誇らしく思ってる人が多いなぁ、というのもつくづく感じます。
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この8年間、市長として仕事をしてきましたが、実は、ここ数年かなり意識しているのは、そんな「箕面好きの箕面の人」をさらにさらに増やしていくことでした。
(・・・まあ、箕面の場合、僕が増やそうとしなくても勝手に増えてく感はあるのですが(笑)。でも、市役所の努力次第でこれをさらに加速することはできるだろうと思っています。)

では、「箕面好きの箕面の人」をどうやって増やすのか。
それは、暮らしのなかのふとしたタイミングで「ああ、箕面でよかった」と感じてもらうよう意識的に努力すること。「困ってたことがあったけれど救われてよかった」という“よかった”でもいいし、「住んでて嬉しい」という“よかった”でもOK。「おお、箕面すごいな」でもOKです。ともかく、多くの人にとって、そう感じる機会が増えれば、より「箕面好きの箕面の人」が増えるだろうと信じて仕事をしています。
一人一人の市民が、いわばユーザレベルで(昔のICT分野の仕事の感覚だと“ユーザ”という言葉がしっくりきます)“よかった”と感じてもらいたい。そう感じてもらうには市役所は何をすればいいか。実は、そんなことをいつも考えながら仕事をしてきました。

・・・というのも、住む街に対してプラスの意識(気質)を持っている人(=箕面好きの箕面の人)の総数が、将来にわたり、街がより住みやすくなっていくかどうかを左右する、そこに住む人の幸せの総量を左右する。また、他の地域から引っ越してきてくれる人をも惹起する。・・・そう切実に感じるからです。
近年は、「そんなプラスのスパイラルを、この箕面で加速させたい」と強く思いながら仕事をしています。

例えば、身近な地域行事への参加もこの「気質」が左右する。
近所のふとした課題改善への取組もこの「気質」が左右する。
市民活動の多様性もこの「気質」が左右する。
大きな市政への参画意識もこの「気質」が左右する。
すなわち、住む街のことを“我がコト”のように感じ、放っておけないくらいの「関心」「興味」をもつ人が多いほど、常に住みやすい街への改善が促され続ける。・・・これ、ものすごく大事。だから「“箕面好きの箕面の人”を増やす」って超大事。

8年前に市長になった頃、僕の頭のなかには、「行政サービスはこうあるべき(例えば、子どもの医療費助成は・・・)」とか、「ハード系の整備はこうあるべき(例えば、道路ネットワークは・・・)」とか、そういう具体的なまちづくりのイメージはもちろんありました。財源をどこから捻出するか、とかも。(具体策のカタマリみたいな頭の中だったと想像してもらえれば、だいたいあってます。)
ただ、もちろんそれも大事なのですが、それとは別に、“街の雰囲気”というのか、“多くの人のフワッとした意識”というのか、そういう目に見えないけれど、確かにそこにある「地域性」「気質」のようなもの。これが、長い目で見ると「街」の持続性にとってすごく大事なんじゃないか、この「気質」を刺激し続けることが重要なんじゃないか、というのを8年間の仕事のなかで徐々に強く意識するようになってきたというのが正直なところです。
(たくさんの市民のかたに鍛えていただき、僕も成長してるのかもしれません。少なくとも意識はけっこう変遷しています。・・・そういえば8年前の初選挙ではこんな鍛え方もしていただいたのを思い出し、懐かしくて笑ってしまったので、蛇足ですがご紹介。→「天下り市長お断り」

近年は、市役所の施策を考えたり、仕事で判断を求められたりするにあたり、“行政サービスこうあるべき論”のようなロジカルな基準(←もちろんこれも大事ですが)と同じくらい、「“箕面に住んでてよかった”って感じてもらえるだろうか?」「ユーザに納得感はあるだろうか?」「“箕面好きの箕面の人”を増やせるだろうか?」という基準が自分のなかを大きく占めるようになっています。
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ここまでの話、抽象的に聞こえるかもしれませんが(たぶん説明がヘタなだけで)僕の中ではこの8年間の確かな実感です。今も、これからも、この「“箕面好きの箕面の人”を増やす」は、僕の超重要な指針です。これをさらに具現化していきたい。

(※)もしかすると、古くから言われる「郷土愛」って言葉みたいなことなのかもしれません。でも、箕面市の場合(僕もそうですが)他市から引っ越してきた人も多いので、生まれ故郷とは別に、今、住んでる街への愛着という点で、微妙に違うような気もしています。しかも、漠然とした“愛”というより、「箕面の“ここ”が好き」みたいなリアルな実感に裏付けられた意識が重要だと思っています。

長々と書きましたが、これまでの仕事も、政策集「倉田哲郎の約束《マニフェスト2016》」も、実は、一貫して「“箕面好きの箕面の人”を増やしたい」「その総数が街の趨勢や住民の幸福度を左右する」という強い想いが流れてるんだということを伝えたいと思い、駄文を綴りました。
もちろん、「“箕面好きの箕面の人”を増やす」なんて、市役所だけで実現できるものではありません。市役所も頑張りますが、もし共感いただけるなら、さらに多くの人に力を貸していただきたい。
この想いを具現化し、箕面をより愛着を感じる街にしていく仕事。是が非でもさせていただきたく8月の市長選挙に挑戦します。どうぞよろしくお願い申し上げます!
posted by 倉田哲郎 at 22:10 | TrackBack(0) | 活動日誌

箕面市長選挙にむけて(その1)

早いもので、初めて市長に就任させていただいてから間もなく8年。来月(8月)14〜21日には箕面市長・市議会議員選挙が予定されており、続投をめざしてチャレンジします。
最近はTwitterやFacebookが多くて、ブログは久しぶりで恐縮ですが、選挙に向けた決意や8年の節目にして思うことを、まとめて書かせていただきます。
(すみません!かなり長文なので2つに分割しました。2期8年の終わりということで、今回だけは駄文にご容赦いただき、よろしければ「その2」まで、お時間がなければ「その1」だけでもお目通しいただければ幸いです。)

来月の市長選挙にあたり、次の4年間の仕事としてお約束する政策集「倉田哲郎の約束《マニフェスト2016》」を公表しました。このマニフェストは、選挙に臨むにあたり僕が市民の皆さんに「お約束」するものであると同時に、皆さんから僕が「よっしゃ、それで進めろ」とお認めいただけるかどうか、選挙を通じて皆さんにご判断を仰ぐものでもあります。
次の4年間、これを具現化する仕事をぜひさせていただきたく市長選挙に挑戦する決意です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、マニフェストだけ眺めても、なんだかバラバラと項目が並べてあるだけで伝わりにくいと思いますが、問題意識としては大きく3つあります。

まず1点目。次の4年間に力を入れるべきこととしては、やはり引き続き「子育てしやすさ日本一をめざす」が大きなお約束です。
今でこそ、多くの自治体が“子育て環境の充実”に取り組んでいます。でも、8年前、僕が初めて市長選挙にチャレンジした頃、まだこうした公約はほとんどなく、(今だからこそ言いますが)「子育ては票にならないからやめたほうがいい」とまで言われたこともありました。
でも!です。子どもたち・子育て世代のために支援が必要であることはもちろんですが、将来にわたりご高齢のかたがたを支えていくためにも、子育て世代を思い切って増やすことが街の基礎体力として不可欠です。この発想は過去からまったくブレていませんし(読み返したら2008年の立候補前のブログにも同じことが書いてありました)、そう信じて進めてきた結果、今、箕面市の人口は子どもも大人も大幅に増加を続けています。
これまで、箕面が牽引して拡大してきた“子どもの医療費助成”をさらに「高校卒業(18歳)まで拡大」することや、英語教育をはじめとする学校教育の充実など、引き続き、全国の自治体のトップランナーを走る覚悟でマニフェストを記しました。
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次に2点目。今期の問題意識として強いのが、「健康&スポーツ」と「安全」です。
年齢は誰もが平等に重ねていくので、箕面市も全国と同じく高齢化が進んでいます(正確に言えば、全国より高齢化率は少し低いのですが、増加カーブの角度は同じです。なお、前述のとおり子どもの数は増えてるので少子化はしていません。)。したがって、できる限り多くのかたが“健康長寿”でいられるかどうかが、この先の街づくりのカギを握ります。
そのためには、高齢のかたがたはもちろんのこと、幅広い世代で、健康づくり・体力づくりの習慣をどれだけ多くの人が身につけていくか、これが勝負になります。健康づくり活動へのソフト支援も必要です。また、重要な舞台となる“誰もが使えるスポーツ施設”というのは、実は行政にしか用意できないフィールドです。次の4年間は、改めて、この分野に重点投資することを、ぜひお認めいただきたいと考えています。
また、「安全」の必要性については言わずもがなです。これまで進めてきた防犯カメラなどの犯罪抑止に加え、 箕面の誇る豊かな山麓の存在ゆえに警戒すべき土砂災害対策や、いざというときの安心の砦となる市立病院の充実などを進めさせていただきたく、マニフェストに列挙しています。
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そして3点目。“将来の街の具体像”として、箕面が進むべき道はただ一つ「“便利さ”と“環境の良さ”の共存の追求」だと確信しています。
便利なだけなら大阪市内に住めばいい。自然の豊かさだけを求めるならもっと山奥に住めばいい。そうではなく、“便利さ”と“環境の良さ”の両方を欲張りにベストミックスする。それこそが、都心にほど近く、それでいて豊かな山並みに恵まれた箕面の特長であり進むべき道です。
“環境の良さ”についていえば、なによりも箕面の特徴である「緑」を守り伸ばすこと。豊かな山並みの保全を進め、ホタルの舞う河川を守り、カエルが合唱する田畑を育てる。いずれも“守れ!”というのは簡単ですが、それだけではダメ。すでに学校給食や朝市と連動した箕面独自の農業生産サイクルをスタートさせていますが、こうした実効的な策が不可欠です。
一方、“便利さ”としては「交通」がなにより要(かなめ)と痛切に思っています。鉄道延伸が実現するから言ってるわけでなく、路線バス、オレンジゆずるバス、タクシー、そして道路ネットワーク、自転車道、いずれも大事。近年、全国的に批判されがちなハード整備(公共事業)ですが、ちゃんと計画して選別したうえで、メリハリをつけて思い切って進めていくことが重要です。すでに新御堂筋が約50年間、阪急箕面線が約100年間、この街を支え続けてきたことからもわかるとおり、 「交通」は、この街を100年以上に渡り支え続ける骨格だからです。
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以上、「子育てしやすさ日本一」「健康&スポーツ」と「安全」「“便利さ”と“環境の良さ”の共存の追求」。この3つの強い問題意識から、市長選にあたり項目を絞って“お約束”としてまとめたのが政策集「倉田哲郎の約束《マニフェスト2016》」です。
根底に流れる「“箕面好きの箕面の人”を増やす」(←詳しくは「その2」で)を秘めたる想いとしつつ、次の4年間も全力で仕事をしていきます。どうかお認めいただきますよう、よろしくお願い申し上げます!

“箕面市長選挙にむけて(その2)”に・・・つづく)
posted by 倉田哲郎 at 22:10 | TrackBack(0) | 活動日誌

2016年03月25日

箕面市の新年度(H28)予算

今日、4月からはじまる新年度(平成28年度)の予算案など、箕面市議会の定例会の多くの議案採決が終わりました。議会冒頭の施政方針の表明のなかで紹介したのですが、現在、箕面市は人口が伸びており、なかでも(大変ありがたいことに)子どもの数が7年間で14%増という大幅な伸びを示しています。
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“子育てしやすさ日本一”をめざしてきてよかったと思う一方で、「子どもの数が増える」=「育てる大人の責任も増える」ということでもあります。改めて、気を引き締めて仕事に臨みたいと思います。

さて、今日、可決いただいた新年度の予算ですが、詳細資料はコチラ、なかでも一番コンパクトにポイントをまとめたものがコレ(H28主要施策)”コレ(予算の全体像・財政指標など)”の2枚です。

初めて市長に就任させていただいてから、今回で通算8回目の予算編成。
就任当時の経常赤字の状況から復活を果たして以来、今回の予算で8年連続の経常黒字を達成。市長就任時から基金残高は102億円を積み増し、今年から始まる鉄道延伸関連の大型事業への用意も整っています。
2016年度(H28)予算も、「子どもたちの未来にツケをまわさない」という基本スタンスに忠実に、高い財政規律をキープした予算になったことを、まずは安堵しています。
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特に、新年度からは実際に北大阪急行線の延伸工事が開始されるタイミングとなるため、一時的に財政負担が大きくなる期間に入るのですが、国の定める健全化判断比率(財政4指標)は、いずれも全国平均・府内平均を大きく上回ってオールグリーン。
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改めて、僕自身も、箕面市の財政基盤の底力を見せつけられた思いでしたが、これは「計画行政・健全財政」を標榜して市政に臨んだ故・中井武兵衛市長をはじめとする歴代市長の努力の積み重ねだと実感しています。
やはり僕たちは過去の努力の上に今を生きています。過去への感謝を忘れず、先人の努力に恥じないよう、いろんなことに頑張らなきゃいけないな・・・と、なんだか再認識させられた予算編成でした。

さて、そんなわけで、箕面市の新年度予算のトピックとしては、どうしても北大阪急行線の延伸工事スタート(※)が目立ってしまうのですが・・・
(※)8月頃から箕面キューズモール南側の市営駐車場の解体工事や、新御堂筋沿いの水道管移設などの準備工事が始まっていきます。詳しくは「北大阪急行線延伸事業ディスクロージャー2016」のP21〜がわかりやすいです。

そのほかにも、

 ・ 市内のすべての公園(203公園)への防犯カメラの設置
 ・ 高齢者の体力・バランス能力の向上のための大阪大学医学部との共同実証研究
 ・“通年いつでも待機児童ゼロ”をめざした定員485名分の保育所増設
 ・ 小中学校への箕面市独自の人員増(教職員・校務員・英語指導助手)
 ・ 各小学校での学童保育室の増設、中小学校・彩都の丘学園の校舎増築
 ・ 住民票などのコンビニエンスストアでの証明発行(たぶん1月頃〜)
 ・ “貧困の連鎖”の根絶に向けたサポート組織の発足
 ・ 青い自転車走行レーンの整備(3路線・約4キロ)
 ・ 豊能町消防の箕面市消防本部への統合

などなど、けっこう新しい取組みも多々あります。あと、生活にかかわるトピックとしては、4月から(少しですが)下水道料金を値下げすることができたのも、よかったなと思っています。

こうした各種の取組みも、すべて真面目で地道に頑張ってくれる市役所職員の働きあってのこと。いつも感謝です。8月には、市長・市議会議員選挙もあり、少し騒がしい年度になるかもしれませんが、市役所職員は変わらず揺るがず仕事を進めてくれるものと信じています。
新年度も、さらに暮らしやすい街にしていくため、市役所一同がんばりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by 倉田哲郎 at 23:08 | TrackBack(0) | 活動日誌

2016年03月11日

東日本大震災から5年

あの3月11日から、早いものでもう5年。
箕面市は、今でも市役所職員3名を岩手県大槌町役場に長期派遣し、復興支援を続けています。1〜2年を大槌町で過ごし、派遣から帰還した職員たちが必ず口にするのは「まだ道は半ば。被災地を忘れないでほしい。」という一言。

たしかに、あれから全国各地で他の自然災害もあり、ニュースで東北復興の報道も流れ、時間とともに、あのとき多くの人が抱いた切実感が薄れていっている面もあるのかもしれません。

忘れないために。支援を続けるために。次に活かすために。
箕面市では、2013年に、被災地支援に携わった職員たちの手記を記録集としてまとめました。

「東日本大震災 二周年追悼 被災地支援職員の記録集」

あのとき、誰もが、それぞれの立場で「なにかできることはないか?」と必死になりました。その切実感を思い出す一助として、この3月11日の機会に、よければ記録集を眺めてみてください。
また、この記録集(P261)に載せた僕自身の手記「初動〜市役所の裏側で」を、一応、このブログの下のほうに転載しておきます。

そして、復興はまだ道半ば。
それぞれのできることから、被災地支援をよろしくお願いします。
(↓箕面市広報誌「もみじだより」3月号より)
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【以下、「東日本大震災 二周年追悼 被災地支援職員の記録集」より転載】

「初動〜市役所の裏側で」(倉田哲郎)

3月11日の14時46分、箕面市内で車のなかにいた僕は、地震にはまったく気づきませんでした。16時頃に市役所に戻ったら、職員がテレビに釘付けになっていて「大変なことになっている」と。
消防本部には緊急消防援助隊の出動要請が届き、当日、出勤していた消防職員は帰宅することなく、その日のうちに、いわば着のみ着のままで東北へ派遣されました。
「これは大変なことになった。」と思いつつも、なにぶん遠い東北の地。消防を送ることのほかに、大阪の小さな市役所ができることってなんだろう・・・と悩みながら、11日の晩遅くまでテレビとインターネットで情報収集を続けたのをよく覚えています。
以降、2人の副市長と市長政策室長と常に相談をしながら、「とにかく動けることをやろう」との合言葉のもとに、混沌としたなかで後方支援をスタートさせたというのが当時の実情でした。

3月11日の晩、Twitter などに次々と流れる情報を見ていると、情けないことに、当日の晩には早くも都心部で「義捐金詐欺」が発生しているとの話が。誰もが感じる「支援したい」という気持ちにつけこむ許しがたい行為。それなのに、有効に防ぐ方法がない・・・すぐに「"市役所"という公的でわかりやすい看板の使いどころだ」と思い至り、翌日から「箕面市役所」という名称を全面に出して義捐金を募ることにしました。
また、「いずれ絶対に自治体としての職員派遣が必要になる。"鉄は熱いうちに打て"だ。」と感じ、「発災直後で誰もが"なんとかしなきゃ"と感じている今のうちに、派遣志願の職員を募ってほしい」と指示を出し、週明けには40〜50名の箕面市職員が名乗りをあげてくれました。これは、現在でも箕面市が職員派遣を継続できている大きな力になっています。

3月12日は土曜日(市役所は閉庁日)でしたが、なんとか準備が整い、お昼頃から箕面市役所での義捐金受付を開始することができました。Twitter でそのことを流すと、すぐに「Twitter で見ました」と寄付にきてくださった方がいたのが印象的でした。この様子を見ながら「人の多いヴィソラで募ろう」と決め、翌13日からは箕面マーケットパークヴィソラで義捐金受付を開始することに。
当時のログを見返してみると、Twitter で22時半に流した「明日13日(日)、箕面市役所が箕面マーケットパークヴィソラ街頭で義援金を募ります(9〜18時)/市が確実に日本赤十字に届けます」という告知が、その日の1時間後には100以上リツイートされていました。たくさんの人の想いが、必死で同じ方に向かっていたのがよくわかります。

同じ12日の土曜日には、僕にとって自治体の情けなさや、当時の混乱ぶりの象徴的な事象もありました。
緊急消防援助隊の箕面市第2陣を、翌日13日に送り出すことが決まったのですが、初日に出発した第1陣が着のみ着のままでいったため、第2陣には先発隊の分も含めて現金を持たせることにしました。厳冬の東北地方、身の回りにある装備を持参したとはいえ、途中で必要なものを調達しなければならないかもしれません。また、1週間程度で帰還する予定ではあるけれど、延長もあるかもしれない、不慮の事態もあるかもしれない、と。
ちなみに消防本部というのは、いつも献身的すぎて、こういうときにも十分な予算を求めません。たしか1人あたり1〜2万円程度が必要と求められたので、「最低1人10万円は用意すること。第1陣・第2陣あわせて15人以上の隊員だから200万円は持たせるように。」と指示をしました。
ところが、市役所の金庫を開けてみたら、入っていたのがなんと3万円だけ。防犯のため現金はすべて金曜日の業務終了後に銀行に預けていたのです。そして、土・日はATMでしかお金をおろせないわけですが、市役所は通帳のみでカードをつくっていません。・・・つまり、市役所は週末に200万円が用意できないという情けない状況だったのでした。
当初は、仕事上、携帯の連絡先を知っていた某銀行の役員さんに電話して、なんとかならないものか相談もしましたが、非常に手間がかかる様子だったので、僕も含めてその場にいた副市長ほか数人で、個人的に現金をおろして立て替えることにしました。本来ならば公費を個人が立て替えるのは(市役所では)公金の取扱い上あまり望ましくない行為なのですが、背に腹はかえられず、焦る気持ちで銀行に走ったのも、当時の混乱ぶりを象徴していたような気がします。

3月13日の日曜日には、僕も街頭で義捐金受付に立ちました。財布を逆さまにして全部いれてくださるような方が、少なからずいて、なんだか涙がでました。小さい子が、小さなお財布を空っぽにしてくれたのも目にしました。
夕方、撤収しようとした募金箱は、重すぎて一人では持ち上がりませんでした。たった1日で200万円超。職員とともに涙ぐみながらの撤収作業でした。
また、義捐金だけでなく「救援物資をどこに持って行ったらいいか?」との問い合わせが多かったので、翌14日からは救援物資も集めることにしました。箕面市社会福祉協議会が名乗りをあげてくれたので、ここで受け付けることに。各地域の地区福祉会の皆さんも物資受付に参加してくれましたし、継続的な体制を組む人手が足りなかったので、翌4月から市役所採用予定の内定者たち(当時、大学生)にも声をかけてなりふり構わず体制を組みました。

実は、救援物資については、募っていいものかどうか躊躇もありました。阪神淡路大震災のとき、全国から大量の古着が送られてきて、現場でさばけず混乱した経験がかなり尾を曳いていました。箕面市役所でも「闇雲に集めて送ったら被災地に迷惑がかかる。被災地で必要なものを確認してからでないと。」という意見もあり、議論になり、最終的には「とにかく絶対に必要なものに限って集めよう。分類して送ろう。」との結論に至り、3月14日(月)から「タオル・毛布(新品に限定)」「消費期限内の食料品(粉ミルク含む)」に限定して救援物資受付を開始したという経緯でした。
結果として、救援物資の受付スタートは、大阪府(+近隣府県?)では箕面市が最速でした。その後もしばらくは募集に踏み切った自治体は少なかったようで、遠く和歌山県から箕面市まで車をとばして救援物資を持参してくれた方や、群馬県から宅急便で箕面市に救援物資を送付してくれた方までいました。

週明けの3月14日から15日にかけて、僕たちを悩ませたのは、集めた救援物資を「どこに」送り届けるかという難題でした。目的地も定めず送り出すわけにもいかない一方で、被災地の市町村とはまったく連絡がつきません。そこで、考えた挙句、被災地で活動している箕面市消防本部の職員に連絡をとったところ、「釜石市・大槌町にとにかく持ってきてほしい」と現地と話をつけてくれました。これが、現在まで続く箕面市の大槌町支援のスタートになりました。
そして、どうやって搬送しようか悩んでいたところ、箕面市が救援物資を集めているのを聞きつけた箕面市内の今井京阪神運輸(株)さんが被災地へのトラック運送を申し出てくださり、翌16日に箕面市独自で救援物資の第一陣を送り出すことになりました。
被災地には焼け石に水かもしれない、でも、たとえ小さな雨粒でも、雨になったら焼け石だって冷える・・・そんな想いでトラック搬入を手伝い、3月16日の14時頃、箕面市社会福祉協議会にご寄付いただいた救援物資と、箕面市備蓄の食料・水・毛布などが10トン車両満載で出発しました。結果として、救援物資の搬送も大阪府では最速だったようですが、これを実現したのは、いろんな人の善意の連鎖の賜物でした。

前15日の深夜23時頃には、震災初日に箕面市消防本部から送り出した緊急消防援助隊の第一陣が帰還しました。
消防本部で出迎えましたが、8名の隊員たちはみんな声がガラガラでした。消防車・救急車は、土ぼこりでドロドロでした。被災地の過酷さを垣間見たような気持ちになり、涙が出ました。とにかく無事でよかった、帰って休むようにとしか言えませんでした。

・・・こうして、震災後の数日が過ぎました。正直、混沌としたなかで、行き当たりばったりに手探り支援を続けた数日間でした。
前述のとおり(これは後からわかったことですが)箕面市は、義捐金や救援物資の受付・発送が大阪府内最速でした。たしかに、当時、他の市町村の支援の動きが多く見えてきたのは、震災の翌週半ばくらいからだったように感じます。これは、大変情けない話ですが震災が金曜日だったという不幸や、「拙速に動くと被災地に迷惑がかかるのでは」という阪神淡路大震災の経験が自制的に働いた結果、多くの関西の市町村で初動支援が遅れたケースがあったと僕は分析しています。
もちろん箕面市だって決して秩序だっておらず、不測の事態ばかりでした。
でも、この情けない経験をも自治体は直視し、決して忘れてはならないと思っています。自らの地域防災の備えに力を入れるのは当然ですが、支援についても初動を考えておかなければなりません。いつ、自分たちが支援される立場になるかわからないのですから。
その思いも込めて、初動の裏側も記録にとどめておきます。

(転載、以上)
posted by 倉田哲郎 at 19:10 | TrackBack(0) | 活動日誌

2016年01月03日

消防出初式2016

2016年の幕開け。
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

さて、箕面市は、毎年必ず1月3日に消防出初式を挙行しています。今年の会場は西小学校でしたが、最高の晴天に恵まれ、かつ、1月とは思えない暖かさで、ものすごくたくさんの市民の皆さんにご来場いただきました。
消防職員・消防団員の皆さんも長時間おつかれさまでした!
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毎年、少しずつ工夫を重ねながらの出初式。例年だと訓練デモンストレーションは消防本部だけでやるんですが、今年は、消防団(西小路分団)も参加するという新展開をみせました。
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“消防団”は(箕面市職員(消防士)で組織される“消防本部”ではなく)“市民”がボランタリーに構成する消防機関。普段はそれぞれ別の仕事をお持ちの地域の皆さんです。
総勢600人を超える箕面市の消防団は、何を隠そう大阪府内で第2位の規模(団員数)。さらに、人口あたり団員数では圧倒的な第1位。それぞれ仕事を抱えながらも、地域の安全に力を尽くしてくださる方々が、箕面にたくさんいてくださることに、心から感謝です。
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本っっっ当に今年は天候に恵まれて、たくさんの方々にご来場いただきました。来場者数は、たぶん過去最高。
特に、子どもたちの参加数はすごかったです。体験コーナーは長蛇の列となってました。
ぜひ、消防の姿を目に焼きつけて、社会や人命を守る仕事に憧れをもってもらえることを願っています。
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飛来したのは大阪市消防航空隊のヘリコプター。実は、大阪府内の各市町村が大阪市に負担金を出して共同運用しています。見事なホバリングでした。
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今年の訓練デモンストレーションは、屋上に残された要救助者(ゆずる)を、消防ヘリからロープ降下したレスキュー隊員が救助するというもの。かなりの長時間、校舎上空を旋回・滞空しての訓練で、見所満載でした。
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そして、救助を待つゆずると、救助されるゆずる。
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ミノ虫のように毛布で巻いて、救急隊員が搬送!
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ご来場いただいた皆さんに重ねて感謝です。
箕面市消防本部、消防団員の皆さん、婦人防火クラブ、少年消防クラブの皆さん、さらに、箕面市青少年吹奏楽団の皆さん、本当におつかれさまでした。
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今年の年末年始はお休みが短く、市役所は早速明日1月4日から仕事始めとなります。
2016年も箕面市職員一丸となって頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます!
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posted by 倉田哲郎 at 14:15 | TrackBack(0) | 活動日誌

2015年08月02日

消防訓練大会〜消防団・上止々呂美分団の勇姿

毎年、行われる消防団の総合訓練大会。
今年は箕面市消防団から「上止々呂美分団」が豊能地区支部大会に出場しました!
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消防団は、(市役所の消防本部とは違って)普段はそれぞれの仕事をしている地域の人たちが、非常事態に備えて活動するボランティア消防組織。

箕面市でもときどき(残念ながら)火災が発生します。そんなとき、箕面市消防本部が出動するのは当然ですが、実は、出動しているのは消防本部だけではありません。
周辺の消防団員にも同時に参集がかかり、彼らはたとえ深夜でも駆けつけ、消防本部とともに火災鎮圧に臨んでくれています。そして、直接の消火活動はもちろん、交通誘導などの後方支援や鎮火後の事後処理など、早朝や翌日まで活動を続けてくれます。

市民の皆さんが、たまたま火災現場などに遭遇したとき、パッと見では、全員、消火外套や制服を着用しているので「消防隊員が活動してる」という印象しかないかもしれません。でも実は、かなりのケースで、そのなかに消防団員の姿もあるのです。
また、消防団は、地域の防火対策や見回り、防災資機材の点検・訓練など、火災発生時だけでなく日頃から防火・防災活動を展開してくれています。その活動には頭が下がるばかり。

ちなみに23分団・約600人で組織される箕面市消防団は、大阪府内では高槻市消防団(11分団・約700名)に次いで第2位の規模。人口一人あたりでいくと府内最大の消防団です。
これは、山麓を擁する箕面市の地勢上、消防本部の人員だけでは対応できない山林火災(山火事)に備えてのものでもあります。

普段は別の仕事をしながらの消防団活動・・・かなり大変です。
それもこれも自分たちの住む地域を守るため。
もし、地域で「FIRE VOLUNTEER CORPS MINOH」という背中を目にしたら、ぜひ「おつかれさまです!」と激励の声をかけていただけるとありがたいです。
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さて、毎年、総合訓練大会に向けて、箕面市消防団は5月から約3ヶ月間、ほぼ毎日、ポンプ車操法の集中訓練を実施します。今年も上止々呂美分団を中心に連日の特訓を繰り返し、今日の大会に臨みました。

大会本番は、まさに訓練成果を遺憾なく発揮。
最初は敬礼から始まり・・・
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横断幕を掲げて応援するたくさんの消防団員の前を、重いホースの搬送、展開、伝令、ポンプ始動まで連係プレーが続き・・・
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ついに筒先まで水が到達し、射出される瞬間!
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そして、火点の鎮圧へ。
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すべての動作・全体のタイムなど、箕面市消防団が群を抜いてました。
上止々呂美分団の出場選手の皆さん、おつかれさまでした!!!もうホント素晴らしい本番でした。
観覧席で僕の背後にいらっしゃった方々の「間違いなく箕面がトップやな・・・」と呟いてた声、バッチリ聞き逃しませんでした(笑)。

そして、連日の練習から本番まで、選手の後方支援にあたったすべての消防団員の皆さん!
総合訓練大会、本当におつかれさまでした!

・・・さて、余談ですが、帰りに寄った「止々呂美ふれあい広場&朝市」の景色。
川遊びに興じる親子連れでいっぱい。朝市は、青柚子をはじめたくさんの地場農産物でいっぱいでした。
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ぜひ、皆さんも箕面・止々呂美に遊びに来てください。
今日は、すっかり止々呂美デー!!!
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2015年07月26日

箕面まつり2015

この週末は「箕面まつり2015」。
なんと30周年記念の箕面まつりです!
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先週は台風に見舞われて、残念ながらキャンドルロードが中止になりましたが、30周年の「薪能」&「小学生による小鼓発表会」は、メイプルホールで盛大に開催

そして、この土日は最高の天候に恵まれたお祭り本番。
毎年、人の増えるパレードも盛り上がりました!
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そして、芦原公園も見渡すかぎりの人!人!人!!!
たくさんの方にご来場いただき、本当に感謝です。
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あまりに天候に恵まれすぎて、一時は暑すぎるくらいでしたが夕闇とともに涼しくなり、最高のコンディション。夜はさらなる人出となりました。盛況すぎて歩けないぐらい。
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長い準備期間から本番の設営・運営&撤収まで作り上げてくださった、たくさんの方々、今年も本当にありがとうございました!来年も楽しみです!

まだまだ夏は続きます。夏休みも始まったばかり!
各地のお祭りやイベント、今年も最高に楽しい思い出をつくっていきましょう!!!
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(番外編)
・・・軽トラで出荷?!
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2015年02月25日

箕面市の新年度(H27)予算案

平成27年第1回の箕面市議会がスタートしました。今議会は、新年度の予算案の審議がメインテーマで、3月末までかけて論戦が続くことになります。
新年度予算の詳細はこちらに資料をまとめていますが、なかでも一番コンパクトにまとめたのが“コレ(H27主要施策)”と“コレ(予算の全体像・数値関係)”の2枚です。

初めて市長に就任させていただいてから、早いもので通算7回目の予算編成。
今回の予算で7年連続の経常黒字を達成。市長就任時から基金残高は99億円を積み増し、駅周辺整備など今後の大型事業に備えた財政余力も整えることができています。
2015年度(H27)予算も、「子どもたちの未来にツケをまわさない」という基本スタンスをぶらさず、極めて高い財政規律をキープした安定的な予算に仕上げることができました。
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新年度予算の内容は盛りだくさんなのですが、なかでも個人的に、スゴイなぁ、頑張ってくれたなぁ、と嬉しく思うことの一つは、箕面市立病院への経常赤字補填が遂にゼロ(法定繰出金もナシ)になったこと。(以前は、毎年10億円くらい税金から赤字補填していました。)
合理化による減量経営ではなく、医師を増やし、スタッフも増やし、医療サービスを拡充し、お客様を増やしてきた箕面市立病院の努力と積極経営による黒字化です。これからも、いざというときの箕面の安心の要として、市立病院には頑張ってほしいと思います。

また、ちょっと思い入れの強い新規施策として、病気のお子さんを預かる「病児保育」のスタートというのもあります。(部屋の個室化工事が必要なので、実際のサービス開始は来年明けになります。)
箕面市では、これまでも病後児保育をやっていたのですが、「事前登録制」「病“後”児のみ」「医師の診断書が必要」と、けっこう利用ハードルが高いものでした。
これを、事前登録不要で、病中のお子さんもOK、時間がなければこちらでお医者さんにも連れて行く(実費)、というサービスに改変していきます。
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・・・朝、子どもが急に熱を出したけど、会社を休めない。
病気の子どもの傍にいてあげたいと思うのは、どんな親も同じ。それでもシフトを変更できなかったり、抜けられない会議があったり、急には休めないこともあるのが仕事の現実。
つらそうな子どもの姿に心を痛め、それでも一緒にいてあげられない自分を責めながら、心苦しい思いで預けられる相手を探し、後ろ髪をひかれつつ仕事をする。仕事と子育ての狭間で発生するそんな負担を、せめて少しでも箕面市が軽減できればと思っています。

このほかにも、

 ・ 自治会の防犯カメラ設置促進キャンペーン(9割補助)
 ・ 台風・ゲリラ豪雨などの風水害の抜本対策
 ・ 新たな「認知症地域支援推進員」の配置
 ・ 府内唯一の「無料がん検診」
 ・ 「オレンジゆずるタクシー(福祉有償運送)」の実証運行
 ・ 小中学校の英語指導助手を3倍に増員
 ・ 不登校の子どもを支援する学生サポーターを2倍に増員
 ・ 桜井駅前の再整備、箕面駅前第一駐車場の建替え
 ・ 下水道使用料の値下げの検討

などなど、新年度もやるべきことが盛りだくさん。
こうした取り組みも、すべては真面目に頑張ってくれている市役所職員あってのこと。
世の中、公務員へのお叱りも多いのは事実ですが、頑張ってる職員もたくさんいますので、ときには「頑張れ」と励ましの声をかけていただけるとありがたいです。

さて、現在、箕面市は大幅に人口を伸ばしており、ありがたいことに3年連続で住みよさランキング「大阪1位」(東洋経済新報社「住みよさランキング2014」)にも選んでいただいています。
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こんな好循環も、箕面を大切に思ってくださるたくさんの市民の皆さんのおかげです。
今の箕面の前向きな雰囲気を大切にし、さらに愛される街にしていくためにも、新年度も市役所一同がんばりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by 倉田哲郎 at 19:30 | TrackBack(0) | 活動日誌

2015年02月08日

「大阪都構想:知っていてほしい7つの事実」をマジメに考える

【注1】最近、この手の話はツイッターにしてるのですが(特に理由はないです)、7つもあって分離するとわかりにくくなるので、今回はブログに書くことにしました。
【注2】僕は大阪都構想に賛成で、スタンスは5年前に書いた「「大阪“都”構想」をどう思う?」から変わっていません。初見の方は、先にそちらを読んでいただいたほうがいいかと思います。

(前置きはこのくらいにして、以下、本文)

ニュージーランドから帰国してみたら、京都大学教授の藤井聡氏なる人が書いた「大阪都構想:知っていてほしい7つの事実」なるものが盛り上がっていました。
「ヘドロチック」発言ばかり話題になりますが、そもそも「7つの事実」とやらが(僕は“ヘドロチック”のことを知る前に読んだのですが)、正直、どれも「え?」という内容でしたので、以下、順番にコメントしておきます。


【事実1】今回の住民投票で決まっても,「大阪都」にはなりません.

“大阪府の名称は住民投票では変わりませんよ”って話。
・・・これを一番にもってくる時点で、正直、唖然(@_@)としました。
名称なんてどうでもいいのです。それは5年前に「『大阪“都”構想』をどう思う?」で、僕自身が「自治体呼称としてのネーミングはやはり『大阪府』が好みですが」と書いたとおり。中身が大事。
それを「事実1」とか言って最初に大々的に主張されてる時点で、学者さんが書く主張として、あまりにアホらしくてビックリしました。

【事実2】今の「都構想」は,要するに「大阪市を解体して五つの特別区に分割する」ことです.

そのとおり。問題の本質は、京都府全域(人口255万人)を上回る異常な規模の「大阪市」(267万人)が、狭いのに「大阪府」と縄張り争いするという構造的歪み。府・市のどっちかが悪いとかじゃなくて、構造が悪い。
その構造問題の解消手法が特別区化。今も昔も都構想はまったく同じ。5年前に「『大阪“都”構想』をどう思う?」で書いたとおりです。
なお、府市・都区の仕事の分担(誰が仕事をするか)が変わるだけで、必ずどこかの部署がこれまでどおりの行政サービスをしますから、大阪市民が○○区民になっても不利益はありません。むしろ○○区役所は(箕面市役所のように)コンパクトで身近なものになります。

【事実3】年間2200億円の大阪市民の税金が市外に「流出」します.

この不見識には驚きました。
大阪市民も大阪府民でしょう?住民は、大阪市(区)からでも、大阪府(都)からでも、ちゃんとサービスが充足されるなら、どちらからでもいいはずです。そして、住民は、民主主義を通じて「市(区)」「府(都)」をコントロールします。
それなのに、今の大阪市の2200億円分のサービスが、どこか大阪市民の手の届かないところへ行って使われてしまうような「流出」という表現。“特別区に権限がないから、大阪市「外」に流出する”という飛躍したロジック。
“「都」は大阪市(区)民にはサービスを一切提供しない”(区民≠都民)という完全に誤った立場からの説明としか考えられません。
これは、不見識か、作為的か、どちらかとしか言いようがないです。

【事実4】流出した2200億円の多くが,大阪市「外」に使われます.

これは、何回読んでも意味がわかりません。なにを根拠に言ってるのか、藤井聡氏の書く「都道府県の財政運営の『法的常識』」なるものがいったいなんなのか、誰か教えてほしいです。
・・・というか、京都大学の教授ともあろう人が「7つの“事実”」と称して書くことじゃないでしょう。だって、文末が「・・・可能性も,十二分以上に考えられるわけです」ですよ。つまり、事実じゃないじゃないですか(笑)。
これはさすがに脇が甘すぎるんじゃないですか。7つのなかで最もツッコミどころ満載の「事実」でした。

【事実5】特別区の人口比は東京は「7割」,でも大阪では「たった3割」

当たり前です。密集する都市部では、人口は面積に比例します。23区の面積は東京都全域の“28%”、大阪市の面積は大阪府全域の“たった12%”ですから、7:3の規模比率もキレイに一致します。
面積が“たった12%”で居住人口も「たった3割」の大阪市に、大阪全域から労働力が流入することで、大阪の経済は支えられています。従って、藤井聡氏のいう「手厚い行政」は、面積「たった12%」の大阪市域だけでなく、より広域で行われるべきです。
そして、藤井聡氏は“面積12%に重点的に配慮することが大阪のためになる”という考えのようですが、それは違うでしょ。大阪の場合、富を生み出すエリア(都心)を、いかに12%以上に広げて、関西全体の人たちを受け止めて発展できる都市インフラを構築できるか?を考えなければダメでしょう。
もう少し将来を考えてほしいところです。

【事実6】東京23区の人々は,「東京市」が無いせいで「損」をしています.

最後のほうになるにつれ、無理やり感が高くてイヤになってきます。
「もしも『東京市』だとしたら,東京都心はもっとさらに強烈な集中投資が進んでいる」とか書いてあるんですが、現実的に、これ以上なにを東京都心部に投資しろというんですかね。
要するに“大阪市内に住んでる人だけが得をすればいい”、“富が余っても絶対に周辺に投資はしないぞ!”という主張なわけですが、面積12%しかない狭い大阪市だけでどう発展しようというのか?と問いたいです。

【事実7】東京の繁栄は「都」という仕組みのせいでなく,「一極集中」の賜(たまもの)です.

これには驚きました。・・・これは書くべきじゃなかったと思います。
言うに事欠いて、“大阪は努力せず諦めろ”ってことでしょう?
誰も、行政組織が「都」に再編されたからって、いきなりバラ色になるなんて思ってませんよ。今までより少しでもマシな仕組みにして、ちょっとでも大阪の停滞を打破しようよって、ささやかな希望だけです。
それなのに藤井聡氏は、「そもそもの経済規模が全く違うのからなのです」「人口についても経済規模(GDP)についても,大阪市と東京23区との間には,実に4倍前後のもの巨大な格差があるのです」「首都東京に,あらゆるモノが一極集中している」「これが,東京23区の豊かさの秘密です」などと、一生懸命に東京の凄さを説き、“大阪には無理だから”、“努力しても無理だから”と教えてくださってるようです。
要するに、大阪はどんなに頑張っても無理なんだから、改善する努力すら無意味だから諦めろよ、と。・・・これはいただけない。


以上、最後のほうは(大阪で政治に携わってる者として)ちょっと腹立たしくなるのが自然だと思います。
万が一、この「大阪都構想:知っていてほしい7つの事実」なる主張に賛同する大阪の政治家がいたら、それは辞めていただいたほうが大阪のためになります。・・・特に「事実7」の記載はクリティカル。

さて、現在、藤井聡氏は、大阪維新の会からの公開討論の申し入れに対して、「私の議論のどこが間違っているのか何の指摘もありません。これでは討論を始めることすらできない。」と書いています。
正直言って、橋下市長ほか大阪の政治家が、指摘する気すら失せているだろうことは、上記のとおりよくわかります。・・・それでも誰か書いといたほうがいいかなと思ったので、(僕は大阪維新の会じゃありませんが)大阪都構想に賛同する身として、マジメにコメントしておきました。

是非の議論は大歓迎です。反論いただけるならどうぞ。
(なお、僕は仕事柄、公開討論などもお受けできますので。)
いずれにせよ、5月17日に向けて、議論が熟す一助となれば幸いです。
posted by 倉田哲郎 at 01:29 | TrackBack(0) | 活動日誌

2015年02月05日

ニュージーランド・ハット市を訪問

箕面市は、ニュージーランドのハット市と国際協力都市提携(いわゆる姉妹都市)を締結しています。
締結は1995年(平成7年)・・・そう、2015年の今年はちょうど20周年にあたります。
このため、今年は箕面市とハット市のそれぞれで20周年記念の式典を開催するのですが、まずはハット市の式典参加のため、1月29日〜2月4日にかけてニュージーランド・ハット市を訪問してきました。
なお、箕面市での式典は9月(日程調整中)に計画しており、ハット市からレイ・ウォレス市長が来日参加する予定です。
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ハット市にある「MINOH HOUSE(ハット箕面友好ハウス)」にてウォレス市長と

・・・さて、いわゆる姉妹都市提携ですが、正直な心境を吐露すれば、以前、僕は箕面市にどういうメリットがあるのか、ちょっと迷ってました。特に、7年前の市長就任当時の財政難のなかで、どれだけのリソース(税金)をそこに割くべきか、割いてどれだけのメリットを見出せるのか・・・と。
もちろん国際交流がマイナスとは思ってません。市民間交流も大歓迎です。でも、地方行政としてリソース(税金)を使ってどこまでやるべきか、となるとちょっと話は別です。おそらく、どの自治体も、多かれ少なかれ悩みもあると思います。・・・もともと国際交流に理解のある人には「なにを言ってるんだ」と怒られるかもしれませんが、納税いただく方すべてがそうではありませんので。

当初、そんな迷いを抱えていたのですが、方向性が定まる転機となったのは3年前。市民訪問団の皆さんと一緒にプライベートでニュージーランド・ハット市を訪れたときでした。
とてもラッキーだったのは、ニュージーランドが「日本と昼を共有する(=時差の少ない)英語圏の国」という希少価値を見出せたこと。3年前の訪問中に、ハット市のウォレス市長や市民訪問団の人たちと一緒にディスカッション(っていうか雑談ですけど)するなか、その着想に至ったのが転機でした。

昔はありえなかったけれど、今はインターネットがあります。20年前と違って、極めて低コストにリアルタイムのテレビ会議(テレビ電話)システムを組むことができます。
日本で見直しされつつある英語教育、なかでもコミュニケーション能力を育てていくことが喫緊の課題とされるなか、学校どうしをスカイプでつなごう。それも、授業で10分だけつなぐとかでなく、ロビーや廊下で大型ディスプレイをつなぎっぱなしにして、生々しくコミュニケーションする機会を作ろう・・・と。
これは、昼夜逆転しているアメリカやヨーロッパ諸国とは不可能。時差の少ないオセアニアの国でなければできない芸当。「日本と“昼”を共有する英語圏の国」という希少性が大きな意味をもちます。

これなら「国際協力都市」であることを最大限に活用できる。・・・そう確信して、帰国後、早速、ハット市と準備を進め、ようやく実現したのが昨年3月
休み時間にキャーキャー言いながらカタコトの英語と身振り手振りで交流する小中学生の姿を目にして、ようやく僕の迷いも消えました。箕面市の提携先が、ほかでもないニュージーランド・ハット市であったことに感謝です。
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昨年の箕面市の彩都の丘学園(小中一貫校)の様子

以来、彩都の丘学園、止々呂美の森学園と、小野原図書館(多文化交流センター)に、ハット市との「窓」が常時開放されています。
箕面市の設備は国のモデル事業として、ハット市の設備は企業寄付により実現できました。システムといっても、大型ディスプレイとPCを用意してスカイプでつないでるだけなので、ランニングコストはインターネット回線費用のみ。・・・画像の粗さを心配しましたが十分でした。
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今回訪問したハット市のトゥイ・グレンスクールから彩都の丘学園を覗きこむ

こうして現代らしい新たなツールも得ながら、晴れて国際協力都市提携20周年を迎えることができて、本当によかったー!と思っています。
そして、今回は箕面市としてかなり久しぶりの公式訪問となりました。同行いただいた箕面市ハット市友好クラブ、箕面市美術協会、箕面市茶華道文化連盟ほか皆さんに感謝です。

ハット市では、20周年記念式典とあわせてHutt Minoh House Friendship Trustによる「Tomodachi Day」という親日イベントも開催されていました。また、市役所(耐震化工事中なので仮庁舎)での意見交換や学校見学などなど、かなりタイトに詰め込んだ濃いスケジュールでしたが、本当にあたたかく迎えていただきました。
僕は公式行事ではステージ上なので自分で写真が撮れず、どうしても公式行事以外のショットが中心になっちゃいますが、以下、雰囲気を。
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市長室でミーティング後の記念写真

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ハット市役所は耐震工事中で、移転先の仮庁舎だったんですが、カッコいいです。

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親日イベント「Tomodachi Day」にて、空手のデモンストレーション

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ハット市のトゥイ・グレン・スクールの子どもたち、とっても陽気

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9000キロ離れた彩都の丘学園と「にらめっこ」で勝負中

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ハット市のエプニ・プライマリー・スクールの先生たちにプレゼンテーションする具田教育長

今回の訪問は、外務省・総務省・文部科学省の派遣プログラムを活用した英語指導員の箕面市への派遣協力や、箕面市美術協会とハット市美術協会の新たな交流など、新たなテーマも生まれた非常に内容の濃いものになりました。

次は、9月頃、箕面市がハット市の訪問団をお迎えすることになります。
あたたかく歓迎して、日本と箕面の良いところを伝え、さらに交流を深められればと思っています。関心のある皆さんにも、ぜひご協力をお願いできれば幸いです!
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posted by 倉田哲郎 at 19:03 | TrackBack(0) | 活動日誌

2015年01月12日

華やかに成人祭2015

今年も恒例の箕面市成人祭。
朝、大粒の雪が舞ったので、それはそれで華だな!と思いましたが、その後は晴れ晴れとした空となり、たくさんの新成人が集いました。
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ここ数年、成人祭への参加率は伸び続けていて、今年も盛大な成人祭となりました。
いわば大人への通過儀式。僕は、感謝の言葉を率直に口にできるカッコいいオトナになってほしいなと思います。みんながんばって!

そして、式典の後は、毎年恒例のパフォーマンス。
まずは、箕面J-POP大使のLuckDuckによる熱演。
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LuckDuckの北川達也さんは箕面6中の卒業生なので、後輩にイイトコ見せてました。
そして、続くのは昨年も全国優勝を飾った箕面高校ダンス部によるスーパーパフォーマンス。
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新成人にとっては後輩にあたる16〜18歳の彼女たちの驚異的なパフォーマンスに会場も沸騰。

その後は、今年もたくさんご協賛をいただいた箕面市内の企業や商業関係の方々からのプレゼントによる“大抽選会”。成人祭をゼロから企画して盛り上げてくれている市役所1年目の職員たちの司会進行に、滝ノ道ゆずるも登場して、笑顔あふれる抽選会になりました。

そんななか、豪華賞品「アルトサックス」が当たった新成人。
「楽器をやったことはありますか?」とのインタビューに、照れながら「リコーダーくらいです」と答えてたはずなのに、なぜかステージを降りる途中でサックスを吹き始めて・・・。
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会場の周辺にいた人たちが、いつの間にやら楽器を手にして立ち上がり、パフォーマンスに突入。突如、始まったフラッシュモブに会場は騒然。
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なんと、箕面市青少年吹奏楽団によるサプライズパフォーマンスでした!
これは新しいチャレンジ・・・成功してよかったです(笑)。
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新成人の皆さんも笑顔いっぱい!
晴れやかに、軽やかに、世界に羽ばたいていってほしいです!
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こんな素晴らしい成人祭ができたのも、これまで成長を支え、見守ってきた、たくさんの人たちのおかげ。今日の成人祭も、当時の小中学校の担任の先生方をはじめ、たくさんの教育関係の方々が携わってくれてました。ありがとうございました!

箕面市は、市をあげて新成人をお祝いします。
本当におめでとう!そして、がんばれ!
posted by 倉田哲郎 at 17:47 | TrackBack(0) | 活動日誌

2015年01月03日

消防出初式2015

2015年がやってきました。
新年あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

本日1月3日が箕面市の毎年恒例の消防出初式。今年は萱野東小学校にて。
元旦から雪に見舞われた2015年は、薄い雪景色のなかでの出初式になりました。
・・・寒かったですが、消防職員・消防団員の皆さんもおつかれさまでした!
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箕面市では、2年前の出初式から少し趣向を変えて、せっかく来てくださるギャラリーの皆さんを・・・なかでも未来の消防士さん候補の子どもたちを強く意識してプログラムを組んでいます。
消防をカッコよく感じて、社会や人命を守る仕事に憧れをもってもらえることを願って。
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今年は、体験コーナーや訓練デモンストレーションに加えて、新たに子どもたち用の「砂かぶり席」(?)をつくったり、消防団がポンプ車操法を実演したり、箕面市消防本部が数々の工夫を凝らしてくれました。
・・・それにしても、寒いなか、本当にたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました!
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昨年、大阪府の消防大会に出場した今宮分団が、その勇姿を見せてくれました。
“消防団”は(市職員で構成する“消防本部”と違って)あくまで“市民”で構成される消防機関。つまり、普段はそれぞれ別の仕事をされている地域の方々です。
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総勢600人を超える箕面市の消防団は、実は、大阪府内で第2位の規模を誇ります。そして、人口あたり消防団員数でいくと、箕面市消防団が圧倒的に第1位。
仕事を抱えながらも、ボランタリーに地域の安全に力を尽くしてくださる方々が、それだけたくさんいてくださるということ。頭が下がります。
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今宮分団の皆さんは、今日の出初式のポンプ車操法の実演のために、わざわざ再度の訓練をしてくれた模様。感謝です!

そして、今年も花を添えてくださった箕面市青少年吹奏楽団ですが、なんと今年は「ようかい体操第一」をダンス付きでパフォーマンス。子どもたちもノリノリでした。
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便乗して、滝ノ道ゆずるもノリノリで「ようかい体操第一」を踊ったのですが、その後、煙にまかれて第一通報者に・・・消防本部による訓練デモンストレーションのスタートです。
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ゆずるの119番通報を受けて、緊急出動した消防車両群が、今年から新たにつくった子ども用「砂かぶり席」(?)の前を大迫力で通過していきます。
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到着した消防隊員たちが建物に突入するため、エンジンカッターで扉を切断していきます。
子どもたちも興味津々でした。
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要救助者を確保した後、救急隊も大活躍!!
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大阪市消防局航空隊の協力により飛来した消防ヘリコプターが、屋上の要救助者を吊り上げ救助。
ギャラリーのすぐ頭上のホバリングに、大人も子どもも突風に負けず首を上げっぱなしでした。
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本っっっ当に寒いなかでしたが、ご来場いただいた皆さまに重ねて感謝です。
箕面市消防本部、消防団員の皆さん、婦人防火クラブ、少年消防クラブの皆さん、本当におつかれさまでした。
今年も気合いが入りました!

さあ、市役所は1月5日が仕事始めです。
2015年も箕面市職員一同頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます!

P.S.
真っ赤な消防車たちに、こんなのもまぎれてました(笑)。
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オレンジゆずるタクシー、すでに元旦から営業スタートしています。
ぜひご利用ください!
posted by 倉田哲郎 at 15:49 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年08月31日

箕面大瀧〜8年前の風評被害

先日、箕面市は、数十年ぶりの大規模な集中豪雨にみまわれました。
土砂が崩れた場所や、一部地域では水路がかなり溢れていたので、物的損害は大小多数ありました。ただ、消防団員1名の活動中の負傷(土嚢作業中の軽症)を除くと、人身にかかる直接的な被害がなかったことだけが、せめてもの救いでした。

今回、初めて「避難指示」「避難準備情報(自主避難の推奨)」を発令しましたが、避難にご協力いただいた皆さんが、夜の避難から早朝の帰宅まで、一貫して落ち着いて秩序だった行動を、そして互いを気遣う行動をとってくださったことが本当に印象的でした。心から感謝しています。
これまで、市役所で災害時の机上シミュレーションはしてきましたが、なにせ初めての実践。訓練の成果があった部分ももちろんありましたが、大小たくさんの反省点もありました。(あってほしくはないですが)万が一、次があった場合に、この経験がつなげられるよう、さらに対策と準備を進めていきます。
まだ一部地域では復旧中の箇所もあり、平常時に戻れていない住民のかたもいらっしゃいますが、市も一緒に復旧に取り組みますので、どうぞ引き続きのご協力よろしくお願い申し上げます。

ところで、集中豪雨からしばらくの間、増水や被害のため箕面大瀧へ続く滝道が通行止めになっています。
(→ 追記 : 一部迂回路などもありますが滝まで行けるようになりました。詳しくはコチラ。)
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一部、無視して入った人などもいたらしく、ネットに複数の写真があがっていましたが、本当に危ないので止めてください。ご本人が危ないのももちろんですが、万が一にも事故になったら、その救助活動でたくさんの人の命を危険に晒すことになります。
箕面大瀧のすぐ近くに立つ石碑は、かつての集中豪雨で滝近くの人を救おうとして殉職された箕面警察署長(合田百一さん)の記念碑です。また、水害の救助活動中に箕面市消防団員が殉職されたこともあります。災害で人が亡くなること、救助で人が亡くなることは、決してテレビで見る遠い場所の話ばかりでなく、すぐ身近で起こります。
通行止めを無視するのは、おそらく一瞬の興味本位ゆえと思いますが、自己責任で済む話ではまったくありませんので、どうか強く自重いただきますようお願いいたします。
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さて、話はちょっと逸れますが、今回の集中豪雨による箕面大瀧の増水にともなって、改めて「マスメディアの影響力とは凄まじいもの」と“妙な”再認識をさせられたことが一件。
それは「滝はポンプを止めれば大丈夫じゃないんですか?」という問い合わせです。

・・・はぁ。これはおそらく「箕面大瀧は“ポンプで水を汲み上げてる人工の滝”」という風評を信じてのもの。
テレビで大誤報されてから8年も経ってるんですが、まだ消えません。
思わず溜め息が出ます。

この風評の起こりは2006年のテレビ報道でした。
ある日、新聞のテレビ欄に「景勝地に衝撃の事実…箕面の滝は人工滝?」との見出しが踊り、「トンネル工事で大量の水が湧き出し、周辺の川が枯れた」「滝壺に流れ落ちる大量の水は、なんとポンプで吸い上げたもの」「箕面の滝は自然の滝ではなく、人工の滝」と報じられたのが起こり。
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番組には“大阪府議会議員”や“箕面市議会議員”なる人たちが出演し、この「ネタ」に喜々として太鼓判を押したのがダメ押しになりました。・・・はい、これで風評確定です。
テレビ画面には「大阪府議会議員」「箕面市議会議員」という肩書きしか映らず、さも既定の事実の如く「本当は人工の滝だ」と語ったわけですが、出演した彼らが一人残らずすべて共産党の議員で、半年後に開通するトンネル工事への反対&批判のために手段を選ばない人たちで、日頃から客観的根拠のない主張ばかり繰り返していたことを、視聴者が知るすべは一切ありませんでした。
このテレビ局は、その後も同じ内容を繰り返し流し、やがては他のテレビ局も便乗してとりあげ、さらには一部の新聞までこのネタに乗じました。

事実関係とデータはコチラにもまとめてありますが、トンネルを掘ったら、当然、水が染み出てくるわけで、その水は、水脈を崩さないためにトンネルの直上付近に放流して戻すのが、全国どこでも同じセオリー。
箕面グリーンロードトンネルで染み出した水を集めて放流しているポイントは、たしかに箕面大瀧の上流にはあたるのですが、上流すぎるくらいの上流です。
箕面大瀧から約2キロ遡ったところに「箕面川ダム」があり、(かつての水害の教訓から)水量調整が行われているのですが、この水量調整が行われているダムから、さらに上流へ1.4キロ遡ったところにある支流の一つがトンネル水の放流ポイント。
ここで放流されている水量の規模は、流域全体からすればごく僅かで、もちろん周辺の河川が枯れた事実もありません。そして、この支流だけでなく、たくさんの支流が集まって合流しながら3.4キロ下流の箕面大瀧が形成されていくので、トンネル水の放流を止めると川が枯れるとか、箕面大瀧が止まるとか、笑ってしまうぐらい絶対にありえません。
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実際にデータを見ても、箕面大瀧からダムを隔てたさらに上流の支流で、放流水量は毎秒0.018立米なので、すべてはダムの調整機能(毎秒0.08〜0.14立米の水量を常時放流するよう流量をコントロールして生態系を保護)に吸収されてしまっているのが現実。

・・・この程度のことは、ちょっと取材して調べればすぐ確認できること。
そんなことも検証せずに共産党の口車だけにのったというなら、メディアとしてあまりに情けなすぎるし、調べて知ってたけど視聴率をとりにいったというなら、そこには悪意しか感じません。
「電気仕掛け」だの「人工の滝」だの、あたかも滝壺から水を汲み上げてるような誤解を与え、ポンプを止めたら滝が止まるとか、おもしろおかしく騒いだ複数のテレビ局。マスメディアの悪ノリは、度が過ぎてたとしか言いようがありません。
そして、喜々として騒ぎに火をつけてまわった共産党の府議・市議は、さらにタチが悪い。自らこの街のイメージを傷つけておいて、よく今でも平気で箕面の街を歩いているものだと、その厚顔無恥さには驚きを通りこして感動すらおぼえます。・・・はい、この人たち、今でもその辺を歩いてますよ。

箕面大瀧の水量は、その年に降り注いた雨水の量など、有史以来かわらぬ天の恵みに左右されています。その圧倒的な自然の力の前では、ダムをもってしても小さな抵抗に過ぎない事実は、これらの写真を見れば一目瞭然。
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当時の箕面市は、複数のマスメディアに抗議をしましたが、一切、とりあげられていません。
もう8年も前の昔話とはいえ、8年たった今でも前述のとおり風評は消えてないわけですから、やはりマスメディアの影響力とは凄まじいもの。
「あるある大辞典」(納豆騒動っておぼえてますか?)をきっかけに、テレビの放送倫理が社会問題となったのは、これより後のこと。その後、BPO(放送倫理・番組向上機構)に「放送倫理検証委員会」が設置されたりもしたので、当時よりはテレビ局の体質が改善されていることを願っていますが、ぜひメディアに携わる方々には、常に自らの力を戒めながら仕事をしていただきたいものです。

先般は某新聞社が国家的誤報を訂正して話題になりましたが、うちも、どこかの局で「箕面大瀧は天然由来成分100%でした」って訂正特集をしてくれたりしませんかね。
・・・謝罪なしでも怒りませんから。
posted by 倉田哲郎 at 17:18 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年07月28日

箕面まつり&キャンドルロード2014

子どもたちの夏休みも本番。
この週末は「箕面まつり2014」でした!
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今年も天候に恵まれました。特に2日目は、お天道様がまるで打ち水をしてくれたかのような一瞬の雨のあと、涼やかで盛大なパレードが展開。
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そして、芦原公園も2日間にわたり見渡すかぎりの人!人!人!
人が多すぎて、思うように前に進めないのだって、お祭りの醍醐味!
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初日ステージの「滝ノ道ゆずるの誕生会」では、箕面青年会議所(箕面JC)が企画し、箕面J-POP大使のLuckDuck作曲、世界大会出場の箕面高校ダンス部プロデュースによる『ゆずるダンス』が、LuckDuck&箕面高校ダンス部の豪華生出演で本邦初披露!
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本当に盛りだくさんの「箕面まつり2014」でした!

それと、例年は「箕面まつり」と同日開催していた「箕面瀧道キャンドルロード」ですが、今年は1週間早めて単独イベントとして独り立ちしました!
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スイッチ一つで点灯できる照明器具ではなく、6000本の蝋燭に100人を超えるボランティアスタッフの皆さんが1本1本火を灯してやっと成立するイベントなので、1年で1日しか開催できません。
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淡い光に包まれる瀧道と箕面大瀧は、なんとも言えない美しさ。
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たくさんの方にご来場いただき、本当に感謝でした!

「箕面まつり」「箕面瀧道キャンドルロード」ともに、長い長い準備期間から、本番の設営・運営、そして撤収まで、ものすごくたくさんの人たちの善意でできあがっています。
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すべての関係者の皆さん、今年も本当にありがとうございました!
来年も楽しみにしています!

そして、まだまだ夏は続きます。
各地域のお祭りやイベントなど、お楽しみが目白押し!準備してくださるたくさんの方々への感謝の気持ちを忘れないようにしつつ、思いっきり楽しんでいきましょう!!!
posted by 倉田哲郎 at 11:48 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年06月25日

箕面市役所の公務員制度改革

6月議会が終わりました。
今回の市議会には、箕面市役所の公務員制度改革(給与条例などの改正)を提出しており、委員会が採決延期になったり、修正案を提出したり、いろいろ紆余曲折はありましたが、最終的には可決いただきカタチにすることができました。
これは、僕の市長2期目の公約の3本柱(北急延伸、教育改革、公務員制度改革・・・全部イニシャルKなので“3K”と揶揄されてましたけど)の一つでもあり、個人的にも非常にコダワったものでした。(というわけで、今日はどうしても長文です。)
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今回の箕面市役所の公務員制度改革。総人件費の削減はもちろんなのですが、実は、僕は人件費削減と同じか、むしろそれ以上に「給与制度の仕組み」を変えることにコダワりました。

一般論ですが、僕は、多くの公務員は実直で真面目だと思ってます。
公務員。ときに融通がきかなかったり、世間常識とズレたりすることもありますが、その原因はルール(法令・内規)への実直さだったりすることも多く、個人の問題というより、時代にあわないルールの見直しができてない行政組織の問題だったりもします。無愛想で、上から目線で、口のきき方を知らないって感じることもありますが、実は本人に悪気がなく、組織的にそうしたトレーニングをせず育ってきたことにも原因があったりします。
・・・あ、それでいいって言いたいわけじゃないですよ。柔軟さに欠け、常識とズレてて、社会人として失礼だっていうのは、プロとして非常に情けないことで、全然ダメです。ただ、その多くが組織の課題に起因することであって、“個々人”の特性としては「いやホント、公務員って実直で真面目な人が多いなぁ(というのが僕の印象だ)」と言いたいだけです。(組織の問題は承知してますので、それはそれで職員ともども改善がんばります。)

ところが、あくまで一部にですが、悪い公務員たちってのも現実にいます。
よくあるのは、積極的に(意図的に)サボって楽しようとするタイプ。なかには、自分だけサボってると目立つので、頑張ってる同僚の足を引っ張り、後輩には「あんまり頑張るな」と言って、全体の能率を落とそうとするなんて悪質なタイプもいます。あと、ごく稀にですが、本当に悪いことしてる人(社会規範に反してる人)もいることでしょう。

率直に、僕はこういう悪い公務員が許せない。そして、こういう人たちでも生涯給料が上がり続け、クビにならない身分保障にアグラをかいて、安穏と一生過ごすことができる現状を呪いたい。
そして、そんな人たちを横目で見て育ち、いつしか自分もアホらしくなって、努力することをやめてしまった後輩たち。本来は有望なポテンシャルをもっていたはずの人材が、易きに流れて負のスパイラルに陥っていく社会的損失も放置できません。
一方で、そんな人たちを横目で見ながらも、歯を食いしばって努力し続け、自分の時間を投げ打ってでも市役所を支え続けている人たちもいます。その涙ぐましい努力には、なんとかして応えたい。
公務員の“平等”な世界とは、なんと不合理なものか、と思います。

今回の箕面市の公務員制度改革のスタートは、市長1期目の終わり頃、ある飲み会で若手職員が僕にグチった「市長、おかしくないっすか。」「アホらしくなりますよね。」という言葉からでした。ご承知のとおり僕も元・公務員、だからこそ実感として悪しき公務員たちを憎むし、正直者がバカをみる現状を強く呪うし、彼らのグチに激しく同感でした。
そこで“変えてやる”と心に決め、市長2期目の公約に掲げ、2年かけて具現化してきたのが、今回の市議会で成立した公務員制度改革だったのでした。

内容は、簡単に言えば「年功序列の打破」です。もう言い古された言葉。
多くの人は「なーんだ、そんなことか。」と思われるでしょう。そうなんです、たったそれだけのことなんです。
多くの行政関係者も「なーんだ、そんなことか。うちだってもうやってるよ。」って言うでしょう。・・・でも、あなたたちは違います。“もうやってるよ”ってのはたぶん誤解です。

たぶん「うちもやってる」という行政関係者の人たちは、「うちには上司・部下で年齢が逆転してるケース(年下の上司、年上の部下)がある」というのを思い浮かべたはず。箕面市にだって昔からよくあります。
それは一見、年功序列が打破されてるように見えますし、管理職手当も多少は上積みされていることでしょう。でもそこからは、実は「給与本体が“完全年功序列”であること」が見落とされています。僕は、この「給与本体の“完全年功序列”」こそ、古くから温存されてきた公務員の給与制度の本質であり、サボり続けても給料が上がり続ける元凶だと思っています。
年齢差による給与本体の差額が、管理職手当の差額を大きく上回り、上司・部下の実際の給与が逆転しているケースが多々あります。なにせ公務員の給料表は、昇進しても同額(または直近)にスライドするだけで、給与本体が上がるようにはできていない(=役職が違っても同期は同じ給料)のですから。

ときどき「公務員は、給料のために仕事してるんじゃない」なんて言われます。元・公務員の僕としても、それはまあ間違っちゃいないなと思います。給料のアップダウンに一喜一憂する人は少ないし、給料があがったからって頑張るわけじゃない。・・・だから給料に差をつけても意味がないって言う人もいます。
でも、ある日、突然アホらしくなることってあるんです。「あんな人でもこんなに貰ってるのかぁ」とか思っちゃった瞬間、「なんか頑張ってもあんま変わらないのね」とか感じてしまった瞬間、努力が認められない完全平等(?)なシステムなんだと知ってしまったとき。アホらしくなって、これまでのモチベーションを維持できなくなることってあります。
そうやって、多くの公務員が心を折り、くじけて、やる気のない職員に変貌する。それはとても残念なことだし、低いモチベーションのまま仕事をやっつけるだけになった公務員は、社会的損失を超えて、ときに害悪にすらなりえます。

だから、今回、「年齢と処遇」を一致させるのを本当にやめました。
「責任と処遇」を一致させ、「努力と処遇」を一致させる。
そう、簡単に言えば「年功序列の打破」。たったそれだけのことなのです。

それを形にしたのが今回の給与条例改正の最大のポイント。職員たちとともに、独自に模索して到達した一つの答えで、こんなマニアック(だけど大事)な給与表の見直し案は耳にしたことがないので、たぶん、全国に例のない(ものすごく地味に)画期的な制度改正になってると思います。

こんな公務員制度改革を提案すると、「競争至上主義だ!」とか「成果主義は企業でだって破綻してるんだ!」とか、いろいろ言われます。
・・・というか、実際、審議のなかで一部の市議会議員からは
 「理不尽極まりない」
 「職場の連帯感を歪める」
 「市役所は給与に差をつけて頑張りを促すところではない」
 「給与減額が広範に及ぶ」
 「上位評価をとらなければ昇給もできないような本当にきつい内容」
 「職員に冷や水を浴びせる」
などなど言いたい放題されました。

でも、正直、僕はそんなドラスティックな世界を求めたわけではありません。
もちろん、いろんな企業や組織が、いろんな人事給与制度をもっています。年功を重視する組織もあるでしょうし、競争に重きをおく組織もあるでしょう。ただ、そのなかで、従来の公務員制度の「年功への偏りぶり」「悪平等さ」がナンボなんでも極端すぎてるだけです。そして、今回の新制度は、その偏りを是正しただけです。
できあがった制度は無茶苦茶なプランではまったくありません。普通に頑張ってちゃんと仕事をすれば、多くの職員は経験年数とともに相応の責任を背負っていき、責任相応に報いられていく、そんな常識的・良識的な制度に仕上がっています。
ただし、ずっとサボってる人の給料は絶対に上がらないようになってますし、多くの職員が認める人材は、早めに責任を背負い、ちゃんと報われていくようになっているだけです。

ゼロからたたき台を作ってくれた若手職員チーム、最後まで苦しみながら制度化の作業や組合交渉にあたってくれた担当職員たち、大モメにモメたものの最終的には理性的に合意に至ってくれた職員組合、そして、危ぶみながらも影に日なたに支援いただき、最終的には「これこそ必要なことだ」と認めてくださった市議会議員の皆さん、本当にありがとうございました。

制度は成立しましたが、運用に魂をこめていくのはこれからの仕事。
毎年1億円以上にのぼる人件費削減の効果もさることながら、それよりも中長期にわたり、市役所の職員がモチベーションを維持し、納得しながら市民のために仕事に励む、新制度がそんな“礎”になっていくことを願っています。
それと、(箕面市の出した答えが唯一の正解とは思いませんが)全国の実直な公務員の皆さんのためにも、箕面市の挑戦が、他の自治体でも公務員制度の根本を見つめなおすキッカケになるといいなと思ってます。

【追伸】主に政治にかかわる方へ
役所の給与制度の運用が、ホントのところどうなってるかなんて、極めてマニアックな話なので、多くの首長や議員さんたちは、なんとなくしかイメージできてないのが実状と思います。
かくいう僕も例外ではなく、もともとは「なんとなくおかしい」「だけどどこがおかしいのかわからない」というのが正直なところで、今回の議論で掘り下げていって初めて理解できたこと、仕組みがわかったことなどいっぱいありました。
もし疑問に思ったら、資料をご参照いただき、まず職員に「上司・部下で給料が逆転してるケースは一切ないんですか?」と聞いてみてください。そこからすべては始まります。
posted by 倉田哲郎 at 19:41 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年06月19日

住みよさランキング2014〜箕面市が3年連続で大阪1位!

6月議会の真っ最中です。
実は、今回の市議会には、箕面市役所の公務員制度改革案を提出しています。公約にも掲げていて、極めて大幅な改革案のため、かなり濃密な議論になっていますが、まさしく議論に値する非常に大切なテーマ。強い姿勢で臨んでいきます。

さて、その話はまた別の機会にさせていただくとして、今年もとても嬉しいニュースをご報告。
昨日、東洋経済新報社「住みよさランキング2014」が発表されました。
このなかで、一昨年&昨年に続き、3年連続で箕面市が大阪No.1に輝きました!

全国ランキングは昨年同位の26位ですが、個人的にはライバル市(だと僕が勝手に思っている)の芦屋市さんを超えて関西2位(2府4県)になれたのは、実はけっこう嬉しかったりします。(芦屋市さん、ひきあいに出してスミマセン!)
・・・と言っても、昨年は「芦屋市25位・箕面市26位」、今年は「箕面市26位・芦屋市27位」ですから、これからも切磋琢磨なのですが。

なによりも、箕面を大切に思ってくださるたくさんの市民の皆さんのおかげです。
これからも市役所一丸となってがんばります!
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posted by 倉田哲郎 at 11:10 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年03月31日

決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意

本日、北大阪急行線の延伸の「基本合意書」の締結が完了しました。(4者共同のプレスリリース資料
箕面市・大阪府・阪急電鉄・北大阪急行電鉄の4者による事業化の正式合意。これにより、新年度からは鉄軌道の詳細設計に入り、あわせて国の事業許認可や都市計画の手続を着々と進めていくことになります。
東京オリンピックと同じ2020年度の開業。新しく2つの駅が箕面市にオープンすることになります。

1968年に箕面市総合計画に鉄道延伸構想が書き起こされてから、実に半世紀を経て、ようやくの決着。
これまで、「引越してきたときから、あそこに駅ができるって言われてたんだけど、もう30年前の話やで、ムリムリ(笑)」といった声を地域でたくさんお聞きしてきましたが、本当にようやくです。
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先日のブログにも書きましたが、箕面市の負担も、北急延伸基金(貯金)以外はすべて競艇事業(ボートレース)の収益金だけでまかなう見通しもつきました。市議会のOKもいただきました。
ここまでこれたのも、延伸事業に理解を示してくださったたくさんの市民の皆さんと、有形無形に支援してくれた内外の多様なお立場の方々(政治・役人・学識者・メディア・技術者・企業人)のおかげです。心から感謝を申し上げます。
それと、ここまで諦めることなく、粘りまくって、ずーっと交渉・調整・作業に邁進してくれた箕面市役所の担当職員の血と汗と涙も絶対に忘れることができません。本当に感謝です。

僕自身も悩みながらスタートした鉄道延伸。
その経過は、4年前くらいのブログにもけっこう書いてました。この辺(北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?(2010年4月2日))から、この辺(北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)(2010年7月1日))にかけて、なんと10連載も(笑)。
・・・本当は、この後も続けて経済効果とか書こうと思ってたんですが、当時は10話で力尽きた(笑)のをよく覚えています。というのも、当時、本当に「あそこに駅ができて毎日電車が走る」「ぜんぜん不可能じゃない」ってリアルに確信できてたのは、僕とほんの一握りの職員だけだったので。その空気も変えようと思って書いたんですが、そりゃ一人で書くには力も尽きます。・・・でもまあ、自分のなかの整理にもなったブログではありました。

というわけで、事業の概要やら歴史やら経済効果やら、詳しい話は、改めて箕面市役所として策定した「北大阪急行線延伸プロジェクト・アウトライン」(PDF約8M)にまとめてあります。「本当にいけそうだ」って空気が徐々に浸透した昨年からまとめてきた、いわば僕たちにとってもバイブル的な資料です。(→概要版はコチラ、後継の「北大阪急行線延伸事業ディスクロージャー2016」はコチラ
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これまでは、「鉄道が来るか来ないかわからない状態」を「確実に来る」という状態にすることがメインでした。
ここからは、「駅が確実にできる」ことを前提に、駅前をどうするか、バス網をどうするか、具体的な動きをしていくフェーズに入ります。どうぞ引き続きのご理解と応援をよろしくお願いいたします!

P.S.
そういえば、思い返すとこんなこともありましたっけ。
     ↓
 “関西3空港問題”と“北大阪急行の延伸”と?(2010年2月9日)

このほかにも、民主党の政権交代がなければ実は鉄道延伸はありえなかったとか、泉北高速鉄道の売却騒動がホントは北急にどう絡んでたのかとか、いろんなことがありました。今日まで綱渡りのなかでの裏話(?)はけっこうあります。・・・それはまたいつか別の機会に。

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
・2010.04.27 北大阪急行の延伸(その6)〜行財政改革と北急延伸は両立する?
・2010.05.11 北大阪急行の延伸(その7)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(上)
・2010.05.18 北大阪急行の延伸(その8)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(下)
・2010.06.23 北大阪急行の延伸(その9)〜市長に就任してから(上)
・2010.07.01 北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)
・2013.12.19 北大阪急行の延伸〜先行してちょっとだけ中間報告
・2014.02.12 北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて
・2014.03.31 決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意
posted by 倉田哲郎 at 14:22 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年03月27日

箕面市の新年度(H26)予算

2月下旬からスタートした箕面市議会。1ヶ月以上の審議を経て、昨日の本会議にて、新年度(H26)予算をはじめすべての議案をご了承いただきました。
4月からの新年度(H26)予算の詳細はこちらに資料をまとめていますが、なかでも一番コンパクトにまとめたのが“コレ(H26主要施策)”と“コレ(予算の全体像)”の2枚です。

また、今回の市議会には、北大阪急行線の延伸のいわば“腹決め”をする予算・条例を提出していたため、集中審議のための特別委員会が設置されるなど、やはりこのテーマが大きなウェイトを占めました。
鉄道延伸についても市議会の了承をいただきましたので、来週3月31日の事業化合意の4者調印に臨みます。

初めて市長に就任させていただいてから数えると、通算6回目の予算編成。
「子どもたちの未来にツケをまわさない」という基本スタンスをぶらさず、この間、財政改革についても市民の皆さんのご理解をいただき、財政規律を堅く守りつつ、思い切った投資もするというバランスのよい財政運営に腐心してきました。
今回の新年度予算でも、6年連続の経常黒字に加え、10年ぶりの完全収支均衡(臨時財政対策債なしでの経常黒字)を果たしつつ、無料がん検診や、子どもたちの英語教育、図書館リニューアルなど未来への積極投資を進めています。また、競艇収益金については、新たな財政ルールに基づき、新年度の鉄道延伸の事業費をすべてまかない、さらに残額をすべて北急基金に積み立てました。

この6年間の財政のV字回復の経過はこのグラフのとおりです。
20140327.jpg
この6年間で、ここまで財政改革を大きく進めることができたのは、補助金の見直しなど、本当に市民の皆さまにご協力とご理解をいただいてきたおかげです。
でも、過去の急速に落ち込んだ時期を見てもわかるとおり、気を抜くと崩れるのが早いのは、どんな組織の経営も同じ。おかげさまで新年度予算はかなり安定したものになりましたが、今議会で可決された「財政基本条例」を堅持して、これからも気を抜かずに箕面市政を進めたいと思います。

さて、そんな新年度予算ですが、あくまで鉄道延伸はほんの一部で、他の領域のほうがはるかに広大です。そのなかでも、いろんなことを新たに進めていきます。例えば・・・

 ・ ペットボトルの全戸収集の準備着手(H27年4月スタート)
 ・ 耐震診断の無料キャンペーン、公園の地域防災ステーション化
 ・ 中央図書館のリニューアル
 ・ 小・中の全学年で毎日の英語教育のスタート(2学期から)
 ・ 全小・中学校の全クラスへの電子黒板の導入
 ・ 西南公民館の再整備の検討スタート
 ・ 桜井駅前のリニューアル開始
 ・ すべての街路灯・公園灯のLED化

・・・などなど。もちろん、これまで実施してきた、子どもの医療費助成(中学校卒業まで・所得制限なし)や、小児インフルエンザの予防接種助成、府内トップの私立幼稚園の保護者補助金、府内で唯一の無料がん検診などは、そのまま継続していきます。

高い水準で財政規律を堅持しつつ、こうした新たな事業展開を進める。決して簡単なことではないのですが、この実現は市役所職員の努力を抜きに語ることはできません。事業の最前線を担う各セクション、収入を支える税務・競艇セクション、全体をマネジメントする管理セクション、それぞれの職員の努力に心から感謝です。

4月からの新年度も、箕面市役所一同、気持ちを引き締めて仕事を進めていきます。
平成26年度もどうぞよろしくお願いいたします!
posted by 倉田哲郎 at 09:52 | TrackBack(0) | 活動日誌

2014年02月12日

北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて

新聞報道やニュースでご覧になったかたも多いかと思いますが、北大阪急行線の延伸にようやく目途がつきつつあります。
現在、大阪府・箕面市・阪急電鉄(株)・北大阪急行電鉄(株)の4者で、3月の事業化合意の締結に向けて最終調整を進めています。開業見通しは2020年度、ちょうど東京オリンピックの頃になりそうです。

事業化合意を締結するためには、それぞれの組織の意思決定手続が必要になります。
このため、阪急・北急はそれぞれ1月下旬の取締役会で承認手続きを、また、大阪府は1月27日に大阪府戦略本部会議で承認手続きを終えました。こうした動きと呼応して、箕面市では2月下旬に箕面市議会に予算案を提出します。
これらの組織手続を経て、今年度末(3月)に4者が調印する「合意書」締結に臨みます。
個人的には「やっとここまできたか」というのが率直な感想。・・・でも僕が陣頭指揮をとってきた期間といえば、市長に就任させていただいてからにすぎませんので、考えてみればたったの5年間。
箕面市政でいけば、市の総合計画に初めて載ったのが昭和43年(1968年)なので、およそ45年の歳月。具体的なアクションとして箕面市が鉄道延伸の貯金(北急延伸基金)を開始したのが平成4年(1992年)なので、そこからカウントするだけでも20年以上が経ちます。
たった5年の僕なんかは歴代市長と箕面市史からすれば“ひよっこ”みたいなもんですが、そのたった5年でも・・・正直、長かったですホント。
enshin07.jpg
鉄道延伸には、当然、地元市の負担が必要となります(箕面市の場合はあくまでイニシャルコストだけですが)。
正直言って、5年前(H20)に市長に就任させていただいた頃は、箕面市は財政ズタボロで、とてもじゃありませんが鉄道どころの騒ぎじゃありませんでした。

当時の一番の財政問題は貯金依存体質だったこと。毎年の収入(=お預かりする税金)で支出をまかなえず、過去からの貯金を取り崩してその年をしのぎ続けるという財政運営で、実際、H20まで市は毎年毎年20億円ずつ貯金を崩し続けていました。そして、H19・H20決算は箕面市が始まって以来、初めての「経常赤字」という忌まわしい記録まで樹立することに。

その状況下で市長に就任し、そこから叱られながらも市民の皆さんのご理解をいただいて、なんとか支出を抑え、ムダを削り、コスト効率を高める努力を必死でしてきました。
その結果、H21から赤字脱却を果たし、現在まで5年連続の経常黒字。そして昨年の秋に公表したH24決算では実に10年ぶりに経常収支比率の完全黒字化を果たすことができました。
また、取り崩すばかりだった貯金(基金)も積み増せるようになりましたし、昨年4月の子どもの医療費助成の拡大(中学校まで・所得制限なし)に代表されるように、未来に向けての新たなリソース投入もできる財政体力になりました。緊縮一辺倒でなく、こうした新規投資も織り込んだうえでの経常黒字・財政健全化の達成です。
20140212a.jpg
べつに鉄道延伸のために行財政改革をやってきたわけじゃありません(そう受け取られたら僕はかなりイヤです)。健全財政の堅持は、子どもたちに負の遺産を残さないために、今の大人として当たり前のことにすぎません。ただし、真っ当な財政運営がなかったら鉄道なんて議論すら不可能だったのは事実。
それが、5年かけてやっとここまでこれたわけで、その意味で(もちろん国・大阪府・阪急・北急との調整やら手続やら、鉄道延伸に直結する準備作業でもいろいろ苦労しましたけど)僕のなかでは行財政運営ぜーんぶのプロセスをひっくるめて「たった5年だけど長かった・・・」という心境なのです。(赤裸々に吐露しててすみません)

そんなわけで、鉄道延伸の地元負担を議論できる土壌も整い、この1年ほど交渉を重ねてきました。
結論としては、箕面市は185億円(初期投資のみ)を負担します。
 ・ 国が、285億円を負担
 ・ 大阪府が、100億円を負担
 ・ 箕面市が、185億円を負担
 ・ 阪急・北急が、80億円と開業後のすべての運営リスクを負担

さて、それで箕面市の財政は大丈夫か?・・・多くの方が心配するのはそこだと思います。

答えは「はい、大丈夫」です。そもそも5年かけて苦労して果たしてきた健全財政を崩すことは、僕自身が自分を絶対に許しません。
したがって、まず財政運営全体に対して「収入にあわせて支出を組む」という至極当たり前の財政フレームを「財政基本条例」として制度化します。これは、実は鉄道延伸があろうとなかろうと無関係な話で、この5年間やってきた財政運営の基本ルールを、そのまま制度化するだけのことです。
僕は“現在の市長”に過ぎませんから、将来の財政運営をすることはできません。でも条例で制度化してしまえば(議会で改廃しないかぎり)将来の財政運営をルール化する(縛る)ことができます。このことで、全体として健全財政が継続することを担保します。

そのうえで、鉄道延伸に必要な支出については、これまで20年にわたり鉄道延伸のために市が少しずつ積み立ててきた貯金(=北急延伸基金、いわば“北急貯金”です。)のほかは、残りすべてを競艇事業(ボートレース)の収益金だけでまかなうことにしました。
さらに、この「“北急貯金”と“競艇収益金”だけでまかなう」という財政ルールを、財政基本条例に直接書き込むことで、将来にわたり皆さんからお預かりする税金での財政運営と切り離して影響を与えない仕組みを担保します。
20140212b.jpg
先ほど書いたとおり、箕面市が鉄道延伸のために負担する費用は185億円。ここから今年度末の“北急貯金”の残高65億円を差し引くと、残りは120億円。
これに対して、競艇事業のカタめの年間収益が“約6億円”で、ここに鉄道延伸事業の起債償還期間(=分割払い期間)の“20年”をかけると、およそ120億円(=6億円×20年)。・・・かなり大雑把ですけど、ざっと規模感の計算が合うのはわかるかと思います。
当然、入札などにより事業費が圧縮されていくプラス要素の可能性もあれば、その一方で、起債金利や競艇の収益減リスクなどもありますので、皮算用どおりにピッタリいくものではありません。その調整が必要な場合は、都市施設整備基金(=公共施設や道路などのための市の貯金)から一時的に拠出して、後年度に“競艇収益金”から埋め戻すことをルール化し、このルールも条例に書き込んでしまいます。
つまり、プラス要素が強ければ20年よりも数年早く、マイナス要素が強ければ20年よりも数年遅く、いずれにせよ北急の延伸整備費が“競艇収益金”によって完済します。

なお、参考までに、この120億円という規模ですが、2年前に開校した彩都の市立小中一貫校(総事業費:約60億円)2校分にあたります。この規模感からしても、おおよそ箕面市が行うレベルの事業として、まあ現実感のある範囲という感触をもっています。

ちなみにですが、この“北急貯金”を全部使ったとして、それでもなお箕面市は財政調整基金(用途の定めのない貯金)70億円を含む約148億円の貯金を保有しています。
すなわち(条例でルール化してしまうので、まず大丈夫とは思いますが)万が一、事業収支に想定を超える不測の事態が発生したとしても、通常の財政運営(皆さんからお預かりする税金による行政運営)に影響を及ぼさないだけの資金力が箕面市にはあります。
・・・いざというときのために、これだけの資金力を地道に少しずつ蓄え続け、現代にまで遺してくださった故・中井武兵衞市長には、もう感謝してもし尽くせません。

というわけで、2月下旬からの市議会に、合意書締結の前提となる「北急延伸の事業化の予算(案)」と、これを《“北急貯金”と“競艇収益”だけでまかなうルール》を書き込んだ「財政基本条例(案)」の2つをあわせて提出します。
僕としては、箕面市役所の知恵と調整力を最大限に駆使してここまでこぎつけた感があるので、しっかり市議会に説明し、あとは市議会で決断の是非を審議いただきたいと考えています。あわせて、大阪府・阪急・北急のそれぞれの準備が順調に整い、3月末の4者の合意書締結に至れることを心から願っています。
20140212c.jpg
北急延伸については、ここに書いた財政シミュレーションのほかにも、「萱野の両翼の田畑は守られるの?」とか、「船場の西側からは道路(信号)を渡らなきゃいけないの?」とか、「料金は?」「バスは?」「経済効果は?」とか、いろいろ気になることも多いかと思います。
そこで、本日、ひとまず考えられる全体像をできるかぎりまとめた「北大阪急行線延伸プロジェクト・アウトライン」(PDF約8M)という冊子を公表しました(後継アップデートの「北大阪急行線延伸事業ディスクロージャー2016」はコチラ)。また、広報誌もみじだよりや、箕面市HPの北急延伸サイトでも随時お伝えしていきますので、ご覧いただければ幸いです。

北大阪急行線の延伸。・・・ほとんど都市伝説(?)と化していた半世紀にわたる懸案に、ここで白黒決着をつけたいと思います。市民の皆さまにはどうかご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
・2010.04.27 北大阪急行の延伸(その6)〜行財政改革と北急延伸は両立する?
・2010.05.11 北大阪急行の延伸(その7)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(上)
・2010.05.18 北大阪急行の延伸(その8)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(下)
・2010.06.23 北大阪急行の延伸(その9)〜市長に就任してから(上)
・2010.07.01 北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)
・2013.12.19 北大阪急行の延伸〜先行してちょっとだけ中間報告
・2014.02.12 北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて
・2014.03.31 決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意
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