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2012年03月08日

箕面市の新年度(H24)予算案

2月末から箕面市議会がスタートしています。新年度(H24)予算案を提出し、施政方針を述べさせていただいた後、代表質問などが行われて、現在は各分野の委員会にわかれての審議の真っ最中。
今回、提出した新年度予算の詳細はこちらに資料を掲載していますが、一番コンパクトにまとめたのは“コレ(予算)”“コレ(方針)”の2枚(A3)です。

早いもので市長に就任させていただいてから3年半が経過し、4回目の予算編成作業でした。
今回は、今の任期の最後、いわば一期目の集大成(?)となるべき予算案ですが、初めて編成したH21予算以来一貫した自分のスタンスは変わることなく、今回も、財政規律を守り(=子どもたちの世代にツケをまわさない)、かつ、一部には積極投資も仕掛けるメリハリある予算案に仕上げることができました。

箕面市の最大の財政課題である「経常収支」。
H20までズタボロの赤字でしたが、任期最初のH21予算で6年ぶりに黒字化し、その後、4年連続で黒字をキープ。カーブはまさにV字回復で、わずかずつではありますが上昇傾向にもっていくことができました。
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箕面市の貯金にあたる「基金」。
H20までは赤字を穴埋めするために取り崩しを続けていましたが、H21以降は踏みとどまり、少しずつではありますが積み増しを始めるところまで回復できています。
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こうして財政改革が大きく前に進んできたのは、職員の人件費カットなどはもちろんですが、補助金の見直しなど市民の皆さんにご協力とご理解をいただくことができたおかげです。心から感謝申し上げます。
今の子どもたちがオトナになった頃、過去(今の時代)の人だけが恩恵を受けることに浪費されたお金がツケ(借金)として残るといったことのないようにするのが、今を生きるオトナ世代の最低限の誠意だと思って、必死でやってきたつもりです。何度でも書きますが、ご協力とご理解をいただいてきた市民の皆さんに、率直な感謝の気持ちでいっぱいです。

・・・ただしですが、今回の予算案も含めて、箕面市は従来から「臨時財政対策債」という不安定な国の財源に頼ってしまっています。これを差し引くと、今でも箕面市は経常赤字に陥ります。
この正直な数値でも、「H22が107%」→「H23が105.1%」→「H24が103.8%」と、なんとか健全化の道を歩んでいますので(100%を切れば経常黒字に到達します)、このまま改善カーブが続くよう気を抜かずにいきたいと思っています。
この不安定な国の財源に頼らず、箕面市を完全に憂いのない収支均衡までもっていくことは、僕にとって二期目の目標でもありますし、今のオトナ世代の責任でもあります。どうぞ引き続きご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

さて、ただ財政改革だけを進めて、なんでも一律にカットしていくだけなら誰でもできます。大切なのは、(削減だけでなく)どう将来への積極策を両立させていくかだ、というのも僕が4年間一貫して心がけてきたスタンスです。
新年度も「これだっ!」とメリハリつけて積極投資している部分があります。詳しくはこちらを見ていただきたいですが、例えば、一部抜粋すると、
  • 公園などへの救助資機材の配備、小学校ごとの地区防災委員会の設立などの防災対策
  • 新・松寿荘、子育て支援センターなどを含む福祉複合施設の新設(稲に来年4月オープン)
  • 全8中学校で自校調理方式による中学校給食の導入(来年9月スタート)
  • 保育所定員の大幅拡大(従来の目標をさらに拡大してH23〜26で400名以上の定員増)
  • 国・大阪府・箕面市・鉄道事業者が共同で北大阪急行線延伸の基本設計・測量・地盤調査に着手
  • 3年間ですべての防犯灯のLED化や、新たな自転車の事故防止対策・啓発など、歩行者空間の安全確保
なかでも、北大阪急行線の延伸に国・府・市・鉄道事業者の共同で基本設計・測量・地盤調査に入るという、この40年来で初めての局面に持ち込めたことは新年度の大きな進展です。
また、昨年下旬から強力に推し進めている災害対策をさらに増強することや、この4月までで270名を拡大した保育所定員について、目標をさらに上積みして新たに約150名の定員増を目指すことなど、いろいろと次の展開に踏み出すことができるのは嬉しいです。こうした新たな活動も、財政改革への市民の皆さんのご協力・ご理解のおかげです。

そして、毎年のように給料カットされながらも、がんばってくれた職員があって、この予算編成ができたことも、一言、申し添えずにはいられません。財政担当も、各事業セクションも、収入を支える税務・競艇セクションも、それぞれに感謝です。

・・・さて、早いもので今年の夏は箕面市長・市議会議員選挙があります。先日、選挙管理委員会から選挙日程が8月5日(告示日)〜8月12日(投票日)に決まったとの連絡がありました。
最近、よく3年半前の初めての選挙のことを思い出すのですが、僕が街頭で繰り返し申し上げたのは「変えるべきは断固として変え、伸ばすべきは思い切って伸ばす」でした。このスタンスは変えることなく、尖がったままあまり丸くならずに、これからも力を尽くしていくつもりです。
まずは目の前の新年度予算案の審議。全力でいきます。
posted by 倉田哲郎 at 21:21 | TrackBack(0) | 活動日誌

2012年01月03日

消防出初式2012

2012年の到来、おめでとうございます!
2011年は大きな災害にみまわれた本当に大変な年でした。新しい年は、天に昇る龍の如く、日本にとっても箕面にとっても良い年となることを祈念するばかりです。

そして本日1月3日は毎年恒例の消防出初式。
改めて消防庁に確認したところ、1月3日の箕面市の消防出初式は全国で一番早い式典とのことでした。
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今年の会場は萱野東小学校、例年同様、大阪市消防局航空隊のヘリコプターの飛来からスタートです。
年々、来てくださる方々が増えてる気がしてるのですが、今年はあきらかに多かったです。寒いなか本当にありがとうございました!
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式典の最中、今年はなんだか騒がしいと思ったら、子どもたちの駆け回る声と音。たくさんの親子連れの皆さんに感謝です!
20台以上の消防車両が一同に集う機会は、箕面市では出初式だけ。・・・このなかから未来の消防士さんや人を守る仕事に就いてくれる子どもたちがでてくるといいな、と思います。
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箕面市消防本部はもちろんのこと、消防団員の皆さん、婦人防火クラブ、少年消防クラブの皆さん、本当におつかれさまでした!箕面市青少年吹奏楽団の皆さんもカッコよかったです!
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今年は箕面分団のポンプ車操法の披露もありました。
たくさんの方が来てくださるほど、箕面市消防&救急も気合が入ります。
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そして、明日1月4日は市役所の仕事始めです。
2012年も、市役所一丸となって箕面のためにがんばっていきます。
箕面市職員一同を今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
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posted by 倉田哲郎 at 15:39 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年12月25日

今日が最後!巨大ツリー“みのお市民ツリー2011”

メリークリスマス!!!
箕面のクリスマスといえば、箕面商工会議所青年部による“みのお市民ツリー”!
一昨日から全高50メートルの巨大ツリーが、新御堂筋のつきあたりに燦然と輝いています。
・・・そしてクリスマスの今日が最終日。18時〜24時までです!
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(写真はすべて昨日の夜)

「拡げよう市民の輪、灯そう愛の火を」をテーマに、今年で16回目の全国でもズバ抜けた巨大ツリーは、初回から一貫して協力・協賛のみで箕面商工会議所青年部が運営している手づくりイベントです。
一昨年から新御堂筋のドンツキに場所を移して、たくさんの人たちの気持ちを暖かくしています。

毎年、箕面市外からもたくさんの方が訪れるので、かなりたくさんのブログで写真を載せてくれてます。
寒いなか交代で寝ずの番を続ける箕面商工会議所青年部の皆さんには、頭が下がるばかり。ツリーの近くに立ってる赤いジャンバーの人たちを見かけたら、その人たちです。・・・幸せな気持ちをありがとう!
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このツリーも今年は今日25日が最終日です!箕面市民の皆さんはもちろん、他市からもぜひ癒されにきてください。・・・場所は、梅田から新御堂筋を真っ直ぐ北上、千里中央こえてすぐ。点灯は18〜24時。
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ここだけの話ですが、箕面マーケットパークvisolaのCENTERパーキング(イオン側の駐車場)の屋上階とか、隠れた絶景スポットもいくつかありますよ!

・・・メリークリスマス!
posted by 倉田哲郎 at 09:28 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年12月22日

ネット選挙解禁論

僕自身、選挙(出る側)は3年前に一度しか経験したことはありません。でも、そのときに感じた矛盾は今でもよく覚えてます。それは「選挙にインターネットが使えない」こと。

・・・正確には、使えないわけではありません。

インターネット普及の初期の頃は、たしか「選挙期間に入ったらホームページ“閉鎖”」という扱いだった時代もあったように記憶しています。でも、僕が選挙に臨んだ3年前は「選挙期間に入ったら“更新”停止」がスタンダード(?)になっていたので(=今と同じ)、選挙の告示日前までに書いていた文章や掲載していた資料については、選挙期間中でもそのままインターネットで見ることができました。

ただ、それでも「更新」ができない。
つまり、選挙期間中にリアルタイムで情報を発信することができない。
せっかく目の前にあるツールが使えない。これは不自由極まりないストレスです。

「どこで演説会やるから来て」とか「とにかく投票に行って」とか、変化する選挙情勢に応じてたくさんの人に伝えたいことがある・・・立候補側の事情として、そんな即物的なニーズももちろんあります。
でも、そういう選挙ゴリゴリの情報だけでなく、立候補者にとっては(関係者もそうですが)、実は長い選挙戦であればあるほど、自ら発言を繰り返すなかで、また、有権者と接触し続けるなかで、気持ちや考えが少しずつ変化していったりすることもあるわけです。芯がブレたらダメですが、選挙期間中って、たくさんの人と逢うし、たくさんの話や声を聴くし、考えさせられることが多くて、実は立候補者が一番勉強になるのです。
その結果、選挙期間が始まった直後と、投票日直前では、強調したいポイントが変わっていたりもする。それは政治家としての成長でもあるし(たまにブレてるだけの人もいますが)、有権者とのインタラクティブな交流でもあります。でも、その変化をインターネットではリアルタイムに伝えることができない。

・・・立候補者にとっても、いろいろ伝えたいのに、伝えることができない。
・・・関係者もみんな「自粛」するので、中途半端な情報しか流れない。
・・・有権者にとっても、判断材料がほしいのに、最新の情報が載ってない。
「選挙」の根幹である“情報伝達”に有効なインターネットが、なぜ禁止なのか。時代錯誤もはなはだしい!

実際、当時の僕もそう強く感じましたし、大阪W選挙を目の当たりにした今もその気持ちは変わりません。
世間でもよく語られますし、インターネットの進化とともにその声は強くなる一方です。
フェアな論戦を保障するための公職選挙法が、情報を統制する。皮肉な話です。

でも、今のネット選挙解禁を求める声は、こうした「時代錯誤論」だけに止まってるようにも感じます。
3年前に選挙を経験してみて、「時代錯誤だからってだけで、ただネット選挙のみ解禁すればいい」っていう簡単な話でもないんだなーって思ったのもよく覚えています。

・・・というのは、(あくまで僕の理解の範囲ですが)公職選挙法は、立候補者どうしが「可能な限り同じ土俵で戦う」ことを志向しています。
例えば、公職選挙法は、選挙期間中に配ってよい「紙」の大きさや枚数を厳格に定めています。これは候補者が金にものをいわせて毎日チラシを全戸配布したり、4大新聞に全面広告を毎日載せちゃうような手法を防ぐためです。つまり、財力のある人とない人と、その格差があっても平等に戦えるように。

まあ、土俵やリングにあがるときに、双方、同じ装備が定められてて、好き勝手な凶器の持ち込みを禁止するのって、スポーツでは当たり前ですよね。柔道に木刀は持ち込まないし、ボクシングにナックルは禁止。陸上競技も水泳も、サッカーやテニスも同じ。
公職選挙法の思想は、そういうスポーツのルールにとてもよく似ています。候補者は、決められた手段(だけ)で戦いなさい・・・っていう。

例えば、今の仕組みのままでインターネットを解禁にしたら、理論的には無制限に情報を頒布できることになります(実際のアクセス数はともかく)。そうすると、今のチラシの数量規制が有名無実化します。無数の人がアクセスしますし、さらに、アクセスした人はプリントアウトするかもしれません。チラシだけの枚数やサイズを制限しても、その規制はなんの意味もなくなってしまう。
だから、ただインターネットだけ解禁にしたらOKなのではなくて、紙とか看板とか拡声器とかアナログな世界も含めて「情報頒布」をどこまで許容するか?ってルール全体を見渡さないと、たぶん制度上はネット選挙解禁の答ってでないのです。
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僕のなかでもカチッと答をつくれてないんですが、「可能な限り同じ土俵で戦う」ために、今の時代、何をOKにして、何を禁止したらいいか。それをどう一貫したルール(法令)に表現したらいいか。そこを考えないと議論が進まない。
もしかすると、個人の情報発信の自由度が増し、手軽になった現代においては、もはやインターネットも紙もなにもかも、すべて解禁で無制限にしてもいいのかもしれません。・・・でも、例えば、超メジャーサイトが強力に推したら通っちゃうとか、人気ブロガーは無条件で通っちゃうとか、そんな議論になるかもしれません。・・・まあ、それも一つの戦い方なのかも。財力にはインターネットのソーシャルメディアで対抗するとかいう戦いも、情報ツールが溢れた現代社会ならありかも、とか思ったりもします。
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そんな視点で「ネット選挙“だけ”解禁論」「時代錯誤論」じゃなくて、全体ルール化をどうするか?の議論がもっと進み、せっかくある情報ツールが候補者と有権者の距離を縮めていくことを期待します。

・・・まあ、来年夏の箕面の選挙には間に合わないとは思いますけど。
posted by 倉田哲郎 at 00:43 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年11月28日

11月27日の結果

大阪W選挙(大阪府知事・大阪市長)が終わりました。
なによりも基本的な部分で「投票率」の上昇がよかったです。
まずは意思表示をしなければ、なにもはじまりませんので。

27日の選挙結果について言えば、“ONE大阪”を掲げる大阪維新の会が大阪府知事・大阪市長ともに制したことを歓迎します。以前から大阪都構想に賛成の立場でいる自分としては、府・市が同じ方向に進む初めての一歩を嬉しく思います。
・・・大阪市議会の議席数が変動したわけではありませんので、まだまだヤマはいくつもあるとは思いますが、それでも、大阪都構想に歩みを進める小さな一歩なのは間違いありません。言葉だけでなく、少しずつでもいいので実際の変化がはじまることを期待します。

また、正直、今回の知事選は、あまりによく知っている人がいきなり出馬してしまったので、困ってしまった自分がいたのも事実です。特に、マスメディアの報道には個人的に当初から悩まされました。
知事候補擁立のための市町村長の(謎の)“署名”報道にはじまり、その後の選挙戦の最中も公職選挙法により情報発信が制約されるなか、ときどき一部の発言だけはマスメディアが切り取って報道する。まあ、今回の選挙で僕は脇役にすぎないので、どう書かれようと&どう思われようとかまわない(仕方ない)と割り切ってましたが、やっぱりストレスではありました。

ストレスの要因は、やはり自由に発信ができないこと・・・だと感じます。
選挙期間中、人は(僕も)いろんなことを考えるわけですが、ブログやTwitterを書くことも「(公職選挙法上の)文書図画の頒布」にあたるという現在の解釈を前提とすれば、まあ、ほとんど書けません。
実際問題としては、マスメディアの報道に対して、ブログやTwitterで何かちょっと書いたところで、それほど大きな発信になるとも思えませんが、それでも自分の言葉を制限されるのはとってもストレスです。

ただし、今回、インターネット上で大阪W選挙の話題が吹き荒れました。たぶん(現在の解釈を前提とするなら)公選法違反の疑いのあるものも多数あったんじゃないかと思います。でも、これらのほとんどは有権者「個人」による思い思いの呟きでした。
その取締りが事実上不可能であることは、まさに公職選挙法の規制自体が時代遅れであることを証明しているようなもの。公職選挙法の見直し(インターネット利用)は、過去に何度も検討され潰えてきてますが、そろそろ本当にやらなきゃいけないテーマだと、特に改めて強く感じました。(このことは、また別に書きたいと思ってます。)

・・・話は変わりますが、大阪W選挙の裏側で、密かにアツいバトルが繰り広げられていた「ゆるキャラグランプリ2011」。箕面をPRするがんばり屋さん“滝ノ道ゆずる”も参戦しており、大阪W選挙の投開票日と同じ27日(昨日)に結果が発表されました。
結果は、全国349キャラ中で、なんと“滝ノ道ゆずる”が“全国9位”にベスト10入りし、さらに“近畿1位”の栄冠に輝きました!
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すべては地道に応援を続けてくださった皆さんのおかげ。嬉しいです。心から感謝申し上げます。
ちなみに滝ノ道ゆずるのTwitterはコチラ。・・・今はちょうど紅葉も色づいてきた箕面の観光シーズン。ますます活躍すると思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!
posted by 倉田哲郎 at 14:05 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年10月27日

小野原に図書館ができるまで(5)最終回

前回の記事のとおり職員チーム獅子奮迅の検討結果「箕面市図書館8館構想(たたき台)」を公表したのが2011年3月。・・・もめました。
これ以降、半年間ほど、ほぼ毎月のタウンミーティング(市長ほっとミーティング)には、毎回必ず「図書館を増やすのはいいけれど、運営見直しには反対」と主張される複数の方々が来られてました。
図書館長の諮問機関「図書館協議会」からは同趣旨の意見書も出てきました。3月・4月に行われた図書館協議会は大もめ。さらに、市役所の担当部にもいろんな方が意見を言いに来られたみたいです。
それと、市議会議員にもいろんな方から少なからずアプローチがあったようです。2011年6月の市議会では、批判的・懐疑的な主張を繰り返す議員もいました(・・・といっても対案は示されないのですが)。

・・・でも、たたかれてなんぼ。だって「たたき台」ですから。

例えば、タウンミーティング(市長ほっとミーティング)で反対意見を発言していただくことは、「いや、そうじゃなくて、ちゃんと議論を始めるってことですよ。課題はこうでこうで・・・」と説明できる機会にもなりました。これは結果として、もともと図書館の見直しの動きをご存じない他の出席者の方々にも話を聞いていただき、反応をいただける貴重な機会でもありました。(タウンミーティングはテーマ制限なしなので、いろんな方が来られます。)
「もめる」というのは、互いに意見をぶつけあうということ。良いものを作り上げていくためには、馴れ合いの議論でなく、ガチンコ勝負もときに必要。その真剣勝負も「協働」といえるプロセスだと僕は思います。
ここでちゃんともめといた(?)のは、その後の検討作業にも役立ちましたし、そのなかから(次のステップに活かせる)たくさんの検討材料もいただけたので、僕はよかったと感じています。

さて、その頃の僕にとって(たぶん職員チームにとっても)「箕面市図書館8館構想(たたき台)」の最大の課題は、あくまで「仮説」に基づいた検討案で、そのまま実務レベルに適用できるのか?という点でした。
したがって、次の第2ステップ・・・すなわち「たたき台」レベルを脱して、実際に動かせるプランをつくっていく検討・検証作業がどうしても必要だったわけですが、これは教育委員会が真正面から受けとめてくれました。(図書館は教育委員会の所管です。)

・・・そして、この第2ステップで、ついに図書館にエンジンがかかりました。

教育委員会事務局に新設された「知の地域づくり担当」を中心に、改めて図書館の職員が実際に自分たちの仕事の洗い出しをし、業務の再構築に臨みました。
実際に動かせるプランができるならば、「箕面市図書館8館構想(たたき台)」と違う形になってもいいし、踏襲する部分があってもいいし、他市の事例などが取り入れられてもいい。「箕面市図書館8館構想(たたき台)」を参照しつつも、必要なのは、頭をリセットして改めてゼロからのプランを作ること。いずれにせよ、かなりハードな作業プロセスだったと思います。

新たな検討案は数ヶ月かけてようやくまとめられました。
まとまってきた案の説明を受けたときのこと。僕の「このプランで本当にいけますか?」という問いかけに対して、すかさず図書館の職員が「はい、いけます。」と力強く頷いたシーンは、今でも強く印象に残っています。・・・これなら大丈夫。そう確信して、一言「これでいきましょう」と応えることができました。

こうして2011年8月に練り上がったのが「箕面市・知の拠点づくりアクションプラン」
職員が実務レベルで検討を重ね、教育委員会で繰り返し議論いただきました。また、市議会からも他市の視察で得た参考事例などアドバイスもいただき、ようやく仕上がったプランです。
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小野原に図書館を増設し、書籍購入費も2倍に拡張し、利用者も簡素な手続で貸出・予約することができて、なおかつ、図書館全体の運営経費を年間4000万円圧縮する。新システムを導入しながら業務フローを大きく見直し、市直営を堅持しつつも運営のスリム化・大切なことへの重点化を果たす。
そんな「箕面市・知の拠点づくりアクションプラン」は、関係者の汗と知恵がつまったプランになりました。お時間があれば、僕の説明なんかより、ぜひ直接ご一読いただきたいと思います。

「箕面市・知の拠点づくりアクションプラン」は、8月22日の箕面市教育委員会議で正式決定されました。翌23日の箕面市政策決定会議を経て、市としての補正予算案の編成に着手し、ようやくこの9月の箕面市議会に提出することができました。
補正予算案の内容は、図書館全体の新たな環境整備費の第一弾(貸出システム・Blu-ray・無線LANなど)や小野原の図書館新設の費用です。そして、無事、10月11日の箕面市議会本会議にて議決をいただきました。この議決により、晴れて小野原の図書館新設を確定することができました。
・・・一部に「図書館の新設は評価するが、補正予算には反対」という、わけのわからない議員がいて、全会一致にならなかったのは残念でしたが、それでも、結果がちゃんと形になってよかったです。

もちろん、プランも予算も実行に移していく「これから」がむしろ大事。絵に描いたモチには終わらせません。
早速、小野原の施設プランの再検討を進めていますし、地域の方々との調整もギリギリまで続けています。また、図書館全体としても、「箕面市・知の拠点づくりアクションプラン」を来年4月から具体化していくための体制を整え、忙しく準備に入っています。

来年4月からは、全図書館で貸出・返却や予約がより簡単・便利になります。インターネットユーザにはこんなツールも開発されたりしているので、組み合わせたら便利さ倍増かも。
そして、平成25年5月、小野原西には図書館を併設した「多文化交流センター」がオープンします。・・・利用されてこその図書館。ぜひとも全市域で積極的にご活用ください。

以上が現在までの経過です。「小野原に図書館ができるまで」を5回にわたり長々と書いてきました。最後までおつきあいいただき読んでくださった方には心から感謝です。
・・・が、せっかくなので最後に番外編でちょっとだけ僕の小さな夢を。
(まだ「夢」であって公約とかじゃないです(笑)。)

今回のプランが具現化するのは、箕面市内の図書館全館が効率的・有機的に稼動する、いわば「図書館インフラ」です。これは、市民の財産である「蔵書」を箕面市全域で管理し、予約やニーズに応じて配本しあうサービスインフラの一種です。そして、この仕組みに支えられて、前線で司書(職員)やボランティアの方々がコミュニケーションしながら活躍し、また、子どもの居場所、高齢者の居場所としても地域の図書館が活用されていくものです。

せっかく整備し、これからも維持し続ける仕組みですから、いかにたくさんの人に使ってもらえるかが大事。それこそ税を投入する意義です。
そして、図書館の利活用方法は、利用者によって違ってていいと僕は思います。・・・というより、ライフスタイルによって違うのは当然。

ここからが僕の小さな「夢」ですが、今回作り上げるサービスインフラ(蔵書量・配本システム)があれば、もう少しの工夫と現実的なコストで、無人のサービスポイントを拡張していくことも可能なんじゃないかなと思うのです。
箕面市には、市外に通勤する人口が多く、(休日を除き)図書館の開館時間には箕面市にいない方々がたくさんいます。そんな市民にとっても、例えば、鉄道延伸後のvisolaなど、いくつかのサービスポイントで、出勤時やインターネットから予約して、仕事の帰りがけに本の受取・返却ができるような仕組み。そんなものがあってもいいんじゃないかなぁと。
まあ、コストもシステムもなーんにも検討していない、まだ小さな夢ですが、たぶんこのくらいのことは世の中のどこかにはすでにありそうな気がしますし、今回の図書館運営の見直しがうまく進んでいったら、またいつか考えてみたい世界だったりするのです。(本屋さんには怒られるかもしれませんが。)

・・・市民の財産を、より多くの市民が、公平かつ最大限に活用していけますように。
posted by 倉田哲郎 at 21:58 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年10月18日

ご報告

本日、箕面市議会の閉会挨拶の場をお借りして、来夏以降も続投すべくチャレンジすることを表明し、決意をご報告させていただきました。
少し早めの表明ではありますが、気持ちが揺らいだり変わったりすることは“ありえない”ですし、新年度の予算編成作業にちゃんと入っていく必要があるため、早々のご報告です。

最近、自分が昔に書いたブログ、立候補前の頃からのブログ(このブログの2008年頃の記事)を何気なく読み返す時間がありました。少し懐かしみながらも、自分のなかで軸がブレてないなぁ(ほとんど変わってないなぁ)というのを再確認する機会にもなりました。
今の任期の満了まではまだ10ヶ月あります。この期間も、スタンス変わらず完全燃焼でがんばりますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!
posted by 倉田哲郎 at 23:50 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年10月12日

小野原に図書館ができるまで(4)

前回までの経過のとおり、小野原の公共施設に端を発したテーマの焦点は「図書館全体の運営の見直し」へと移行していきました。これまで手をつけることができていなかった箕面市全体の図書館運営の見直しが可能なのか?果たしてどれだけの効果が捻出できるのか?・・・これらがポイントです。
そして、10年以上にわたり図書館運営の見直しを阻んできた要因は「(1)図書館に手をつけると痛い目にあいそう」「(2)図書館業務のブラックボックス化」の2点。

(1)の解決はシンプルです。僕が覚悟を決めて腹をくくって、ブレないこと。
したがって、ここからは(2)が主戦場。この先は本当に職員“大活躍”の領域でした。

どんな議論をするにせよ、口でああだこうだ論評してるだけでは前に進みません。現実を前に進めるためには、なにか具体的な“たたき台”や“モデル”を提示しなければ始まらない。
小野原の公共施設が「ヤマにあがった」2010年10月。改めて、僕は何人かの職員と一緒に全図書館をウロウロ歩きまわったうえで「こうしたらいいんじゃないの?」という仮説を立てて、ひとまず職員チームに“たたき台”をつくるよう検討指示をしました。

発想のスタートは、箕面市の図書館のいくつかは比較的“小ぶり”であるということ。例えば、都心部の「中央図書館」と呼ばれるような大きな施設の運営と、同じ運営(業務の分担や人員配置)を、仮に規模の大小にかかわらずやっているとしたら、小さい図書館であればあるほど非効率になる(=業務は少なくても人員を配置しなければならないから)のは当然。・・・箕面市の図書館運営が過去にほとんど見直されたことがないことを考えると、このあたりは怪しいんじゃないか?というのが一つの仮説。
また、同様の発想からくるのですが、箕面市の特徴である「図書館の数の多さ」を考えると、「どこでやってもいい仕事をそれぞれバラバラにこなしてないか?」「集約化できるものがあるのではないか?」というのも一つの仮説。

ざっくり言えば、箕面市の図書館は「それぞれ独立・完結してて、バラバラに動いているんじゃないか?」「全体で一つの図書館として、互いに仕事を融通しあいながら動いた方が効率的・効果的なのでは?」という仮説を立てて、職員チームは検討に入りました。

ここからの職員チームは本当に獅子奮迅でした。
一部は図書館の職員も参加してましたが、大半は図書館経験のない職員が多かったので、まずは図書館業務の解明からはじめなきゃいけません。なかには、休日にストップウォッチを持って図書館を見に行き、丸一日、カウンターや人の動きを計測しながら業務量を紐解いていったりしてくれた職員も。
・・・こうした動きには、過去の箕面市の事務改善活動の経験が活きています。例えば、箕面市では過去にコクヨビジネスサービス(株)の協力を得て、分単位で業務を計測・解析して再構築する見直し作業もしたことがあるのですが、そうした積み上げ手法などの経験が、今回の図書館運営の見直しの随所に活かされました。

それと、「図書館運営の見直し」は、決して削減だけの話ではありません。
今の時代にそぐわない非効率な部分を改め、そこから捻出されるリソースを強化すべき部分に投入する。これこそ「見直し」です。・・・その一つが(できれば)図書館の新設でもあるわけですが、他にももっともっとあります。
例えば、職員チームの検討作業のなかででてきた話。箕面市の図書館全体の予算(3.9億円)を見渡してみると、その約70%(2.7億円)が人件費なのに対して、実は、書籍の購入に充てられている費用は7%余り(0.3億円)に過ぎないのです。
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図書館の議論をすると必ず「人(司書)」が大切という声があがります。それを否定する気はありませんが、図書館である以上、それよりなによりまずは「本」だと(僕も)思います。
業務の効率化によって財源が捻出されるなら、むしろ今は絞られている「本」に財源を投入すべきでは?・・・職員チームの検討作業からは「毎年の書籍購入費を2倍に」という提案が出てきました。この他にも、「インターネット接続環境の整備」として「公衆無線LANの整備」「iPad・ネットブックなどの館内貸出」といった項目もあがってきました。
もちろん逼迫する箕面市財政に貢献してもらうことは必要ですが、すべての削減努力を図書館から召し上げるのは本意ではありません。まさしく今の時代にあった「図書館運営の見直し」を進めてくれた職員チームでした。

その検討結果が「箕面市図書館8館構想(たたき台)」
まとまったのは2011年3月のことでした。
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ちなみに、検討を開始した2010年10月から、ひとまずの検討結果「箕面市図書館8館構想(たたき台)」がまとまる2011年3月までの間。この期間は・・・なんというか、正直、歯がゆかったです。

例えば、この検討結果(8館構想)がまとまる前の2010年12月の箕面市議会(文教常任委員会)。
単に「小野原が図書館を求めてるんだから図書館を増やせ」という安直な主張を繰り返す(一部の)議員がいましたが、ある程度の見通しをつかめない状態では無責任なことは言えないので、こちらとしては「“今のままの図書館運営を前提にするなら”増設は不可能」「悩んでます」くらいの答えが限界。
そうすると、(当たり前ですけど)なんか後ろ向きな姿勢に受け取られて、余計に「市長はわかってない」とかなるわけです。・・・いや、わかってないのはあんたの方だ。議員なんだから、「今のままじゃ無理」=「今のままじゃなければ可能性がある」って言葉のウラくらい読み取れよ!・・・などと口にできるわけもなく。
前回・前々回も書いてきたとおり、かなりの覚悟&決意で実現可能性を探ってたわけですから、なおさら歯がゆくフラストレーション高かったです。・・・「今に見てろよ」って感じ。

その一方で、検討結果(8館構想)がまとまる前の時期でも、起こせるアクションは起こしていました。
例えば、検討作業のなかでは、業務を大幅に効率化するために欠かせないものとして、かなり早い段階から「ICタグの導入」が必須だとの認識に至っていました(図書館の本に貼ってある「バーコード」に替わる、新しい管理システムだと思っていただければ結構です。)。・・・実は、「ICタグの導入」が検討されたのは今回が初めてでなく、かなり昔から何度か議論されたことがありました。したがって、今回の図書館の見直しがどんな結末になろうとも「導入してムダになることはない」というのはわかっていました。
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そんな背景もあり、たまたま国の交付金(総務省「住民生活に光をそそぐ交付金」)の申請チャンスがあったので、逃さないよう手をあげたのが2010年12月末。まだ職員チームの検討作業の最中のことでした。
「検討作業」というのは、単に書類をまとめる作業ではなく、市役所内の多数の職員が参加した(巻き込まれた?)議論そのものだったので、途中でもアンテナはってましたし、そんなアクションができたのでした。・・・なお、この交付金、結果として予想以上の額が交付されたので、非常にありがたかったです。

さて、職員チームによる「箕面市図書館8館構想(たたき台)」が2011年3月にまとまったわけですが、相変わらず「図書館に手をつけると痛い目にあいそう」というタブー意識は強く、この時点でも担当部が「こんな大胆な見直し案を公表して大丈夫だろうか?」と迷うシーンなどもありました。
こんなときは僕の役割。・・・「たぶんもめるでしょうけど、気にせずどんどんもめてください。」「メリットも大きいプラン。理解してくれる人は絶対にいる。」と呪文のように繰り返して、公表と議論を促していきました。

そうしたら・・・やっぱりもめました。

長いので続く・・・狼少年のようですが次こそホントに最終回!)
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2011年10月05日

中学校の運動会写真集2011

こないだの週末は、箕面市立の7つの中学校で一斉に運動会。
小学校の運動会に引き続いて、すばらしい気候のもと最高のコンディションでした。

無謀にも50メートル走でて中学生に負けました・・・。
一緒に走ったPTAさんともども中学生に完敗でした。さすが中3。
子どもたちはもちろん、学校・地域・保護者の皆さん、おつかれさまでした!

せっかく撮ったので運動会写真集です。
箕面の子どもたち、元気です!
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ところで、今年4月に開校した小中一貫校「彩都の丘学園」でのワンシーン(↓)。
1・2年生を引率してるのは、先生じゃなくて9年生(中学3年生)です!
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2011年09月27日

小野原に図書館ができるまで(3)

前回までの「小野原の図書館をどうしよう???」という話はさておき、まったく別の経過として、図書館については、かねてから幾度となく行財政改革からの課題が指摘され続けてきました。

遡れば、すでに12年前(1999年10月)の「箕面市・行政改革推進5カ年計画」のなかで、図書館に対して、「効率的な業務運営への見直しにより人件費の削減を図る」ことを目標に「管理運営について民間委託を検討する」との指摘がされています。
箕面市で初めて「行政改革」というキーワードが語られたのが1995年頃(行政改革推進本部の設置)なので、この1999年というのは箕面市の行政改革の歴史(?)のなかでは、かなり初期の頃。それ以降、数年毎に重ねられてきた行政改革プログラムの類には、必ずと言っていいほど「図書館」が課題として指摘され続けました。
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かれこれ10年以上にわたり、図書館は行財政改革において課題視され続けてきてるわけです・・・が、その一方で、一覧してわかるとおり、多少の手法の違いこそあれ、その内容はほとんど変わっていません。
・・・すなわち、「課題視され続けてきたけど、まったく解決もされてこなかった」ということ。

10年以上も解決されてこなかった、その原因はなにか?
僕は主に2つの要因があったと感じています。

1つ目の要因は、図書館が、いわば閉じた組織、特殊な仕事であり、業務の全体像〜細部まで、外からはわかりにくく、本当にどこをどうしたらいいのかを分析しづらいこと。・・・これはどんな業務でもあることなのですが、なかでも図書館には専門職が多く、人材の流動性が少ないため、特に顕著。
他の市役所業務の多くは、人事異動などで経験してる職員も多いため、「こうすればもうちょっと工夫できるのでは」という知恵がそこそこ出てくるし、だいたい見当もつく。そして、他の業務とも比較して考えやすい(ここではこんな工夫してるから、あそこの課でも同じようなことができるんじゃないか?・・・みたいな)。
ところが、専門職が多く、そのほとんどが就職以来ずっと図書館しか経験したことがない「図書館」は事情が違う。限られた職員しか実務を知らないので、外部の誰も「こうすれば工夫できる」と確信をもてない。・・・したがって、なにかのきっかけで、実際に図書館のなかで仕事をしている職員がホンキにならなければ、課題解決への道が見えない。

一般的な組織の課題としてよく語られる「業務のブラックボックス化」というのは、大なり小なりどんな組織でもあるものです。・・・が、箕面市では図書館という巨大な領域がまるごとブラックボックス化してしまっていたこと。このため、どこからどう手をつけていいものか、外からは非常にわかりづらいこと。これが、図書館の課題解決がされてこなかった要因の一つと感じます。

もう1つの要因は、図書館が非常に市民の関心の高い施設であり、なにか見直しを考えようとすると、すぐに"大きな"反対の声があがるため、そもそも見直しがタブー視されてきたこと。
例えば、図書館の課題を指摘した行革へのパブリックコメント(意見募集)では、必ず多数の反対意見が提出されます。それ自体は、どんな分野でもあることなのですが、(あえて強く書きますが)その動きが過剰すぎる印象を受けます。
僕が市長に就任させていただいてからの行革(緊急プラン)のときも目にしましたが、「反対意見を送りましょう!」みたいな扇動的で大きなポスターが、図書館の入口にデカデカと貼られたりもしてました。・・・図書館を利用される方はいろいろなわけですが、その多くの人が誤解するような表現で。
たぶん10年以上前から、大なり小なりこうしたことが繰り返されてきたのだろうと思います。まだ何も決まっておらず、これから知恵を絞ろうとしている段階なのに、あたかも「すでに誤った方向に進んでいる」と決めつけ誤解させるような宣伝行為。・・・これに、政治と行政は萎縮します。票をもらわなきゃいけない政治は特に。(まあ、そういう勇気のない政治が悪いのですが。)
もちろん反対意見はあって当然だし、むしろ議論を熟成させるためにはウェルカムです。でも、こうした「検討そのものを封殺するような雰囲気」や、「見直し検討の"着手"そのものに反対」という、冷静さを欠いた議論では、この時代、良い答えはでないと僕は思います。

なお、そうした図書館の行革反対の動きをされてきた方々にもいろんな立場の人がいるのですが、その一部には、これまで図書館に携わってきてくださったボランティアの方なども(たぶん)おられます。
図書館には多くのボランティアの市民の方がかかわってくださっています。たくさんの図書館がある箕面の場合、特にその意義(=地域に根ざした図書館)は大きい。まさしく、そうした方々の支えがなくては箕面市の図書館の効用は最大化されません。
でも、そうした方々が「図書館を大事にしたい」「図書館を守りたい」というひたむきな想いのみでしてきた反対行動が、内部業務を見直す(工夫する)動きすら抑圧してしまい、図書館業務の多くを古い古い手作業の世界に氷づけにしてきてしまった側面があるのも現実だと感じます。
それは、その方々が悪いのではなく、勇気を出さずに正面からの議論を避けてきた政治や、守られ甘やかされるまま工夫なく甘んじてきた職員の責任だと僕は思っています。・・・実際、僕がここに切り込もうと言い出したとき、「市長の選挙に悪影響があるのでは?大丈夫ですか?」と心配の声をかけてくれた職員もいたくらいでしたから。

正面からの議論を避け続けることは、結果として、図書館が時代に取り残されていくことや、また、時代によっては持続不能となっていく可能性を惹起することになります。反対運動を受け止めず、ただ当たり障りなく収めるというのは、僕は、本当の意味では図書館を大切にしてくださる方々に対してむしろ失礼だし、無責任じゃないかとも思ってます。
少し長くなりましたが、こうした過剰な行革反対の雰囲気に起因して、過去の行政内部では、図書館の見直しを検討すること自体がタブーのような状況になってしまっていたのも現実。これが要因の二つ目だと感じます。

・・・あくまで政治・行政の内側から見るとですが、大雑把に言えば、まさに職員も心配してくれたくらいに「手をつけると痛い目にあいそう」「中身の見えないブラックボックス」・・・そんな風に映っていたのが箕面市の「図書館運営の見直し」というテーマだったのでした。
あまりこの分野に関わっていない市民の方々にとっては、たぶん「ふーん」って感じだろうと思うのですが・・・。

そんな背景を経て、話は2010年10月頃に戻ります。

「(小野原だけの話ではなく)図書館全体の運営を見直すことで、トータルのコストバランスをとっていくことができないか?」・・・僕にとって、それが打開可能性を模索できる唯一の道として定まりました。
「市長の選挙に悪影響があるのでは?大丈夫ですか?」と心配されても、僕の場合、これがダメなら、もっとしんどい話(別の地域の図書館をつぶすとか)をしなきゃならない状況なわけです。だから、いわば"捨て身"。・・・今こそ、12年以上にわたる箕面の行政改革の黒歴史(?)にピリオドを打つべしと腹を括りました。

これまで手をつけてこれなかった「図書館運営の見直し」。これによって、箕面市全体でどれだけの効果が捻出できるのか?・・・スタートは小野原エリアの問題でしたが、前の記事に書いたとおり箕面市全体のバランスの問題であると気づいた今は、ここが勝負ポイント。
そして、この「図書館運営の見直し」の副次的な効果として、小野原に図書館をつくれるかどうかが左右される。

小野原の公共施設が「ヤマにあがった」2010年10月頃
それは、僕がそんな覚悟を決めたタイミングでもあったのでした。

長くて完結しませんでした(汗)・・・次回こそ最終回
posted by 倉田哲郎 at 16:04 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年09月25日

小学校の運動会写真集2011

先週はとどろみの森学園の運動会。そしてこの週末は、箕面市内たくさんの小学校で運動会でした。
今朝(日曜日)は少し雨が降ったので、学校の先生たちは早朝からグラウンドの整備に大忙しだったみたいですが(おつかれさまです!)、運動会そのものは2日とも晴天で最高のコンディション。

一部の学校で、PTA・地域の方々の競技に一緒に参加させていただいたんですが、特に、豊川北小学校の「追いかけ玉入れ」はくやしかった・・・。相手チームの鬼のフェイントがホンキだったため完敗。

今年もまたそれぞれに濃密な思い出になるシーンがたくさん出現したことと思います。
子どもたちはもちろんのこと、学校・地域・保護者の皆さん、本当におつかれさまでした!

今回は取り急ぎの運動会写真集。
元気な箕面の子どもたちに笑顔を!
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・・・番外編。
北小学校の校長先生と一緒に。
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posted by 倉田哲郎 at 17:19 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年09月17日

滝ノ道ゆずる参戦!(ゆるキャラグランプリ2011)

・・・図書館の話の途中ですが。

今年もやってきました「ゆるキャラグランプリ2011」!!!
箕面をPRするがんばり屋さん“滝ノ道ゆずる”が今年も参戦しました。

全国のゆるキャラグランプリを決める人気投票。
昨年は、新人(?)ながら5843票を獲得し、全国170キャラ中14位という大健闘でした。
滝ノ道ゆずるファンの皆さん、また、箕面ファンの皆さん、今年もぜひ応援をお願いします。

投票はこちら(↓)です。

ゆるキャラグランプリ2011 - 滝ノ道ゆずる
http://yurugp.jp/yuruchar.php?id=91
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携帯は、こちらのQRコード(↑)から滝ノ道ゆずるの投票ページへダイレクトにどうぞ。
投票期間は11月26日(土)まで。1日1票(1キャラ)投票できます。
(「ユーザ登録」を求められますがメールアドレスだけです。)

滝ノ道ゆずるに、どうか清き一票(?)をよろしくお願い申し上げます!
posted by 倉田哲郎 at 09:44 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年09月13日

小野原に図書館ができるまで(2)

小野原の公共施設計画が身動き取れなくなったのが2010年10月頃の話。
うーん、答えがでない・・・こんなとき、けっこう僕は立ち止まって考えます。いろんな立場の意見はあるけれど、それらを一旦全部忘れて、「そもそもなんだっけ?」「どうあるべきなんだっけ?」と。

「図書館がほしい」という要望・・・なぜこれが出てくるかといえば、まあ、乱暴に言えば「近くにあったら便利だから」。そう言ってしまえば、(傍から見れば)とっても利己的にうつる話なわけですが、だったらそれをスッパリ断ることに対して、なぜ僕のなかに違和感があるのか。
スッパリ断る気分にならないのは、今の地域からの声が強いからか?昔から望む声があるからか?・・・いやいや、それらを頭から追いやったとしても僕のなかには違和感が残る。

・・・というわけで、立ち止まって改めて考えてみると、答えは地図にありました。
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地図を眺めたら一目瞭然。
箕面は市域の南側のに東西に長細く市街地が広がってますが、6つある図書館の配置は明らかに西に偏っていて、東には1つだけ。これは「あるべき姿」ではない。程度問題ならともかく、明らかすぎるくらい偏りのある現実がある限り、税を預かり公平性を根幹とする行政にとって、課題であり続けることは間違いない。

もちろん、歴史的に市街化の早かったエリアにサービスが充足していて、後から市街化してきたエリアにはサービスが追いつかない・・・そういう差異があることは致し方ないです。ゆっくりでも解決に向かうならば、それも一つの道ですが、この件は解決に向かうとは考えにくい。
また、箕面市に1つしかない(1つで十分な、または、1つしか作れない)施設なら、住む場所によって地理的に不公平が出ることも致し方ないです。でも、6つもあるのに地域バランスを逸しているのはやはりおかしい・・・というより「不公平だ」と言われて行政に返す言葉はない。

・・・とするならば、誰かがどこかのタイミングでこの不均衡を是正するしかない。それは、市長や議会にしかできない役割だと思えます。

そして、この不均衡の是正には2つの道があります。
「空白エリアに図書館を増やす」「過密エリアの図書館を減らす」か。

後者については、たぶん「いくら不均衡だからって、せっかくあるものをなくすってのは暴論だ」という声もあるかと思います。でも、税金は平等に払ってるのに、それが遠いところの図書館の充実に使われる・・・納税者にその不公平感の現実があることを考えれば、僕は決して暴論でもなんでもないと感じます。フェアであろうと思えば。
だから、僕が小野原に「図書館をつくれません」という結論をもっていくときは、同時に「(別の地域の)図書館を減らすこと」も方針化して表明しよう・・・(とっても悲壮感漂う役割ですが)僕はその覚悟でいました。

・・・というわけで、選択肢は2つに定まります。

(1)小野原に図書館をつくる。
(2)小野原に図書館をつくらず、他の地域の図書館を減らす。


「財政に余裕がないから図書館をつくれない」というのが2010年10月頃の結論だったわけです。とすれば、答えは(2)しかなくなるわけですが・・・はたして本当にそうなのか?
当初は「小野原の公共施設をどうするか?」の問題として始まった話ですが、上記のとおり、本質的な問題は箕面市全体のバランスの話。ならば小野原だけで考えて軽々に結論を出していいというものではありません。

ここまで思い至った僕の頭の中には、実に10年以上前から繰り返されてきた箕面の行政改革の経過のことがありました。

長いので次回に続く・・・たぶん次で完結?)
posted by 倉田哲郎 at 13:20 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年09月08日

小野原に図書館ができるまで(1)

9月議会(箕面市議会定例会)が始まりました。
9月の議会は、前年度「決算」の審査も加わるため、普段の定例市議会(1ヶ月くらい)より長い10月下旬までになります。もちろん決算だけじゃなく、防災対策予算とかいろいろと議案を提出してるんですが、そのなかに、小野原エリアに図書館を新設するための予算があります。
今回のこの予算案の提出は、小野原エリアに図書館を新設することを、初めて正式に提案するアクションであり、予算が可決されればすなわち小野原に図書館ができることを意味します。

世の中全体の流れからすれば小さな街の小さな出来事かもしれませんが、僕の仕事的には、ここまでくるのは、なんというか・・・ドラマチック(?)な展開でした。記録を兼ねて書きとどめておきます。
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さて、もともと小野原・・・というよりも正確には「国道171号線より南側で、新御堂筋より東側」のエリア、つまり「箕面市の地図の右下くらい」のエリアは、学校・コミュニティセンターを除くと公共施設の空白地域でした。このため、小野原エリアでは、以前から公共施設がほしいという声がありました。中でも特に「図書館機能」が。
これは市長に就任させていただくよりも遥か昔、僕がまだ箕面市役所の職員として働いていた2003年頃にはすでに聞こえていたのを記憶しています。そして、当時、行政改革も担当していた僕の正直な印象は「図書館を増やすなんて狂気の沙汰」という感じでした。

なぜなら箕面市にはすでに6つの図書館があります。人口13万人規模で6館あるというのは一般的な市町村からすれば明らかに突出。例えば、お隣の池田市(10万人)で2館。摂津市(8万人)も2館。人口が2倍の茨木市(27万人)でも5館。人口が3倍の豊中市・吹田市・高槻市でもそれぞれ9館・6館・5館。
人口を図書館の数で割ってみると(1館あたりの人口)、北摂では「約4万人(摂津市)〜約7万人(高槻市)で1館」というのが標準的ですが、箕面市はその半分以下の「約2万人で1館」という計算になります。これは極めて特異。なお、2005年に箕面市が監査法人トーマツに委託した財政分析でも、そのことが指摘されています。

どこに住んでも近くに図書館がある・・・たしかにこれは「箕面市のウリ」であることに間違いありません。でも、それを支える財政は火の車、数字は非情なものです。2003年当時ですら財政見通しの厳しさは明白でしたし、その後、実際に2008年にかけて箕面市の財政状況は悪化の一途をたどっていきました。

一方で、2006年12月には、小野原周辺の自治会や自治連合会による「小野原のまちづくりを考える協議会」から提言書が出されており、そこでは地域に必要な公共施設として「未来型図書館」(蔵書を極力少なくし新刊書や雑誌等を中心とした構成/一般図書などはパソコン等で予約・取り寄せ・貸し出し)という姿が示されています。

こうした背景を経ながら、2010年頃に小野原西エリアの市街地整備が完了し、まちびらきとなりました。以来、多くの皆さんが目にされているとおり、小野原エリアは急成長を続けています。
そして、もともと小野原西の土地区画整理事業のなかでは「公共施設用地」を捻出することが予定されていました。それが今の「ほっともっと」「ミルフィーユ」の裏側あたりにある空間(↓赤い矢印)です。
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航空写真の左端に見えてるのが千里国際学園・・・だいたい位置関係わかりますか?
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そう、僕が市長に就任させていただいた2008年後半というのは、もうすぐ小野原西のまちびらき時期で、いよいよ長年の懸案だった「公共施設を本当にどうするのか?」について答えを出さなきゃいけないというタイミングだったのでした。
もとより楽な財政状況じゃありません・・・というより箕面市始まって以来初めて決算で経常赤字に転落したという、いわばズタズタだった2008年頃です。そんななかで財源の捻出から考えなきゃならない。そもそもやれるかどうかすらわからない。そんなスタートでした。

着目したのは、課題となってる施設は小野原だけではないということ。箕面市内の複数施設の課題整理、土地の売却、施設整備に充てられる国の補助金などをトータルで考えて、全体として箕面市の財政負担を増やさずに答えを求めようと考えました。そうやって悩んだ末にまとめあげたのが「施設再編プロジェクト(たたき台)」(2010年9月)でした。
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これは、新設が必要な施設、老朽化などで更新が必要な施設など、いくつかの施設機能の整理・統合をしながら、空いた土地を売却して、国の補助金とあわせて財源を捻出することで、市として新たな持ち出しなく施設整備を進めていくというプラン・・・いわばパズルのように。
公共施設の空白エリアだった小野原にも、西部・東部両方に施設を整備する目途(=財源)をつけることができたのは、このプランをまとめることができたからでした。

ただし、ここで市として小野原(西)に提案したのは「多文化交流センター」であり、図書館ではありません。図書機能としては、施設の一角に小さな「図書コーナー」を置くというものでした。

・・・というのは、図書館はとっても運営コストのかかる施設なのです。今は6館で約3.9億円の運営経費が毎年かかっています。
「施設再編プロジェクト」で建設コスト(初期費用)まではなんとか捻出したものの、箕面市の財政構造の特性上「運営経費」のように毎年かかるコストの増は致命的というのが現実。提案した「図書コーナー」はコンパクトながらも前述の「小野原のまちづくりを考える協議会」の提言書(2006年12月)を踏まえたものであり、市としては精一杯というのが本音のところでした。

ところが、小野原の地域説明会で、この案は大反対にあいます。図書館を望む意見が大勢を占めたためです。それほど、地域として想いが強かったということ。
それでも担当職員は市の事情を説明し続けました。・・・が、ご理解を得ることはできず、この件はいわば「ヤマにあがった」状態になりました。それが2010年10月頃のこと。

僕は、そこまで地域の想いが切実ならば、その想いに誠実でありたいと思いました。
その一方で、小野原だけでなく全市民からお預かりした税金ですから、不用意な税支出で財政バランスを崩すことも全市民に対して不誠実なこと。それも絶対にしたくないのが僕のスタンスです。
・・・この両者を解決できる唯一の道、その可能性は少しは頭にあったのですが、改めてそれを徹底的に探ろうと考えました。同時に、それでも無理ならハッキリ「図書館は無理です」と言う覚悟でもありました。

長いので次回に続く
posted by 倉田哲郎 at 16:10 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年08月24日

富士宮市と災害時の相互応援協定へ

久しぶりのブログです!・・・って次からは書き出さなくてすむようにします。
サボってる間に「なんで更新ないの?」って声かけてくださった方、ありがとうございます。読んでくれてる人いるんだ〜ってとても感謝です。誕生日も迎えてしまい、心機一転「37歳の日誌」としてブログ復活。

さて、今は新幹線のなか。静岡県富士宮市に向かっています。
目的は、富士宮市との間で災害時の相互応援協定を結ぶこと。

3月11日の東日本大震災。箕面市はもちろんのこと、震災直後の激動期から現在に至るまで、全国の自治体がいろんなスタイルで支援を続けています。その過程で感じたこと。それは、本当にイザというときは日常的に培われた「絆」や「縁」が力を発揮するということ。
震災直後、自治体間で大規模な避難者の受入れが行われたケースのいくつかが、日頃からつきあいのある市長や県知事間の電話要請によって成立したという事実。政府の担当官が、個人的に面識のある市長へ「お願いの電話」をして、救援物資やガソリンの緊急輸送が実現したという現実。・・・こうした話を聞くことは少なくありません。遠い東北の話ではなく、関西でも多々耳にする話です。
これらは“美談”である一方、震災直後に政府がシステマティックに機能できなかった不甲斐なさ・情けなさも感じてしまい、正直、複雑な心境です。でも厳然とした現実。

ひるがえって箕面市のことを考えると、箕面市は競艇事業を実施している市町村間での薄く広い災害応援協定はあるものの、近隣市を除いて、特定の市町村との「縁」というのは実はあまりありません。
そこで、新たに「絆」を築くべく、災害時の相互応援協定の締結を模索し始めたのが5月頃でした。

なんで富士宮なの?って思うと思います。箕面と同じく名瀑(白糸の滝)があるから?・・・いえいえ(笑)。まあ、それも今後は「絆」を深める要素になっていくかもしれませんが。

災害時の相互応援を考えるとき、僕のなかにはいくつかの条件がありました。

(1)中遠距離であること : 同じ大災害を被らない程度に離れてなければ意味ないです。
(2)応援に行ける距離であること : 遠すぎてもお互い応援に行けないので。
(3)同じくらいの規模であること : 規模が違うとどっちかが助けてもらうばかりになっちゃう。
(4)同じような災害特性の地域であること : 災害対策も訓練も相互に役に立ちます。

支援にはいろいろなカタチがあるので、絶対的な条件ってわけではないんですが、箕面市が最初に結ぶ相互応援協定になる以上、有意義なものにしようとすれば、僕はこれらの条件を揃えたいと思っていました。

目安の一つにしたのは「緊急消防援助隊」の活動範囲でした。
大きな災害が発生したときに全国規模で編成される「緊急消防援助隊」というのがあります。今回の東日本大震災では箕面市消防本部が16名の隊員を車両とともに派遣しましたが、まさにコレです。箕面市消防本部から派遣された16名+消防車・救急車は、大阪府内の全消防本部で構成する「大阪隊」の一員として被災地に赴きました。
この「緊急消防援助隊」には、もともと想定している活動範囲があり、大阪隊の西端は広島・島根と四国全県、東端は石川・岐阜・静岡です。(つまり、今回の東北はまさしく大阪隊にとって“想定外”の大変な行程だったわけですが。)

条件の(1)と(2)、つまり「応援に行けるけど、かなり遠いところ」として着目したのが活動範囲の両端。なかでも注目したのは静岡。
僕の出身地だからよく知ってるというのも否定はしませんが、そんなこと以上に静岡は全国的に有名な防災先進地。実際、僕自身も「30年以内に東海沖地震が来る」と言われ続けながら、防災訓練を繰り返して育ち、刷り込まれたクセや危機感は今でも抜けません。
そんな静岡の防災施策を日頃から取り入れて参考にしたいというシタゴコロ(?)も湧き、静岡県内の市町村を重点的に調べはじめました。

気になったのは海。海の多い静岡では、防災対策の多くが津波を意識したものになっており、この点、海のない箕面市にはあまり参考になりにくいのです。そこで、海をもたない市町村(少ないです)に絞って調べていったところ、職員が「これですよ!これ!」と見つけてくれたのが富士宮市でした。
富士宮市は人口13.2万人で、箕面市(13万人)とほぼ同じ。市街地の背後に山(←富士山ですが)を抱え、災害特性も箕面と類似。条件にドンピシャです。

・・・さて、そんなわけで富士宮市を(箕面の都合で勝手に)ターゲットにしたものの、どうやってアプローチしたものかちょっと悩んだのですが、悩んでてもはじまらないので、富士宮の須藤秀忠市長さんにいきなり手紙を送ってしまいました。面識もありませんでしたので、正直、不安だったんですが(笑)、すぐに須藤市長から電話と手紙で前向きな反応をいただき、事務レベルでの協議をスタート。
また、これこそ偶然の僥倖ですが、僕が5月末に岩手県(被災地)に行ったときに(←この頃、すでに富士宮市がターゲットに入ってました)、現地で富士宮市の市議会議員(望月芳将さん )と出くわしたんですが、そのお力添えもいただきました。

いきなりと偶然がうまく重なったアプローチでした。そんな過程を経て、無事、今日に至りました。
もうすぐ富士宮市に着きます。唐突な手紙の申し出を快く受け止めてくださった須藤秀忠市長にお会いするのが楽しみです。

・・・箕面市では、今、災害対策の抜本的な見直し作業をしています。改めて考えなきゃいけないことは膨大。
取り急ぎ、9月の市議会には、緊急的な防災対策について補正予算案を提出する準備もしています。並行して、箕面市の課題である急傾斜地の土砂災害対策についても、大阪府とタッグを組んでスピードをあげて進められる新しい枠組みをつくれないか新たに協議をはじめました。
今回の富士宮市(静岡)は東端ですが、西端の方面でも協力自治体を探すことも考えています。

今後、行政だけでなく、地域の皆さんにも備えをお願いすることがでてくると思います。
優しいけれど強い、そんな地域をつくるため、どうかご協力いただきますよう心からお願いいたします!
posted by 倉田哲郎 at 09:30 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年03月28日

気づいたら3月末

東北地方太平洋沖地震の被災地の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
箕面市としても微力ながら応援の努力を続けています。現在も箕面市職員が岩手県大槌町に支援活動に入っています。一日も早い復興を祈念するとともに、とにかく一緒にがんばりたい気持ちです。

さて、久々のブログになってしまいました。・・・以下、ちょっといいわけ。

市長に就任させていただいた2年半前を思い出すと、当時、箕面市の動きをタイムリーに流す情報源ってほとんどなくて(特にインターネット)、このブログが力弱い役割をはたしていた程度でした。
でも、今は箕面市のホームページもリニューアルを果たし、さらに「撮れたて箕面ブログ」「部長ブログ」もでき、箕面FMまちそだて(株)の「箕面NOW」も活発に情報を伝えてくれています。
Googleニュースで「箕面」を検索すると、当時はせいぜい1〜2件しかヒットしなかったんですが(←コレ、僕はけっこう気にしてました)、今ではこのとおり

そんななかで僕のブログも、頻繁にイベントの様子とかを伝えるよりも、何を考えてるかとかを発信する方にシフトしないとなぁ・・・とか思いつつ、頻度がおちてる・・・というのが最近。
もちろん、なかなかキーボードの前に腰をおちつける時間がみつけられないというのもあります。それを少しでも補うべく、タイムリーな想いを伝えるメディアとしてTwitterに頼ってしまってるのも一因か。

そんなわけで、ちゃんと書かなきゃ・・・と思いつつ、すみません。
なお、Twitterの方ではそこそこ動静を伝えています。震災の直後もほとんどTwitterに頼ってました。登録不要で見れますので、よろしければコチラ倉田哲郎 on Twitter)を。Twitterを一日単位でブログ形式にまとめたものはコチラです。

さて、本日、箕面市議会にて新年度(H23)予算を了承いただきました。毎年2〜3月は、4月からの新年度予算を審議する重要な時期なので、箕面市議会は大忙しの大激論です。
新年度予算の概要は、また別にまとめるつもりですが、今回で3年連続の経常黒字。基金もほとんど崩さずにすんでおり、財政収支は着々と改善の道を歩むことができている印象です(もちろん、まだ道半ばですが)。

就任させていただいて最初の予算編成(H21)のときは、それまで赤字が続いていたところから6年ぶりに経常黒字化したので、新聞もけっこうな紙面での報道でした。・・・が、黒字も連続3年目となると、どうも当たり前になってしまうらしく(苦笑)、2月に予算案を公表したときは淡々とした紹介記事でした。
赤から黒に転じるのも大変なんですが、経常黒字をキープし続けるっていう方が、ホントはけっこう大変なんですけれど・・・(愚痴です)。

取り急ぎ、新年度予算は、ここにコンパクトにまとめていますので、よろしければご覧ください。また、もみじだより(4月&5月)でもご報告させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

・・・このたびの震災。現地に派遣されて支援活動の任務につき、埃まみれになって帰還した箕面市消防本部の隊員に話をきくと、依然として本当に大変な状況。重ね重ね、早期の復興を願わずにはいられません。
その一方で、西日本まで元気をなくすムードになってしまっては、誰も東日本を支えられなくなる。僕は、被災せず日常がまわっている地域だからこそ、笑顔で支援を募ることも、僕たちにできることの一つだと思っています。元気に日常をまわし、経済をまわす、それもまた役割。関西もがんばりましょう。

この間、義援金・救援物資を募ったところ、ものすごくたくさんの方々のご協力をいただきました。本当にありがとうございます。これから、長期的な支援フェーズになりますが、皆さんと一緒に、笑顔でがんばりたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします!
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posted by 倉田哲郎 at 19:42 | TrackBack(0) | 活動日誌

2011年01月03日

消防出初式2011

新年あけましておめでとうございます!
2010年も振り返るといろんなことがありました。大変お世話になりました。
大晦日は横殴りの雪が降っててビックリして、子どもとともにちょっとテンションあがりましたが(笑)、お正月は穏やかに。新しい2011年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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今日1月3日は、大阪で一番早い(もしかして全国でも一番早い?)箕面の消防出初式。
日も照ってて風も穏やかで、ベストコンディションでの出初式。たくさんのギャラリーが来てくれてました。特に、子どもがたっくさんいたのが嬉しかったです。ありがとうございました!
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消防団、婦人防火クラブ、少年消防クラブの皆さん、おつかれさまでした。例年より暖かかったですが、それでも寒かったですよね、たくさんの方々のご協力のもと、箕面市消防&救急も新年を迎えることができました。
毎年、盛り上げてくれる箕面市青少年吹奏楽団の皆さんもありがとうございました!
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滝ノ道ゆずるが入口でお出迎え。トミカヒーロー“レスキューファイアー”は訓練にも参加。消防&救急を総動員しての訓練披露は圧巻。
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今年も趣向を凝らした消防出初式。企画にあたった消防本部の皆さんもおつかれさまでした!
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ところで、早々に年賀状をいただきました皆さん、ありがとうございました!
大変恐縮ですが、箕面市内の方には、公職選挙法上、年賀状などの挨拶状の送付をを控えさせていただいております。昔から僕は年賀状デザインも好きで、毎年の楽しみだったんですが、送れないのがちょっと残念。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
posted by 倉田哲郎 at 13:35 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年12月15日

今年も「みのお市民ツリー」〜50メートルの巨大ツリー

早いものでもう12月。・・・ホンっトに早いです。
12月といえばクリスマス。クリスマスといえば箕面商工会議所青年部による“みのお市民ツリー”!

今年で15回目を迎える“みのお市民ツリー”ですが、昨年から新御堂筋のつきあたりに場所を移すことで、さらなるグレードアップを果たしました。燦然と光を放つその光景は、もはや箕面の冬の風物詩。
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新御堂筋のつきあたり、萱野中央のグリーントンネル直上に50メートルのツリーが登場した様子は、昨年の僕のブログにも写真入りで載せてるんですが、箕面市外の方もたくさん訪れたようで、他にもかなりたくさんのブログで紹介されていました。

今年のツリー点灯は、12月23〜25日までの3日間、毎日18時〜24時の間。
なお、初日23日の15時半〜18時半には、ツリー点灯のカウントダウンイベント(箕面マーケットパークvisolaエルステージ)もあるとのこと。ぜひお越しください。
それと、今年も「みのお市民ツリー・フォトコンテスト」があります。腕に自信のある方も、ちょっと良い写真撮れちゃった人も、チャレンジしてください!
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「拡げよう市民の輪、灯そう愛の火を」をテーマに、今年で15回目、全国でもズバ抜けた巨大ツリー。初回から一貫して協力・協賛のみで運営されている、純粋に箕面市民のチカラによるイベント。
仕掛けはすべて箕面商工会議所青年部の皆さん。今年は特に警察協議などで苦労されたそうですが、すべて乗り越えての堂々開催です!

箕面市民の皆さんはもちろんのこと、市外の方々もぜひ癒されにきてください。梅田から新御堂筋を真っ直ぐ、千里中央こえてすぐ。家族連れでも、デートでも、老若男女にクリスマスな気分をどうぞ!!!

ところで・・・

ものっすごく余談なんですが、今年のポスターの右下↓に注目。
おおっ!なんと僕の写真を採用してくれています。
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・・・といいつつタネあかしをすれば、これ、僕一人の作品ではありません。昨年、ツリー点灯式のあと、カメラもって必死で背伸びして撮ってる僕をみつけた商工会議所青年部のメンバーが、わざわざ“肩車”して支えてくれて、やっと撮れた共同作品。
クリスマスムード満載のvisolaの歩道橋の上で、夜、肩車をしてるオトナたち。かなり怪しかったとは思いますが・・・。

商工会議所青年部の皆さんのありとあらゆるご尽力に感謝です!
今年も素晴らしいクリスマスを!
posted by 倉田哲郎 at 11:13 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年11月25日

箕面の紅葉、真っ盛り!

育休モードが明けてから、早いものでもう11月下旬。
箕面市内の商店街が全部「100円商店街」になったり、3市2町の合同防災訓練がスカイアリーナで開催されたり、「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」の授賞式にあさのあつこさんが来てくれたりと、秋の箕面は大忙し。
いろいろありますが、今度の週末(28日(日)10時〜)には、これまた恒例になってきた警察・消防の歳末特別警戒部隊合同発隊式が芦原公園であります。子どもたちが大好きなパトカー・消防車・救急車などなどが一同に会する珍しい機会ですので、ぜひ覗きに来てください。

それと、とっても嬉しかったニュースに、小惑星探査機「はやぶさ」の話がありました。地球に持ち帰った微粒子が、小惑星「イトカワ」のものだと判明した報道には、ちょっと涙が出ちゃいました。すごいぞニッポン!

さて、秋です。紅葉シーズンです。
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箕面は週末ごとに、たっくさんの人・人・人でいっぱい。
箕面駅を降りてすぐの瀧道はものすごい密度で人が歩いてます。でも、皆さん気持ちよさそうでなにより!
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寒暖差が激しいと綺麗に色づくといわれる紅葉。猛暑のせいか、今年はかなり綺麗そう。例年より少し遅れて今度の週末くらいがピークかな?もしかすると12月に入ってもいけるかも。
まだ間に合います。箕面の紅葉情報はコチラですので、ぜひ今からでもお越しください。
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滝ノ道ゆずるも奮戦中。市役所も総出でガイドマップ配り。
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今年は、箕面駅前のリニューアルや瀧道の電線地中化など工事が続行中で、ご迷惑をおかけしていますが、スッキリきれいに生まれかわる箕面駅〜箕面大瀧のため、どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。
posted by 倉田哲郎 at 08:41 | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年10月26日

育休モード

首長の育休について、いろいろ議論されててお騒がせしてます。
報道での伝わり方とは少し違って(?)、僕の場合、前の記事でも“「育休」モード”と呼んだとおり、現実には仕事しながら家のこともしてるって状況です。・・・そんなわけで今日も内閣府の会議出席のため東京往復(おかげで新幹線でブログが書けたわけですが)。

会議とは別に、待機児対策担当・障がい者制度担当の内閣府政策統括官の村木厚子さんにも接触できたので、いろいろ箕面のことを含めて相談ごと。・・・そう、先日まで大変だった元・厚生労働省の村木さんです。初めてお会いしましたがソフトで優秀な方という印象。復帰して元気に仕事されてる様子でなによりでした。
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まあ、そんな僕の育休モードの実情はどうあれ「育休」について。「今回のこの反応では“育休”の取得環境はなかなか進まないなぁ」というのが今の率直な感想。経済情勢もさることながら、意識の壁が大きい。・・・いろいろ考えないと。

賛成の声はともかく、育休取得について批判をいただくわけですが、その大半は、(1)育休がとれるのは恵まれた環境のみ、(2)公人は家のことを二の次にするべし、といったご意見。

まず、「(1)育休がとれるのは恵まれた環境のみ」について言えば、僕は、そもそも社会として「育休」の必要性の是非をどう判断するかが先だと感じます。この判断は個々人いろいろとは思いますが、政府は推進のスタンスで、世の中そういう方向に変わっていくべしとの立場。もちろん箕面市もそうです。(まず、これが空虚なプロパガンダではないと思いたい。)
仮に「社会として育休は必要」と判断されるならば、僕は「取得できる環境にある者は率先して取るべし」と考えます。なぜなら、そういう環境ですら取得しづらいようでは社会そのものは絶対に変わらないから。
なお、その行政をあずかる首長なら取得努力はなおさらです。・・・これは、社会を変えていくか?変えようとしないか?の問題であって、首長として判断がアマイとかアマクナイとかで左右されることではありません。

ただ、逆に言えば、「世の中に育休なんてイラナイ」と判断されるなら、恵まれた環境の人がとることも、ましてや、首長がとることも、批判されて当然です。したがって、まずは「育休ってなんだ?」「世の中で育休は必要なのか?」をちゃんと考えるのが先。僕はそう思います。

次に、「(2)公人は家のことを二の次にするべし」について言えば、育休(モード)を宣言することと、公人として役割を果たす話はまったく別問題。
公人は、24時間、公人です。早朝だろうと、深夜だろうと、食事中だろうが、トイレだろうが、家にいようが、平日だろうが、週末だろうが、公人は公人。これまでもそうですし、これからもそう。当たり前ですが、育休を宣言しようが、病気で寝込もうが、夏休みをとろうが、公人は公人。
首長の仕事はどこまでいっても人格から離れずついてまわります。それは当然のことですし、どんな状況下にあれど、その仕事をこなし続けることも当然のこと。
育休(モード)を宣言したところで、その状況が変わるわけでも、優劣がつくわけもなく。なぜなら、どこまでいっても365日・24時間・公人だから。

・・・だから家にいてもメールで仕事してたり、今日も上京してたりするわけですが。
(むしろ、それを“育休”と称していいかどうかの方が本当は問題だったりします。)

ちなみに、これはかなり余談ですが、政治家じゃない人にご批判いただくのはまったくかまわないのですが、いわば同業者である政治家(公人)が「公人たるもの!」「公人として理解できない」とか僕を批判するのは筋違いと感じてます。(←念のため。コレ橋下知事じゃないです。知事との見解の相違は“率先してとるべきかどうか”なので、どちらかといえば(1)の方。)
そう言う同業者の人は、そんなカッコつけるほど、家にも帰らず夜も寝ず、毎分毎秒気張って“公人”やってるんですかね。公人24時間ってのは、そんなカッコつけて務まるものじゃなくて、いざというときにどんな状況下でも即反応できる瞬発力を意識し続けられるかが最重要というのが僕の実感です。
育休(モード)を宣言したのを「公人なのにプライベートを優先した」とか言うのは、逆に“公人24時間”っていうのが実感を伴って理解できていないんじゃないか?と疑いたくなります。(まあ、流れにのって安易に発言してるのだろうとは思いますが。)

ちょっと長くなりましたが(2)は政治家特有の話なのでイロイロ評価があっていいとも思ってます。
でも、(1)については、そもそも「世の中に育休が必要か?」という根本問題・・・この点についての通念や印象のブレがまだまだ激しい、というのが(言われるまでもなく)今回の感想です。これでは育休の取得環境はなかなか進まない。

・・・たった数日ですが、仕事と挟まれながら慣れない家事をする。
自分の実感としても、また、育休取得経験のある男性の声をきいても、実際の「育休」って気力・体力ともにけっこう大変で、ハッキリ言って仕事だけしてた方がラクかも・・・などと思うことも。ところがその実態に反して、傍から見るとすごく「お休み」っぽいイメージが付きまとうのも「育休」の一つの問題かもしれません。
厚生労働省は“イクメン”なんてつまらない呼び名を流行らせようとか考える前に、「育児“休暇”」「育児“休業”」っていう呼び名を再考した方がいいんじゃ?などとも・・・しょうもない話ですが、意識変化ってこんなディテールが功を奏することもあります。

もちろん、市町村レベルでも地道に足をつかって企業の説得にまわったり、できることはある。それを怠るつもりはありません。
橋下知事の発言でかなり賛否の声がでましたが、せっかくなので、これを機会に「そもそも育休ってなんだ?」「いるのか?いらないのか?」という議論や思考がさらに飛び交い広がるといいと思ってます。

・・・まずはそこから、と思いつつ僕の「育休」モードはもう数日(11月5日まで)続きます。
posted by 倉田哲郎 at 23:38 | TrackBack(0) | 活動日誌
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こんにちは。箕面市長の倉田哲郎です。大阪府箕面市で地方自治を全力でドライブ。どうぞよろしくお願いいたします。

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