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2010年04月20日

北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて

実は、平成19年のアンケート結果を見ると、延伸計画を知っている人ほど賛成率が高く、知らない人ほど賛成率が低くなるという傾向が、地域に関わらず出ています。・・・当たり前ですが「ナニゴトもオマカセではなく、ちゃんと自分で知って考えた上で判断する」という箕面市民の意識の高さの表れとも感じます。

行政が勝手に計画を進めるというのは許されませんし、市民の皆さんの納得のもとに進めるのは当然のこと。そして、このアンケート結果から「計画を知り理解する人が増えれば、賛同し応援してくれる人も増えるはず」と僕たちは信じて、最新の整備計画案がまとまった平成21年11月(=僕にとっても前述の3つの疑問が解消した時期)以降、市役所として急激に宣伝&説明会に力を入れはじめました。

平成21年12月にはvisolaと新御堂筋上(新船場北橋)に「平成30年に鉄道延伸を目指しています。もっと便利に快適に!『新駅予定地』」という横断幕を掲げ、平成22年2月の広報誌「もみじだより」では見開きで特集を打ちました。また、同月から市内各地で説明会もスタートしています。
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なお、説明会はひとまず2月に市内5ヶ所でやりましたが、それで終わりではありません。だいたい10人くらい集まっていただく機会があれば、いつでも職員が出向く形で、随時、出前説明会もさせていただいています。たくさんの方々にご理解いただき、ご意見もいただきたいと考えていますので、そんな機会がありましたら、ぜひ、担当課(北大阪鉄道延伸課)にご一報お願いします。

さて、市内5ヶ所の説明会には計178名の方にご参加いただきました。いろいろとご質疑もいただいたうえで、説明会終了後のアンケート調査(回収率65%)は「賛成:78%、反対14%」との結果。
わざわざ足を運んでいただいた方々ですから、もともと関心の高い層であろうことは想像できますが、それにしても平成19年のアンケート調査に比べて、賛成が増え、反対が減り、さらに「わからない」という回答は大幅減しています。やはり説明を繰り返していくことの重要さを強く感じます。
「ああ、こういう解説がもっと必要なんだ」といった説明会の反省&経験も活かして、少数の反対の方々についても、もっとご理解をいただけるよう、まちの将来像や財政見通しなど、判断材料を提供していこうと考えています。

北急延伸その6“行財政改革と北急延伸は両立する?”に・・・つづく

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
・2010.04.27 北大阪急行の延伸(その6)〜行財政改革と北急延伸は両立する?
・2010.05.11 北大阪急行の延伸(その7)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(上)
・2010.05.18 北大阪急行の延伸(その8)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(下)
・2010.06.23 北大阪急行の延伸(その9)〜市長に就任してから(上)
・2010.07.01 北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)
・2013.12.19 北大阪急行の延伸〜先行してちょっとだけ中間報告
・2014.02.12 北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて
・2014.03.31 決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意
posted by 倉田哲郎 at 00:32 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年04月12日

北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?

財政負担について、「なんとかなるといいが・・・」から「これなら現実的な範囲だ」との確信に変わったのは、実は、僕が市長に就任させていただいて1年以上たってから。・・・ターニングポイント(転機)となったのは、平成21年11月「北大阪急行線延伸整備計画深度化調査報告書(整備計画案)」での建設事業費の再試算。
これは、2年前の試算から100億円以上の大幅圧縮。この最新の試算でいけば地方負担は200億円以内。箕面市は、鉄道延伸のために積み立ててきた基金(箕面市交通施設整備基金)があるので、これを差し引くと、残るはおよそ150億円以内。・・・財政難の大阪府がどこまで地方負担を按分してくれるのかという不確定要素があるので、そのリスクも頭に入れて厳しめに考えての数字です。

約150億円という規模は、平成23年4月に開校予定で(現在)建設中の彩都の市立小中一貫校の費用(約60億円)が2〜3校分くらい。箕面市の財政力は、つい3年前の平成20年4月にも箕面森町の小中一貫校「とどろみの森学園」を建設・開校させたことからもわかるとおり、短期間に学校2〜3校程度の財政支出ならば体力的に現実感があります。
もちろん、絶対額として決して小さい額ではありません。でも、つい先月に100周年を迎えた(たった3駅の)阪急箕面線が、100年以上もかけて箕面のまちをつくり、支えてきたように、「鉄道」は世紀を超えて桁違いのチカラを持つスーパー都市骨格。
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100年の時を越えるその長期的な効果を考えれば、学校2〜3校という金額の規模感は、都市骨格となるインフラ整備としては妥当な範囲。・・・そして、箕面市の財政支出規模としても現実的に手の届く範囲

さらに、箕面市の支出の責任範囲を確認してみると、箕面市は、整備主体となる法人(←線路を所有することになる会社)への出資金・補助金のみの一発払い切りであって、それ以降のランニング費用などの負担は、箕面市には一切なし。開通後は鉄道事業者が責任をもってコストを負担しながら運行していく制度(償還型上下分離方式)とのこと。

この負担規模ならば、そして未来の箕面市財政に禍根を残さないこの仕組みならば、財政面でもいける。・・・これが、僕のなかで前述の3つの判断要素(A:市民の意向、B:地域のメリット、C:財政負担の現実性)すべてが解消され、ようやく「腹を括って進めていくべき!」との確信に至った瞬間。
・・・平成21年11月。最初は懐疑的だった僕が、北急延伸の構想に出会ってから実に6年以上、市長就任してからも1年以上の時間が経っていました。

以来、今の僕は憂いなく納得して北急延伸に取り組んでいます。もちろん、ズルズル、ダラダラは性にあわないので、平成30年開通という目標年次に向けて、一歩一歩、転んでも少しは前に進むようなアクションを繰り返しています。
関係者(国・府・市・北急・阪急)が合意し、本当に事業化に持ち込めるかどうかは、僕の見立てではここ1〜2年が勝負。超気合いれてます。

なお、僕“だけ”が納得して勝手に進めてもダメなのはもちろんです。
このブログもそのためですし、なくてはなにもならず、あればあるほどありがたいのが市民の意向&合意(=前述A)・・・そこで、半年ほど前から、市役所として急激に説明に力を入れています。実は、これは説明すればするほど応援してくれる人が増えるだろうと信じてのことであったりもします。

北急延伸その5“知れば知るほど賛同してくれると信じて”に・・・つづく

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
・2010.04.27 北大阪急行の延伸(その6)〜行財政改革と北急延伸は両立する?
・2010.05.11 北大阪急行の延伸(その7)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(上)
・2010.05.18 北大阪急行の延伸(その8)〜歴代市長が繋ぐリレーのバトン(下)
・2010.06.23 北大阪急行の延伸(その9)〜市長に就任してから(上)
・2010.07.01 北大阪急行の延伸(その10)〜市長に就任してから(下)
・2013.12.19 北大阪急行の延伸〜先行してちょっとだけ中間報告
・2014.02.12 北大阪急行線の延伸〜2020年度の開業にむけて
・2014.03.31 決着〜北大阪急行線の延伸の事業化合意
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2010年04月08日

北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?

「(A)市民の意向はどうか?」の感触はある程度つかんだとして、前述の3つの判断要素のうちのもう一つ「(B)箕面のまちへのメリットは?」はどうか。・・・これは「駅ができるだけ」という次元ではなく、考えてみればみるほど実はかなり出てきます。
なお、北急延伸のメリットや、延伸後にイメージする街の姿は、今回の施政方針の後半(終わりの方)にかなり書き綴りました・・・なので、ブログでは少しサボって概略だけにとどめます。また時間のあるときにでも、ぜひ平成22年度施政方針の方もご参照ください。

・・・というわけで、概略ですが、箕面のまちへのメリットはどうか。

誰が考えても思いつくのは、新駅周辺のアクセス性や地域の価値向上。・・・これはいうまでもありませんが、都心部への強力なアクセス性という鉄道のメリットは駅周辺にとどまらず、箕面市全域において住宅都市の価値を大きく高めることは間違いありません。
また、直接的な交通利便性という観点でいうならば、僕が大きいと感じるのは、新駅に引きずられて市内バス交通網がガラッと再編されること。なぜならバス網の起点は駅だから。
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大阪のなかでも箕面の中部・東部は公共交通網の希薄な地域・・・この課題の抜本解消も、駅周辺のみならず箕面市全域の利便性と「住宅都市としての価値」を広範囲に底上げする大きな要因になることは確実です。

ただし、僕は、「鉄道が来たらどうなるか?」もさることながら、「鉄道が来るのにあわせてどうするか?どういう街を描くか?」が、鉄道延伸のメリットを活かせるか否かの重要な分かれ目になるとも考えています。
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例えば、「(仮)新箕面駅」のオープンは、放っておけば間違いなく、両サイドに広がる農地・緑地をビル・建物群に替えてしまうだけ。でも、そんな大阪市内と同じ景色なら、箕面である意味がないと、僕は感じてしまいます。そうじゃなくて、僕は、都心部への強力なアクセス性と、北部の山・東西の田園風景を維持・共存させたい!・・・それでこそ、箕面の稀少価値を高め、市外からも羨ましがられる象徴的なエリアになると思います。
また、「(仮)箕面船場駅」についても、「特別業務地区」に指定されている地域特性ゆえに、ビジネス面での潜在力は(むしろ「(仮)新箕面駅」より遥かに)大きい・・・でも、それも従来の物流に特化したビジネス形態&まちの特性から脱却できるか否か次第。次の姿をいかに描くかにかかっています。

・・・この新駅2つの周辺の話は、また別に書くつもりなので、今日はここまでの概略で。

加えて、これは施政方針には書かなかったんですが、意外に意識にない人もいるようなので念のため。・・・延伸しようという鉄道は、そんじょそこらの路線ではないということも忘れてはならない要素です。

箕面市が延伸しようとしているのは、大阪初の地下鉄、かつ、日本初の公営地下鉄として開業し、日本の地下鉄で最も利用者が多い区間を擁する大阪都心部の大動脈「地下鉄御堂筋線」です。ちなみに、この路線、公営地下鉄として全国で最も黒字をたたき出し、大阪市営地下鉄の収益の4割以上を占めるというバケモノ路線。
このスーパー路線へのダイレクトアクセスを箕面が得るメリットは、価値としても利便性としても地域全域にとって計り知れません。
北大阪急行線の延伸は、ニーズのない田舎に、ただ鉄道を強引に引っぱるような、無茶な計画ではありません。それなりの価値をもった地域に、パワーのある力強い鉄道路線をアクセスさせて、両者をかけあわせるプロジェクト・・・北急延伸は、そんな極めて前向きで有意義な計画だと僕は捉えています。

さて、ここまでの経過から、僕のなかでは、前述した3つの判断要素のうち2つ「(A)市民の意向」「(B)箕面へのメリット」については、マニフェストをもって市長選挙に臨んだ頃までに、ある程度の感触をもつことができていました。
残るポイントは「(C)箕面市が財政的に耐えうるか?」です。この点を僕のなかで納得できるまでには、実は、市長就任後なお1年以上を要したのでした。

北急延伸その4“財政的に耐えうるのか?”に・・・つづく

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
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2010年04月05日

北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?

僕は当時から(今もですが)、結論を出さずにズルズルと計画だけもち続ける「行政の惰性」ともいうべきダラダラ感、これが大嫌いでした。判断を先送りして「検討してます」と言い続け、時間だけが過ぎていく・・・そんな行政スタイルは納税者への背信行為。

毎年、毎年、「実現可能性を検討する」などと称して数百万円の調査費を予算化し、延々と「検討会」なるものを繰り返す。そんな当時の北急延伸の取り組みは、(少なくとも表面的には)まさしく僕の嫌う惰性そのもの。
担当者は真面目に細かい調査をこなしているので、無駄だとは言いませんが、これではいくら調査を繰り返しても、現実は前にも後ろにも進まない。

そこで、行財政改革の担当として、前述の判断要素3つのうち根底の一つ、まず「(A)市民の意向はどうか?」をホンキで調べるよう強く求めました。その際、多額の費用がかかり財政負担が発生することを示すことを必須条件として・・・そう、それでも市民がこの計画にOKを出すのか、結果次第では長きにわたる延伸構想に引導をわたすことも視野に入れての一手でした。

この意向調査の実現をみることなく、平成18年1月に僕の箕面市役所への出向期間が終わり、僕は総務省に戻りました。・・・でも、平成18年度に最新の概算建設費の試算が完了した後、箕面市役所は、平成19年度に(僕の求めていた)意向調査を実施してくれました。アンケート調査として実施されたのは平成19年10月、集計結果がまとまったのが平成20年1月。

ちなみに僕が箕面市長選挙に出る覚悟を決めたのは、そのすぐ後の平成20年3月頃。マニフェストの作成や自分の箕面市政へのスタンスを定めていく上で、このアンケート調査結果は大きな判断材料となりました。・・・市役所の職員だったときには、こんな形で自分に跳ね返ってくるとは夢にも思っていませんでしたが。(出馬した頃に「我ながら真面目に仕事しててよかった」と思ったことの一つ(笑)だったりします。)
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さて、職員だった頃から2年の歳月を経て、久しぶりに目にしたアンケート調査の結果は、「引導をわたすか?」とすら思ったことのある僕にとって、正直、ちょっと意外なものでした。

無作為抽出のアンケート調査で2000件を発送、回答数が1226件。
全体結果は「延伸させるべき:62.5%、延伸すべきでない:20.4%」。地域によってバラつきはあるものの、すでに阪急箕面線があり、賛成の最も少ない西部地域でも「延伸させるべき:53.2%、延伸すべきでない:24.4%」と、過半数が賛成し、反対はその半分以下。

多額の建設費用がかかることがちゃんと明示されていなかったのでは?と、一瞬疑いましたが、反対した20.4%の回答者の1/3(37.2%)が「市が多額の負担をしてまで延伸する必要はない」と回答理由を答えているのを見ると、ちゃんと建設費用が示された上でアンケート結果が出ていることがわかります。
実際、アンケートに同封された計画概要という一枚モノの資料には、けっこうなスペースに「どれくらいお金がかかるの?」という項目が割かれ、大きな金額がわかりやすく示されています。

前述した3つの判断要素の一つ「(A)市民の意向はどうか?」。・・・どうやら箕面市民の多くは鉄道延伸に賛同している(少なくとも反対はしていない)。
これがわかったことで、僕のスタンスの方向性は定まりました。・・・マニフェストには「北大阪急行線の延伸に向けた具体的な交渉を進めます。」と書きました。なにせ当時はまだ「交渉」といえるレベルではありませんでしたから。

北急延伸その3“鉄道延伸のメリットは?”に・・・つづく

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
・2010.04.12 北大阪急行の延伸(その4)〜財政的に耐えうるのか?
・2010.04.20 北大阪急行の延伸(その5)〜知れば知るほど賛同してくれると信じて
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2010年04月02日

北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?

今、僕は北大阪急行線の延伸を実現すべく全力をあげています。
アンケート結果などを見ると、多くの方々は北急延伸に賛同されていますが、なかにはまちづくりや財政負担などの疑問を呈する方もいるようです。なぜ、僕がこんなに確信をもって進めることができているのか、たぶん長くなるので何回かに分けて、まとめておきたいと思います。

・・・なお、この連載(?)は、あくまで僕の視点から見聞きしてきた経過や理解で書くつもりです。古くからの関係者や職員にとって「何を今さら」と感じる(癇に障る)部分も出てくるかもしれませんが、そこは“僕にとっての経過”ということでご容赦を。
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さて、そもそも、なぜ、僕が北急延伸について、自信と確信をもって「進めるべきだ」と言い切り、「絶対にやる」と全力をあげることができているのか?
それは、実は、かつて僕自身が懐疑的だったことがあるから。そして、その疑問を一つ一つ解消して今に至る経験をしてきたからです。
できればこの経過をより多くの方に共有していただき、理解の一助としていただければ・・・と思います。

遡るのは平成15年8月頃。この時期から平成18年1月までの2年半、僕は箕面市役所で仕事をしていました。総務省からの出向という形で箕面市役所の職員となり、担当していたのは行財政改革。お金のかかる市の事業すべてが、いわば僕の仕事相手(ケンカ相手?)でした。

当時の北急延伸の総事業費(試算)は700億円超。これほどまでに大きなプロジェクトをどこまでホンキで進めるのか・・・「はぁ?ホンキですか?!」というのが僕の第一印象でした。

聞けば、構想の起こりは40年以上前。行政計画にハッキリ位置づいたのが確認できるのが約25年前(昭和61年)の「第3次箕面市総合計画」。運輸省(現:国土交通省)の運輸政策審議会答申に正式に位置づけられたのが約20年前(平成元年)。
歴史があるのはいいけれど、今の時代、これを本当にやるのかどうか、改めて真面目に考えてみないといけない・・・と思ったのをよく覚えています。

こうした大きなプロジェクトを、今の時代、進めるのか、進められるのか。
これを判断するためには、まず真っ先に「(A)市民の意向はどうか?合意が得られるのか?」が一つ。そして、「(B)本当に箕面のまちにメリットがもたらされるのか?どんなメリットがあるのか?」が一つ。そして、「(C)そもそも財政的に耐えうるのか?現実的な規模なのか?」が一つ。

判断要素として、大きくこの3点(A・B・C)を確実に押さえなおす必要がある・・・それができてこそ、前へ進めることができる。一つでも欠ければ実現はない。実際のところ、僕がこの3つの判断要素を確認し終えるには、5年以上の時間がかかったのでした。

北急延伸その2“市民の意向はどうなのか?”に・・・つづく

【シリーズ:北大阪急行の延伸】
・2010.04.02 北大阪急行の延伸(その1)〜なぜ突き進めるのか?
・2010.04.05 北大阪急行の延伸(その2)〜市民の意向はどうなのか?
・2010.04.08 北大阪急行の延伸(その3)〜鉄道延伸のメリットは?
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2010年03月25日

箕面市議会が伊丹空港の廃港決議?

箕面市議会が空港問題についての決議をしました。
新聞報道だけを見てしまうと、おそらく箕面市民はもちろん、北大阪の多くの方々は「なんで伊丹廃港の決議なんてするのか?」というのが第一印象ではないかな、と思います。

市長と市議会はいわば“別のイキモノ”なので、今回の件、実は僕は外から眺めている感じ。ただ、すぐ近くで見聞きしてる立場として、今回の箕面市議会の主張の本質はそこ(伊丹廃港)ではないと受け止めているので、そのあたりのことを少しだけ。

今回の決議に至るキッカケは、もちろん橋下知事と箕面市議会の意見交換会(2月22日)でした。傍聴に来られた方は印象に残ってるだろうと思いますが、橋下知事は、関西圏・大阪圏広域の再生のための空港問題であることを激しく主張し、箕面市議会にも決意を示してほしいと強く要請。
橋下知事が「北大阪急行線の延伸」と「空港問題」の関係を示唆したことが、箕面市議会の悩みを増やしたのも事実だとは思います。・・・ただ、この件については、僕も「“関西3空港問題”と“北大阪急行の延伸”と?」で書いたとおりなので、あくまで附随するサブテーマにすぎません(だから決議文にも載ってません)。
意見交換会には僕も同席していましたが、結局、本質的な問いかけは「空港とはなんなのか?」「単なる便利な交通手段にすぎないのか?」「都市の経済機能を形づくる重要な構成要素ではないのか?」ということだったのだろうと思います。
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やはり、大ホール500人の公衆の面前で、知事からボーンとタマを投げ(つけ)られると、さすがにナカッタことにもできないし、放っておけないのは、政治に携わる人間のサガかもしれません。箕面市議会は、この意見交換会の直後から「大きな問いを投げかけられた以上、箕面市議会のスタンスを表明すべきではないか?」と真面目に悩みはじめました。
そんななか、3月11日に報じられた茨城空港の開港ニュースも背中を押す要因になったのではないかと思います。国内98番目の空港、それも首都圏の空港にして、開港時に国内定期便が1便も飛ばない空港が誕生するという異常事態。

結局、箕面市議会の1ヶ月にわたる実直な悩みの末、最終的に決議に至った文章。こちらに掲載されていますので、一度目を通していただければと思います。

僕なりに受け止めた最大のポイントは、「現在、大阪国際空港(伊丹空港)の廃港が選択肢の一つとして語られていることは、多くの箕面市民にとって遺憾である。」とストレートに地域の気持ちを伝えながらも、「都市経済政策としての空港問題を決するにあたっては、箕面市単独の利便性を主張し続けるよりも、関西圏・大阪圏全体が浮上し、結果として箕面市も大きな恩恵を受けるという将来像を目指すことこそが、箕面市議会の将来世代に対する政治責任であると自覚する」地域エゴからの脱却を表明している点。

「国の航空行政の失敗の要因は、それを求め続けた地方のエゴにある。」・・・よく言われる論調ですが、ならばその地域エゴを捨てよう。捨てるから、改めてちゃんとこの国のこと全体を考えてくれ。
つまりは現在の異常事態を招いた国の航空行政への問題提起。それが、今回の箕面市議会の決議の本質だったと僕は理解しています。

今日の議会審議は(想像どおり)かなり激しいものになりました。印象的だったのは、かつて伊丹空港反対の旗をふっていた共産党が「伊丹空港存続」を強く主張したこと。それと、決議には反対した他の(共産党以外の)議員が、議会の調整手続への不満を主張していたものの、伊丹空港存続とは主張しなかったこと。これは少し意外でしたが、地域エゴを捨てるというのは正論なので、ホントに答えに悩んでるんだぁ・・・とも感じました。やはりこの問題、複雑でわかりにくくてムズかしいです。

ちなみに、僕は従来から関空・伊丹の経営一体化論者で、それは変わっていませんが、選択肢があるならいくらでも真剣に議論してみるべきとの立場。池田市長も同様に「座して死を待つくらいなら、廃港リスクと引き換えに活性化という議論は否定しない」とのスタンス。

箕面市にも池田市にも「廃港」「存続」の決定権はまったくありません。もっと言えば、実は、大阪府にも知事にもなんの決定権もありません。ただ、国に対して真摯に議論を求めていくこと、結果はどうあれ、その努力をするのはバチが当たるものではないと信じます。
国にしてみたらちっぽけな箕面市議会のメッセージ、吹けば飛ぶようなものかもしれません。それでも実直にメッセージを発した覚悟が、一つの問題提起として受け止められんことを。
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posted by 倉田哲郎 at 20:43 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年03月17日

滋賀県の嘉田由紀子知事と〜国の障害者制度改革への提案

昨日、滋賀県の嘉田知事のところに行ってきました。
目的は、箕面市が国に提案している障害者の支援制度について、滋賀県も一緒に働きかけをしてほしい旨の応援要請。

政府が全面見直しに着手した障害者福祉分野の諸制度について、古くから独自制度を擁してきた箕面市が制度提案を行っている経過&概要については、以前「国の障害者制度改革にあわせて〜箕面市から制度提案」でご紹介したとおり。
ちなみに、その後、3月初旬に箕面市から政府(内閣総理大臣・厚生労働大臣)・民主党(代表)あてに正式に検討要請も提出しました。

実は、滋賀県も、箕面市と同様の独自制度を実施しています。このため、ぜひ一緒に国への働きかけをお願いできれば・・・と考えて嘉田知事を訪問。箕面市の単騎突撃でもいいのですが、県と共同歩調をとることができたらより大きな支えになるので。
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結果、嘉田知事からは快諾をいただきました。あわせて滋賀県の政府提案に盛り込むことや、政府・有識者への働きかけなど、積極的な動きをしていただけることに。

嘉田知事、柔らかい物腰ながら、よく話します(笑)。当初30分の予定が、盛り上がったため45分にオーバーしてしまい、秘書課の皆さんがヤキモキしてました・・・すみません。
嘉田知事と強く一致したのは、これからの国と地方の関係は「陳情」ではなく「提案」であるべきという点。まさしく今回の件は、滋賀県でも箕面市でも実績があり、国の制度改革のタイミングに合致。共に関西から声をあげることを確約して帰ってきました。

・・・余談ですが、言い得て妙だったのは「橋下知事は劇薬、私は漢方薬」という嘉田知事の言葉。思わず笑ってしまいました。治水問題にしても方向性は一致してるのだけど、薬の効き方が違う。たしかにそのとおり(笑)。

障害福祉分野に限らず、今後、いろいろな面で連携できそうな気も。有意義なお時間と前向きなお返事をいただいた嘉田知事に心から感謝です。
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posted by 倉田哲郎 at 10:08 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年03月12日

中学校の卒業式2010

今日は市内一斉に中学校の卒業式。今年は、第5中学校の卒業式に列席させていただきました。
昨年、PTAの方からのお声がけで初めて出席させていただいたんですが・・・本当に本当に卒業式って素晴らしいです。
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特に、卒業生による「翼をください」の綺麗な合唱には感動!
この曲、僕が小さい小さい頃から大好きだった曲だけに、なおさらでした。そして「仰げば尊し」「蛍の光」も。
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卒業生も泣いたり笑ったりいろいろ。でも、その表情にはたくさんの思い出がつまってるんだろうなって思います。
改めて、5中だけでなく、中学校を卒業したすべてのみなさんに、心から、卒業おめでとう!!!
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・・・さて、昨日、箕面市議会のすべての常任委員会(文教・民生・建設水道・総務の4つ)が終了しました。すべての提出議案について委員会の了承をいただきました。ありがとうございました。残るは本会議の本番の議決です。
子どもたちに自信をもって引き継げる社会を築くのは大人の責務。気を抜かず、丁寧な説明で臨みたいと思います。
posted by 倉田哲郎 at 18:01 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年03月04日

“住民情報安全度”で箕面市が全国6位にランクイン!

3月1日の日経新聞に、情報セキュリティに関する調査結果が掲載されました。
テーマは「住民情報安全度」で、なんと箕面市は全国6位にランクイン!これは嬉しい。
日本経済新聞社の調査で、対象は全国人口10万人以上の262市+東京23区。

 【住民情報安全度】
 1位 藤沢市(神奈川県)
 2位 流山市(千葉県)、足立区(東京都)、広島市(広島県)
 5位 新宿区(東京都)
 6位 箕面市(大阪府)
 7位 市川市(千葉県)、渋谷区(東京都)、高槻市(大阪府)

ちなみに大阪府内をピックアップすると、寝屋川市(34位)、豊中市(54位)、池田市(62位)、松原市(62位)、枚方市(81位)、東大阪市(96位)・・・と続いていきます。

技術の進展により情報の流通・加工が簡便になればなるほど、大切な情報を守るためには、それに倍する技術と努力を投じなければならなくなってます。・・・これって、けっこう地味でしんどい努力。
市役所というのは個人情報だけでなく法人・土地などなど社会的な重要情報のカタマリのような場所。その規模でいえば、おそらく企業などよりもはるかに。セキュリティの世界は“いたちごっこ”ですから、箕面市民の情報を危険にさらさないためにも、今回の結果に満足しちゃいけないと自戒もするところ。・・・でも、もちろん評価されたのは嬉しいです。

箕面市役所の情報政策担当は、例えば、昨年10月に紹介した「Linuxで大量の中古PCを再利用にトライ!」のとおり、かなりアクティブ。(ちなみにかなり難解でテクニカルで僕にもよくわからない単語が頻発するので、よほど興味ある方にしかオススメしませんが、その後の経過を『箕面市役所Edubuntu日記』でレポートし続けています。)

今回の結果は、その情報政策担当の努力の積み重ねによるものと心から感謝です。
普段、僕は情報政策担当にはキツイことばかり言ってるので、彼らが信じるかどうかわかりませんが(笑)、いつもそのオーダーに応えてくれていて心の底では本当に感謝しています。ありがとうございます。

さて、まったく話は変わりますが、“阪急電鉄”は1910年3月10に“箕面有馬電気軌道”として開業しました・・・そう、現在の“阪急箕面線”です。今年はこの阪急電鉄開業100周年を記念して、箕面でもいくつかのイベントが開催されます。
今週末3月7日(日)もその一つ。箕面大瀧への滝道に“ミニ阪急電車”がやってきます。
ちびっこを乗せて走るミニ阪急電車だけでなく、ちびっこ運転士撮影会や、阪急100周年記念グッズの販売などもあります。もちろん“ゆずる”も登場。週末はぜひ箕面の滝道にどうぞ!
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posted by 倉田哲郎 at 18:32 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年02月26日

萱野小学校4年生が川掃除〜協力求ム!

市長室あてにかわいい声で電話がかかってきました。
電話の主は、萱野小学校4年生。学校の授業(総合学習)の一環で、自分たちは地域のために何ができるんだろう?と考えた結果、「みんなで鍋田川を掃除しよう!」ということになったそうです。これは嬉しい!

さらに、せっかくの清掃活動だから、自分たちだけでなく、たくさんの方々に参加してほしいので、いろんなところでPR活動をしているとのこと。そこで考え出したのが「大勢の人が見てそうなブログで紹介してもらえないか?」というアイデア。・・・そんな経緯で僕のところにも電話がかかってきたわけでした。
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清掃活動だけでも嬉しいですが、たくさんの人に伝えようという想いや、そのために真剣にアイデアを絞りだそうとするっていう姿勢は、さらに素晴らしい!喜んで協力させていただきます。
ちなみに、もちろんコチラの「萱野小ニュースブログ」でも地図つきでPRされてます。3月3日(水)朝9時当対池公園グラウンドに集合(集合に遅れる方は曲がり池へ、お昼までの予定)、持ち物は軍手・スーパーの袋・長ぐつの3つ。

・・・というわけで、萱野小学校4年生が考えてくれたブログ掲載文(↓)をそのまま紹介します。ご近所の方、お時間ある方、ぜひ鍋田川の清掃活動にご協力をお願いします!

今、萱野小学校4年生はみんなが遊べる川をめざしていて、3月3日(水)の9時〜12時まで、なべ田川をきれいにしますので、時間があれば来てください。
集合場所は、当対池公園のグラウンドです。持ち物は、軍手・スーパーのふくろ・長ぐつです。多くの人がくるのをおまちしております。参加するのは無料です。
くわしくは、萱野小学校4−3の井上先生まで!よろしくお願いします。遅れても曲がり池に来ていただければ参加可能です。
posted by 倉田哲郎 at 18:21 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年02月20日

第8回みのお選抜美術展に圧倒

土日は市内でいろんなイベントが開催されます。ときどき、ふと、これって素晴らしいことだなって嬉しくなります。いろんな人が、それぞれの分野で、地域のこと考えて動いてくれてるってことだから。

その一貫で、箕面市美術協会&文化振興事業団にお招きいただき、先ほど「みのお選抜美術展」に行ってきました。いやースゴイ!
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昨年も行ったのでそのときの印象はよく憶えてるんですが、今年はそのとき以上に圧倒される感じ。よくもまあこんなパワーのある作品を市民の方々がつくるもの・・・と驚きます。
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もちろん、僕は写真がちょっと好きなくらいで、芸術には素人ですが、その素人にもチカラを感じさせるってのが本当に素晴らしいと思う。
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・・・というわけで、思わず圧倒されてしまったので、ご興味のある方、ぜひ覗いてパワーを感じてみてください!
箕面駅前のサンプラザB1(文化・交流センター)の市民ギャラリーで、24日(水)までオープンしています。時間帯は10〜18時(最終日だけ〜16時)。
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僕もいつかは!
posted by 倉田哲郎 at 12:00 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年02月19日

箕面市の新年度(H22)予算案と施政方針

本日、箕面市の新年度(H22)予算案の審議が開始され、市議会で施政方針を説明しました。市長に就任させていただいて2度目、正念場の予算編成です。
詳細はこちらの報道資料や予算概要、施政方針をご覧いただければ幸いです。一番コンパクトにまとめた資料は“コレ(予算)”“コレ(方針)”の2枚(A3)です・・・が、ここでも全体像を少し。

結論から言えば、財政規律を守ったうえで(=子どもたちの世代にツケをまわさない)、積極策には思い切って投資するという、かなりメリハリのついた予算に仕上げることができたと感じています。・・・振り返ると昨年も同じようなことを書きましたが、さらに輪をかけて。

箕面市の最大の財政課題は経常収支比率・・・家庭で言えば給料(通常の収入)でどれだけ生活費(通常の支出)をまかなえてるかという指標。これが100%以上だと経常赤字。(詳しくは箕面市の台所事情3部作のその1その2その3
H20までは下のグラフのとおりズタズタでしたが、市長に就任させていただいて最初の予算(H21)で6年ぶりの経常黒字とし、今年も引き続き(ギリギリですが)経常黒字をきっちりキープ。
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ただし、今回も含めて従来からずっと、箕面市のこの数値は“臨時財政対策債”という不安定な財源に頼っており、これを抜いた“素”の経常収支比率をはじいてみると今回でも107%(経常赤字)となってしまいます。
やはり、この不安定な財源に頼らずに完全に収支均衡させるのが本来めざすべき道であって、行財政改革“緊急プラン”では「H25に完全に収支均衡」という目標を立てています。

このため、今回の予算案では、補助金カットやサービス改変など、市民の方々にも影響する行政サービスの見直しも一部させていただいています。(※具体的な見直し項目はコチラの予算概要のP29〜35
もちろん、例えばですが、もともと保育所保育料を国基準料金の80%まで値上げするプランを検討していましたが、予算編成過程で73.5%に抑えるなど、市民の方々への影響を最低限に抑える努力はしています。それでも影響ゼロではありません。
ただ、なんとか市民の皆さまにご理解いただき、今回の予算案が市議会で了承されていけば、H25の完全収支均衡が射程距離に入る確信を強くもっています。つまり、今回の予算案は箕面市財政が完全健全化に向かうか否かの分岐点。・・・正念場ですので、なにとぞご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

さて、一律に削減するだけなら誰でもできる。問題は思い切った支出削減をしつつも、どう将来への積極策も腹を括って両立させていくか。
僕のコンセプトは選挙のときから一貫して「安心・支え合い最優先」「子育てしやすさ日本一」「緑・住みやすさ最先端」の3つ。今回も、この3つにかなり重点化していきました。例えば・・・。

 ・「箕面シニア大学」の創設&「シニア・ナビ」の開設(シニア・高齢者の地域活動の総合相談窓口)
 ・元自衛官の採用による災害時の危機管理体制の強化
 ・新型消防車両への大幅更新(昨年・今年の2年で10台リニューアル)
 ・幼稚園・小学校・中学校の耐震化の100%完了(大阪府内全33市で初めて)
 ・保育所(1所)・認定こども園(1園)の新設(2011年4月に保育所定員150人増)
 ・公立幼稚園(とよかわみなみ幼稚園)での簡易保育の実施(2010年4月に保育所定員25人増)
 ・彩都に小中一貫校を新設(2011年4月開校、箕面市で2校目=大阪府でも2校目)
 ・「(仮称)箕面・世界子どもの本アカデミー賞」の創設(国民読書年を機に全国へ発信)
 ・「山すそ景観保全地区」の創設(東西7kmにわたる箕面の山すそ部の景観保全)
 ・「みどり支援基金」の創設(生け垣・壁面緑化など“まちなかのみどり”を支援)
 ・遊休農地の解消を図る「農空間保全事業」の創設(農道などの整備を支援)
 ・箕面駅前〜滝道の再整備、桜井駅前広場の暫定整備、止々呂美ふるさと自然館(仮称)の新設
 ・北大阪急行線の延伸のための準備基金の積立(昨年15年ぶりに積立再開、今年は前年度比2倍)
 ・秋に市内バス路線網を再編(3カ年の実証運行をスタート)

なかでも、保育所・認定子ども園の新設を決めて大幅な待機児童対策を進められることや、マニフェストでも提唱してきた“みどりファンド”を「みどり支援基金」として形にして市街地緑化に着手できることは特に嬉しいです。

それもこれもですが、予算編成に携わった職員のがんばり抜きには語ることはできません。
財政担当はもちろん、予算要求段階からかなり工夫を凝らしてくれた各セクション、収入を支える税務・競艇セクション。作業中はキツいことも言いましたが、おかげで素晴らしい仕上がりの予算となりました。心から感謝しています。

繰り返しになりますが、今回の予算案は箕面市財政が完全健全化に向かうか否かの分岐点。そして、未来に向けた積極策も盛り込んだ正念場の予算案。新年度の1年間、この方針で箕面を前へ前へとドライブさせていただけるよう、どうぞよろしくお願い申し上げます!

東京出張するといろんなところに行きます・・・誰かエラい人が書いた題字かな?
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posted by 倉田哲郎 at 18:19 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年02月13日

箕面国際シニア演劇フェスティバル〜シニア世代の元気!

突然ですが、佐賀県武雄市を舞台にした『佐賀のがばいばあちゃん2』が、今度、テレビで放映される模様。放送は2月20日(土)21時から。
なぜこんな話が出てくるかといえば、仕掛けてるのが手腕をいつも参考にさせていただいている武雄市の樋渡啓介市長だから。武雄市は、史上最高齢アイドルグループ「GABBA」をCDデビューさせるなど、かなりぶっ飛んだ動きを展開しています。

実は、このあたりからもインスピレーションを得ているのですが、現在、箕面市では文化振興事業団などと一緒に「箕面国際シニア演劇フェスティバル」を密かに(?)計画しています。

コトの起こりは劇団“すずしろ”から。
箕面には、箕面で生まれ育った“すずしろ”というシニア劇団が活動しています。・・・「シニア劇団」ってなんだ?って感じですが、入団資格が60歳以上というシニアでアマチュアの演劇集団。
僕が初めてご一緒したのは、昨年3月、文化振興事業団20周年記念事業「箕面山大瀧萌ゆる」でした。僕はこの劇に「村長」役で出させていただいたんですが、その絡み相手「村の長老集」を演じたのが“すずしろ”の皆さん。
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いやはや、「長老集」ってもうちょっとヨボヨボしたり落ち着いた印象のはずが、むちゃくちゃ元気ですよ、もう・・・ウルサイくらいに元気いっぱい(笑)。

そして、このシニア劇団“すずしろ”の目標は、なんとニューヨークのブロードウェイで公演すること。
完全に演劇素人だったじいちゃん・ばあちゃんたちが、NYブロードウェイで英語で公演するなんて、「は?この人たちホンキですか?」って感じですが、正真正銘ホンキなのです。実は、ついに今年6月12〜13日に、ニューヨークの「June Havoc Theatre」にて公演することが決まりました。すごい!

この“すずしろ”の皆さんからの強い想いがキッカケで、一緒に進めようとしているのが「箕面国際シニア演劇フェスティバル」
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ブロードウェイ公演までやってしまう“すずしろ”は、なかでもトンガッタ存在ですが、そこまでいかなくとも、近年、全国的にシニア演劇は隆盛の兆しで、各地でいくつものシニア劇団が活動している模様。今回の企画にもご協力くださっている「シニア演劇web」などというのもあるくらい。
そこで、こうした全国の劇団にもご協力いただいて、全国初のシニア劇団だけの演劇フェスティバルを開催したい。箕面からシニアの元気を発信したい。それが「箕面国際シニア演劇フェスティバル」です。

今のところ目指しているのは今年10月の開催。
ただし、アリガチな官製イベントにしたくないので、あくまで箕面市役所は人的協力。各方面から協賛・協力を募りながら、地域イベントとして成立させていくことを目指していますので、どうぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

今は、団塊世代の方々が地域に戻ってこられるタイミング。箕面市では、高齢者の方々や引退された企業人などの元気・経験を活かすべく、新年度には高齢者・シニア世代専門の相談窓口も作ろうと考えています。
また、「(仮称)箕面シニア大学」と称して、趣味・文化活動の仲間づくりや、地域活動・NPO活動・ボランティア活動につなげていけるような講座パッケージの開設も予定しています。

ときに地道な、ときに目を惹く、いろんなアプローチで、箕面は高齢者・シニア世代の元気を還流&発信していきたいと思っています。ぜひとも、引き続きのお知恵&ご協力よろしくお願いいたします。
posted by 倉田哲郎 at 20:21 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年02月09日

“関西3空港問題”と“北大阪急行の延伸”と?

1月末から2月上旬にかけては、2〜3月の市議会に向けて、予算編成作業の仕上げや新年度の施政方針づくりなどに追われます。今年は、そこに東京出張が複数重なって、かなり過密なスケジュールになってました。・・・そんなわけでブログの更新が滞りがち。

ここ数日のトピックでいくと、やはり騒がしいのは橋下知事の関西3空港問題についての動き。
特に橋下知事からは空港問題に「北大阪急行の延伸」を絡めた発言などもあり、「なぜ北急の話にまで飛び火するのか?」と橋下知事を訝しがる声や、「鉄道延伸計画に影響するんじゃないか?」と心配する声もお聞きしますので、今日はその点だけ。

ご心配には及びません。・・・実は、「大阪府がそんなに関西空港を活性化したいと言うなら、まず北大阪急行を延伸しろ」というのは、1年近く前から、箕面市が大阪府に対して主張し続けてきたメッセージなのでした。なぜなら関西空港を基軸に考えるなら箕面は一番僻地だから・・・もともと大阪の交通体系は南北軸が弱いんですよね。

・・・というのも、大阪府内にはいくつもの鉄道整備プロジェクトが存在してますが、一斉にGOできるわけがないので、大阪府の立場からすれば、そのなかからどれか選んだり順番をつけて支援していくことになります。そして、どこを優先すべきかの判断には、広域自治体なりの根拠・理屈がどうしても必要なはず。
その根拠、つまり「北大阪急行延伸計画の大阪府内での優先順位をあげる根拠」となりえる検討材料として、箕面市は、大阪府の関心の高い関西空港との関連性を言い続けてきました。(例えば、箕面市が提出したこの資料(PDF147KB)この資料(PDF3.6MB)を見てのとおり。)

まあ、ここだけの話、駆け引きの一環・・・と言ってしまえばミもフタもありませんが。

したがって、橋下知事がここで「関西3空港問題」と「北大阪急行の延伸」をリンクさせたというのは、実は、この箕面市のメッセージを受けとめたという意味でもありました。
もちろん、ホンキで大阪国際空港(伊丹空港)を廃港するというなら、北大阪急行の延伸だけでお茶を濁されるわけにはいかず、「関空・都心を7分でつなぐ関空リニア」まで完遂してくれなければなりませんけど。

・・・ちなみに、他にも北大阪急行延伸についての箕面市の資料はコチラにまとめてあります。それと、北大阪急行延伸についての説明会も今日から市内各地でスタートしますので、ご興味ある方はぜひ。

さて、関西3空港問題については、これまでも何度か書いていますが、もともと僕は関空・伊丹の一体経営論者です。ただし(これも以前に書きましたが)「関空リニア整備完了」などすべての状況が整うならば(賛否は別としても)一つのプランとして理解はできる、とも考えています。
いずれにせよ、「30年先の話なら、どうでもいいよ」と、未来を真剣に議論しなくなったら政治は終わりですから、突飛だろうがなんだろうが、ビジョンが出てきたなら、その都度、真剣に受け止めて検討はすべきと思っています。

この間、僕もいろいろと情報収集をしている限りでは、たしかに国土交通省の動きが、想定よりも早く、かつ、大阪に冷たい・・・そんな印象をもちます。
橋下知事の危機感もそのあたりの動きへの反応か?と推測しますが、この危機感を橋下知事が周囲に伝えきれていない、共有できていない。その周囲との温度差の不一致が、目下最大のハードルのような気が・・・。
実は、2月15日に関西3空港問題についてのタウンミーティングがあり、僕も(かなり成り行きで)パネラーに入ることになったんですが、できたら知事から「危機感の本当のところ」を引き出して共有することができれば・・・などとも思っています。いがみあいや誤解でなく、前向きに未来のことを議論するために。

昨年と同じく家の前での“野焼き”に興味津々。地域や消防団の皆さん、おつかれさまです!
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posted by 倉田哲郎 at 14:27 | TrackBack(1) | 活動日誌

2010年01月25日

国の障害者制度改革にあわせて〜箕面市から制度提案

今日は日帰りで東京行き。
目的は、政府が全面見直しに着手した障害者福祉分野の諸制度について、箕面市としても意見を強く反映させていこうというもの。

「なぜ障害者福祉の制度見直しに箕面市が?」と不思議に思う方も多いと思いますが、実は、箕面市は障害福祉行政の分野では先駆的な存在。特に、障害者“就労”支援においては、90年代から独自制度を確立してきました。
その特徴は、「社会的雇用(保護雇用)」と呼ばれる考え方。健常者とまったく同様の就労(一般就労)でもなく、訓練的な側面の高い福祉制度(福祉的就労)でもない。重度障害者であっても“労働”に軸足をおいて経済的自立が可能な賃金保障をしていく就労制度です。
障害者の選択肢の拡大・社会参加を確保するとともに、他の福祉サービスにかかる社会的コストを縮減する有効な仕組みです。ちなみに、この箕面市独自の障害者就労支援策をモデルに、2000年頃には滋賀県も同様の制度をスタートさせ、現在は複数の自治体で展開されるに至っています。

しかしながら、国においては、現行の「障害者自立支援法」に至ってもなお箕面市の考え方は取り入れられていません。
結果として、今は国の支援なしに箕面市単独で制度を維持し続けている状態。このことは制度維持力の脆弱さ・・・すなわち箕面市財政の逼迫とともに、いずれ同制度が縮小・廃止とならざるを得ない厳しい現実と直結しています。おそらく他の自治体でも同様。
いくら素晴らしい制度であっても、他の福祉制度には国・府の支援が入ってくるため、箕面市単独の税支出額を比較すると、この箕面市独自の制度だけが大幅に不均衡な支出となり突出する状態。これでは、いずれは持続不能となることが目に見えています。

そこで、政府が今月から始動させた「障がい者制度改革推進本部」&「推進会議」。障害者自立支援法の廃止や、その後に制定を目指している「障がい者総合福祉法」(仮称)など、障害者行政全体の見直しをミッションとするこの動きに一縷の望みを託し、国での安定した制度化を実現することができれば・・・と強力な働きかけをしていこうというのが東京行きの経緯。有効な制度だけになんとか火を消したくない。
実は、古くから実績を重ねてきた箕面市障害者事業団が同様の動きを模索して上京予定だったため、「それなら僕も一緒に連れてって!」と便乗したのが今日。
国会議員の先生方や、推進会議のメンバーなど、手の届くところから箕面市の考えを説明していき、国の議論へ影響を与えていく道を探っています。なお、この分野の旗手である箕面が先乗りするのは当然としても、できれば他の自治体も巻き込んでいきたいところ。・・・こうした動きが奏功することを期待しつつ。
posted by 倉田哲郎 at 20:44 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年01月23日

加速する採用活動〜来たれ!箕面市役所!

不覚にも風邪をひきました、ノドを直撃。(僕の仕事の場合)喋れないとこんなに仕事にならないんだ・・・と再自覚。
水・木の2日間にわたり対外的な公務をすべてお休みさせていただきました。各方面の皆さまには、スケジュールや段取りをくるわせてしまい大変ご迷惑をおかけいたしました。
同時に、多方面からご心配や励ましの声も。こちらは涙が出るほど感謝。弱ってるときには心に沁みますね。本当にありがとうございました。
まだ本調子ではないですが、おかげさまで声は出るようになり、徐々に再始動しています。でも、さすがに体力消耗しそうな行事はいくつかお休み。五中の餅つき大会とか、行きたかったなぁ・・・。

なお、僕がそんな状態でも市役所はちゃんと元気に活動してくれています。
そりゃ当たり前・・・ですけど、やっぱりこちらも感謝。

さて、先日、朝日新聞がとりあげてくれたのですが、箕面市役所では、企業の採用活動などではよく行われている「会社訪問」ライクな仕組みを始めることにしました。
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組織の底力はやはり人材から。その基本中の基本である採用活動には、箕面市役所はこのところかなり力を入れてます。でも、ふと気づくと、普通の企業がやってることすら十分にやれてないことがまだある・・・というわけで志望者の職場訪問を受け入れる仕組みを作ろうというのが今回の仕掛け。
興味をもとうにも、市役所の仕事って毎日なにやってるのか(たぶん特に)わかりにくいだろうと思いますし。

ちなみに、コレ、僕じゃなくて職員からの発案です(ありがたい!)。

箕面市は、昨年から大学での説明会も積極的に展開しており、僕自身も乗り込んでいって喋ったりリクルート活動したりしてます。もちろん今年も順次、展開していく予定。
また、「先輩職員の声」として、採用された職員たちがどんな雰囲気で仕事をしてるのかといったこともお伝えしてるので(手づくり感あふれるページですけど(笑))、市役所の仕事、そのなかでも箕面市役所に興味をもってくれる人が少しでも増えてくれるとありがたいです。部長ブログもありますしね。

そのうえで、最終的には、箕面市の採用試験は若手からベテランまでかなりの人数を動員してあたるけっこう厳しい方式。組織一丸となって人材を選り抜きます。したがって、その前提として、たくさんの人材にチャレンジしてほしい(・・・してくれないと困る)。

そんなわけで、必死で採用活動を展開しています。

組織の基本は人。
企業も団体もどこの組織も、人材の発掘には必死です。そんななか市役所だけがのんべんだらりとした採用活動をしていては立ち行きません。そのダメージは10年くらいかけてジワジワと響いてくることになりますから。
箕面を永く永く支えていく組織であり続けるためにも、さらに気合入れていこうと思ってます。
posted by 倉田哲郎 at 13:37 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年01月17日

ニュースの発行、ありがとうございます!

箕面の明日をつくる会が「まちづくりニュース“市民のチカラ!”2010年1月号」を発行してくださいました。
こうやってトピックを網羅的にまとめていただくと、自分のことながら、改めて昨年を振り返る機会になります。いろいろありました、いろいろやりました・・・が、それもこれも、叱咤激励の声をかけてくださる市民の皆さんと、無茶と感じつつもなんのかんの支えてくれる市役所職員のおかげ。
今年もがんばろうと気を引き締めつつ、どうぞよろしくお願いいたします!

朝焼け、霜のおりた石丸の田園風景(寒い!)。都会と田舎の境界線上にある箕面が好きです。
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posted by 倉田哲郎 at 20:37 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年01月11日

晴れやかに成人祭

今日は成人の日。昨年同様、今年も箕面の成人祭は晴れやかに穏やかに挙行されました。
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成人祭への出席率も高く、また、参加した新成人の皆さんの笑顔と盛り上がりも式典全体を通して華々しく、なんだか見てるコッチが幸せになるようで、とても嬉しかったです。
ちなみに成人祭のレポートはこちらのみのおどっとネットでも。

昨年から、箕面の成人祭では、地域の企業・商店から寄贈いただいた賞品での大抽選会を行っています。アタリ&ハズレもいろいろですが、イベントそのものを楽しんでくれている様子。なかには「美容鍼の無料券」(鍼灸院さんからの寄贈です)などという一風変わった賞品も(笑)。
また、箕面市少年少女合唱団、箕面市青少年吹奏楽団、ジュニアベアーズ(箕面自由学園チアリーディング部)のアトラクションも華やかで素晴らしかったです。ありがとうございました!
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企画を練ってくれた市役所1年生の職員さんたち、会場運営にあたってくださった(当時の小中学校の)担任の先生方や、教育関係団体の皆さん、本当にありがとうございました!

・・・さて、僕の仕事はといえば、このシーズンはどうしても新年度(4月から)の予算編成作業にかかりっきりになります。
先般、テレビなどで国の「事業仕分け」が紹介されましたが、まさにあんな様子の真剣勝負が市役所内で毎日続きます。そんなわけで1月下旬まではブログの話題が減っちゃったりするかもしれませんが、皆さんからお預かりしている税金、なによりも無駄にしないよう気合入れて作業しています!どうぞご理解いただきますようお願いいたします。
posted by 倉田哲郎 at 16:42 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年01月04日

消防出初式2010

本日1月4日は、市役所の仕事始め。今年も職員とともに一丸となって、がんばる市役所として前進します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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さて、箕面市は毎年1月3日が恒例の消防出初式。今年の会場は西小学校。
大阪市消防局航空隊のヘリコプターによる大阪府知事からのメッセージ投下による式典スタート。・・・実は、大阪府内で1月3日に出初式をやるのは箕面市だけ。府内最速の出初式です。おそらく全国的にも一番早い部類。
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今年は特にたくさんの市民の皆さんが来てくださったように感じます。
写真だと小さくてわかりにくいですが、消防車のまわりには子どもたちも大勢。写真に入らない手前の方にもギャラリー席があるんですが、そちらにも来場者の方々が多数。寒いなか本当にありがとうございました。(訓練披露の放水はかかりませんでしたか?)

箕面市消防本部はもちろんのことですが、消防団員の皆さん、婦人防火クラブ、少年消防クラブの皆さん、本当におつかれさまでした!
それと、箕面市青少年吹奏楽団の皆さんも、毎年のこととはいえ、最後まで華やかな演奏ありがとうございました。会場中央でのソロもカッコよかったです!
おかげさまで今年も箕面市消防&救急は気合入れて新年を迎えることができました。
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今年の訓練披露は、最新鋭の化学消防車によるフォーム(泡)消火のデモンストレーションに加え、小学校校舎を利用した屋上からの救助とロープ降下。
さらに、ロープ降下を出迎える形でレスキューフォースレスキューファイア(トミカヒーロー)も登場し、子どもたちから大きな歓声が。
100103d.jpg
当日のレポートは、撮れたて箕面ブログをはじめ、この辺この辺でも紹介いただいてます。それと、市立病院の食堂にブツブツ言ってたうるさい植木屋のおっちゃん・・・いや失礼(笑)、元・消防団長の中井ひろゆき議員のブログでは、経験者だけあって今年も特に詳しいレポートを書いてくださっています。

ちなみに来年も箕面市の出初式は1月3日。今年ご覧になれなかった方は、来年ぜひ。
今年も一年間、消防本部・消防団が一致団結して、市民の皆さんの安心を支えます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by 倉田哲郎 at 17:31 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年01月02日

新年早々のER〜箕面市立病院にて

新年あけましておめでとうございます!
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

・・・と新年は穏やかに&晴れやかに迎えたのですが、今日、正月2日目にして、子どもが転んでオデコにケガ。遊んでいるときに階段2〜3段を頭から転げ落ちて大出血。・・・出血もさることながら、素人目に見ても物理的に浅くなさそうなキズで、救急車のお世話に。

搬送してもらったのは箕面市立病院のER(救急総合診療部)。
やはり浅くはなかったようで、オデコ2ヶ所を数センチ縫ってもらい退院。先生も看護師さんも優しく、泣き叫ぶ子ども相手に迅速&丁寧に処置していただき安心でした。そして窓口の皆さんも本当にお世話になりました。

縫合処置が終わって透明な絆創膏を貼ってもらった後は、おかげさまで子どもも泣きやみ、見慣れぬ病院の風景を珍しそうにウロウロ。進入してくる救急車を指差して嬉しそうに「キューキューシャ!!!」。・・・とりあえず大丈夫そうです。
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一瞬の隙をカバーできなかった親としても反省しつつ、改めて、箕面市立病院のスタッフの皆さんには本当に感謝です。・・・それと、新年早々、仕事を増やしてしまって申し訳ありませんでした。

明日は西小学校で消防出初式。
箕面市の消防出初式は、毎年、大阪で一番早い(もしかすると全国でも?)1月3日です。ご近所の皆さん、よろしければお子さんを連れてぜひ。・・・ただ、うちの子は先生に「たぶん腫れて熱を出すかも」と言われたのでちょっとムリかな、消防車・救急車には大興奮なのに残念。

我が家は小さな波乱に始まった新年でしたが、今年一年が多くの方々にとって、そして箕面市にとって幸多きものであることを心より祈念しつつ・・・本年もどうぞよろしくお願いいたします!
posted by 倉田哲郎 at 17:49 | TrackBack(0) | 活動日誌
プロフィール
名前:倉田哲郎
誕生日:昭和49年(1974年)6月7日
ブログ:http://blog.kurata.tv/
一言:箕面市長(2008〜2020年)の倉田哲郎です。
大阪府箕面市で地方自治を全力でドライブ。

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